第79話 説明②
「で、でも何故竜に?力は封印されたって?」
「まあな、、実は亜空間で漂ってたら、他の神が死んだのかして落ちてきたんだよ、だからそいつを殺して力を奪った。だから、ある程度は動けるようになったんだよな、」
「そう言うことですか、だから転生したんですね」
「そうだ、、因みにこの体も俺の特注だ。」
「と言うことは?」
「この体は竜じゃなく、帝龍ってやつだ。少しついてきてくれ、」
俺は四人を連れて光の世界を出る。
「じゃあ、見てろよ」
俺は久しぶりに完全に人化を解く。すると前と比べとてつもななく大きくなっており、体長15メートルは超えていた。
「竜じゃないですね、」
「そうだな、、違いは多いよな、以外と、」
「そうだね、、私が変化を解くと、、、」
セフィーの竜の状態は体長13メートル程。白色の鱗に金色の目だ。やはり竜と言うことで四足歩行だな。余談だが、竜と龍の違い竜は四足歩行で羽が両翼合わせ体長と同じくらいしかなく地上戦に向いている。次に龍は二足歩行で片翼だけで体長と同じくらいあり、主に空からの戦闘に向いている。そして、一番の違いは目の意味することだ。竜の目は、色に強さがあらわれる。しかし俺達龍はそれぞれの目の色により固有の効果を発揮する。例えばフォンセのような黒眼は縛りを発揮する。いわゆる拘束だ。しかし俺のような完璧な紅眼は他の者達を操ったり拘束したりすることができる。また、基本的な能力を数倍することが可能だ。まあ、これ全部が感情に左右されるのも紅眼の特徴だ。
「やっぱり違いますよね、セフィーさんは竜なんですよね?」
「そうだよ、、この姿は好きじゃないけどね」
そう言うと、すぐに人に戻る。そう言えば、服ってどうなるんだろ。
「確かに違うね。私達の竜の方が力は強そうだったけど、エドの龍の方が早そうだったよ」
「まあな!俺達龍はスピードを重視してるからな」
俺も人に戻りながらそう話す。俺の服は俺の特製なので千切れない。
「エドの眼って赤色なんだ、」
「そうだな、まあ、意味は後々教えるさ。それより、竜と龍の違いは分かったか?」
「うん!味方なら心強いです」
「そうだな、、、あと、フォンセ自身も龍だぞ!」
「っ!」
「そうだよ!フォンセも一応龍の一員である暗龍だよ」
「暗龍?」
「フォンセも俺と同じ龍だ。違うのはブレスの属性と眼の色くらいかな」
「色々と驚きました、、、」
「ま、俺とフォンセの説明はこれくらいにするか。後で魔物でも狩りに行くし、その時にでも戦闘のクセは確認してくれたらいい。」
俺はそこで一度話を区切ると、紅茶を啜る。
「さあ、ここからはリアについてだが、まずは出会いから語るかな、」
「はい!」
「それでいいよ、」
「まずは、俺が人の街に行った時だな。その時にリアと会った。まあ、その時はまだまだ戦闘技術も低くて、俺がゴブリンを蹂躙したのがきっかけだったか?」
「はい!それでボクはエドさんって強いなって思ってパーティーを組んでもらったんです!」
「まあ、そのあと色々あって出てきたんだが、その時、リアも家族の反対を押しきったんだよな?」
「は、はい、、」
「それがさっき俺達が驚いていた理由だ。」
「そうだったんだ。リアと私って似てるのかな?」
「どうでしょう?ボクの理由はエドさんが好きだったからですけどね」
「そうなんだ、、」
「まあ、そこでなんだが、一つ二人に伝えることがある。」
「、、、」
「、、、」
「セフィーが家族に反対されたのは、俺が危険だからだよな。けどな、リアの場合、少し違ったんだよ」
「、、、」
「、、、」
ここまで真剣に聞かれると、少しこの後が怖いな。
「リア、リアのおばあさんは、出来るだけリアを外に出そうとしなかっただろ?」
「はい。子供の頃も遊びに行こうかなってしたら、家から出させてくれませんでした、、」
「だろうな、」
「どういうことですか?」
「リア、リアの正体は龍人だ、」