「金昏の遺産 編(後編)」の主な登場人物
【主な登場人物】
■輝明 優兎
……六年前から発症と完治を繰り返すおかしな病「不知の病」を煩ってしまった少年。ある日を境に光の魔法使いとなり、病の原因と思しき魔力を体外へ除去すべく、校長の勧めで魔法界へ招かれる事となる。
病に長年苛まれた結果「生」や「死」に過敏になっており、自身は長く生きながらえていきたいと切に願っている。にも関わらず、他人の命も等しく尊いものだと思っているため、誰かが危機に瀕しているとたまらず体が動いてしまう。
心優しく普段は大人しめであるが、ファンタジーものの創作物やアニメ、趣味など、好きなものにはひたむきで、たまに想いが爆発することも。
ーーー〈倉庫組/クラスメート〉ーーー
■アッシュ・ヴォルケニック
……火の魔法使いの少年で倉庫組のリーダーの一人。自分勝手で他人を巻き込む事が度々ありながらも、優兎とジールを引っ張る明るい兄貴分。お気楽に見えて、仲の良い彼らにすら隠している秘密がある。
■ジール・ブレード
……木の魔法使いで倉庫組の最年少者。もの知りで新参の優兎にいろいろと教えてくれる。
アッシュの第一子分(第二は優兎)。アッシュとはいつも行動を共にしていて、その分苦労も多い。自身の魔法に対してあまり良くない感情を抱えている。
■ミント・ブロッサム
……猫の獣人で風の魔法使い。倉庫組の女子リーダー。世話好きで友達も多い、しっかり者のお姉さん。
アッシュに強く当たっていた彼女だが、好意の裏返しだった事が発覚した。
■カルラ・レイク
……もの静かな水の魔法使いの少女。倉庫組の中では最年長者で在学歴も長い。ミントとは友達同士でお互い大切に思ってはいるものの、親友と呼べるまでには至っていない。
■シフォン・エクレールホットケーキ・チョコチップメロンパン
……お金持ちのお嬢様で、雷の魔法使い。優兎と同じく地球からの編入生。活発的で底抜けに明るい彼女に対して、優兎は好意を寄せているが、当人は霧夜の事を気にかけている。
ーーー〈優兎のサポート〉ーーー
■ベリィ
……ゼリィ種という、赤いゼリー状の魔物で優兎に懐いている。可愛い見た目だが賢く、大胆な行動力に驚かされる事や勇気づけられる場面も。
伸縮自在・分裂・収納などの特技を持つ。
■キャロル
……優兎が貰った種から発芽し、誕生した植霊族。本体であるペンダントの持ち主の元に帰りたい一心で長年探し回っているのだが、恩人である優兎にもベッタリ。
妖精のような見た目をしており、空を飛べる上、短い距離に限るが空間移動する事も可能。
進展があったらしく、現在は優兎の元を離れている。
■ユニ(テレサ)
……光の聖守護獣と崇められている、魔法界の神様。その姿はユニコーンに酷似している。
姿こそ美しく、神に相応しき膨大な力を誇っているが、中身はとんでもない性悪で、高慢に加え気紛れ屋と救いがない。
優兎をオラクルとするが、事あるごとにバカにしたり嫌がらせをしてくる。
ーーー〈サブキャラクター〉ーーー
■校長(コーネリアル・バーキン)
……魔法界からやってきた老人。優兎が通う事となった魔法学校の校長をやっていて、優兎の持病に心当たりがあるという。
多種多様の魔法を操る事が出来る。
■リブラ・エスティード
……倉庫組のほぼ担任教師。のんびり屋でおっとりした性格の持ち主。新しい授業への導入意見や新任教師の教育などを兼ねているクラス・倉庫組の面々の協力のもと、他のクラスも任せてもらえるよう頑張っている……のではあるが、目標ラインは正直遠い。
前編で人知れず退職した事が明かされた。
■ヨミ・ベクルル
……学校の医務室に勤務する先生。校長から優兎の体調管理を任せられている。格好や通院特典などのチョイスがやや独特であるものの、勤務態度は至って真面目。
■アミダラ
……「増殖」の無属性魔法を扱える大蜘蛛。派手に暴れた過去があり、〈アムニシア〉の森に閉じ込められている。改心した現在ではアイテム調合のお店を営んでいる。
■黒霧 〃夜
……闇の魔法使いの少年。只者ならぬ禍々まがまがしい雰囲気を纏まとっていて、何を考えているのか読み取れない。なぜだか優兎に目をつけている。シフォンと交流あり。
■月代 楽馬
……優兎に接触してくる不思議な男の子。意味深な発言ばかりで謎が多い。
■ナタリア
……新たに学校にやってきた新米教師。リブラに代わって倉庫組の教室で教鞭を執る事になるのだが、身勝手な行動で倉庫組の面々を翻弄する。
優兎の誘拐を目論んだ黒装束の一人と判明し、学校を去った。
■ベリア
……〈シャロット〉の洞窟にて優兎を狙って来た女の子。
■イグサス
……〈エルカディア大陸〉の古城にて霧夜と話していた魔族の男。
■バラ
……〈エルカディア大陸〉の古城にいた騒がしい女性。




