L or P
その2つの差は僕には分かりません。
「それは、ごめんなさい。(-_-;)」
そりゃあそうだ。
この子にとって、一世一代の決意で家を飛び出たに違いない。
それを何も言わずに家に戻ってくれなど、虫が良すぎるよな。
正直なところ、普段の家出少女であれば、もっと遊びたい、だとか、彼氏ともっと一緒に居たいだとか、『今日その時』が終わっても、『その次』があることがほとんどだ。
そういったとき、説得すれば、警察まで来たならしょうがないなぁ、今日のところは帰ってやるか、また遊びに出れば良いし。
てな具合に案外簡単に帰ってくれる。
でも、素子は違う。
彼女にとって、明日が終われば、それは、未来の消滅を意味する。
参ったなぁ…
「お話があります!(≧◇≦)」
「なにかな?」
「私が家に帰ることについて、です!(*'▽')」
「おぉ、前向きに考えてくれるんだ?」
俺としてもこの子が家に帰ることについて、気は進まない。
それでも、このくらいの子が1人で外を出歩くよりはいいはずだ。
なんだったら、知らない親戚のおっさんと無理矢理結婚させられそうな少女であるとして、児童虐待に関する保護ができるかもしれない。
生活安全課に相談してみることにしよう、法律がムコーの住民に適応されないであろうことを考えると、現実的に難しいかもしれないが。
「まず、私をあなたの家に連れてってくれませんか?
(*^-^*)」
女神は、まるで人を殺しそうな目でこちらを眺めている。
言いたいことあるならなんか言え。
えぇ、やだよぉ…
またロリコン扱いされちゃうじゃん…
しかし、この交渉の機会を逃す手もない。
「本当に申し訳ないのですが、俺の家まで付いてきて
いただいてよろしいでしょうか!?」
そこで俺は、初めて身近な神に頭を下げた。
成人男性の家に未成年連れ込みはまずい。
言い訳を得るため、見た目成人女性のローラに同伴を願ったのだった。
意図を汲んでくれたのであろう神は、ため息交じりに了承してくれたのだった。
はぁ、またロリコンいじりされんだろうな、しかたねぇや。
この子の安全を第一に考えないと。
「ハジメさん、ワタシもう我慢の限界なの。
この言葉の羅列には、特に意味はないのだけれど、
今度からアンタのこと
ペドロイアって呼ぶことにするわ。」
「もうそれならロリコンでいいわ!!
俺も理由は特に無いんだけれどペドロイアはやめろ!」
気は進まないが、連れ立って俺の家へ向かう。
多分、耳慣れていないだけ。




