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第77話 似た者同士

「どうしたのですか、御二人共?」

「はぁ、、、」

「っ、、、、」

「?」

「主様、どうしたんですか?」

「いや、、、何でもない」

「あの、、、私、御一緒していいですか?」 

「あー、、、俺は大丈夫だが、リアはどうだ?」

「んっ、、ボクは大丈夫ですよ」

「フォンセはどうだ?」 

「フォンセも大丈夫だよ。お友達が増えるのは嬉しいし!」 

「では!?」

「はい。着いてきてもらって構いませんよ。けれど、、一つ条件です、」

「、、、」

「竜の長と和解することです!」

「っ!」

「セフィーさんをこのまま連れていくと、一生蟠りが残ります。」

「分かりました、、けど、一日だけでも間をとって良いですか?」

「分かりました。まず今日一日は仲間ですよ」

俺はそう言うと、セフィーさんを抱えて飛び立つ。


「た、高いですよ」

「竜は高い場所は飛ばないんですか?」

「と、飛びますけど、こんな高い所は、、、」

今いるのは地上8000メートル程の空だ。当然、地上はほぼ見えない域に達している。

「呼吸は大丈夫ですか?」

「は、はい、、、、そう言えば、敬語は止めて下さいね。()()って言いましたし、」

「じゃあ、セフィーさんも止めてくださいよ、」

「はい!」

この位置なら呼吸は大丈夫なようだ。それならもう少し高くてもいいかな、、、


「セフィー、光の魔法は使えるか?」

「使えるよ。きっと一番得意かな、」

「分かった。じゃあ、俺に掴まってくれよ」

「ん、」

リアとフォンセ、セフィーを連れて光の世界へ入る。光の世界のゲートは何処にでも作れるのだが、何処に作っても行き着くのは俺が作った光の世界。なので竜渓郷の近くの山の中へゲートを作っていた。

「んっ!」

「ようこそ、、光の世界へ」

「へ、、っ、、、?」

「後々説明するよ、ここにいる全員の正体を、、、今はそれより、フォンセ、ここの案内を頼めるか」 

「分かった、、じゃあねぇ、」

「エド、分かったよ。けど、、」

「?」

「滅茶苦茶気になるんだけど、」

「まあ、、楽しみに取っといてくれ、」

「うん、、」

フォンセに一通り部屋の場所を説明してもらう間、俺とリアは真ん中の机に座る。

説明と言っても部屋はほぼ無いし説明も必要ないと思うが、、、

「そう言えばエドさん、」

「?」 

「セフィーさんが反対を押しきって出てきたって言った時、なんでボクを見たんですか?」

「俺は知ってるからな、リアも反対を押しきってきたって、」

「っ!」

「あの夜、俺はリアのおばあさんに会ってきたんだよ、」

「ほ、本当ですか!?」

「あぁ、、だから、そのネックレスの使い方も知ってるぞ、」

「!」

「それに、リアのおばあさんにに会った時、色々聞かされて、最後に俺で良かったって言われたんだよ」

「な、何故でしょう」

「まあ、その理由もすぐに分かる」

「ボクも滅茶苦茶気になるんですけど、、 」

「ま、楽しみに取っといてくれ」

その頃、部屋間の道を説明していたフォンセがセフィーさんを連れて戻ってきた。

「大体は理解できたか?」

「うん、、各部屋の防備はビックリしたけど、、」

「じゃあ、セフィーの部屋はここに作るか、」

丁度リアとフォンセの部屋の間に手を向けて権能を使う。集まった光の塊にイメージを叩き込むと四方に配置されていた部屋の扉が五角形になり、その一つにセフィーの部屋が追加される。

「そう言えば、呼び捨てでよかったか」

「えっ、、、と言うか、本当に今更だね。別に大丈夫だよ。私も呼び捨てにしてるし、、」

「そうしてくれ、、、で、改めてここがセフィーの部屋だ。部屋は好きなように使ってくれて構わない。当然、他の部屋と同じように作られているぞ」

「はーい。それよりさ、さっき言ってた話、聞かしてくれる?」

「そうだな、、話すか」

「うんうん!」

「フォンセ、四人分の紅茶でも淹れてきてくれるか?」

「分かった、」

俺はリアとセフィー二人に椅子を勧めると、二人を前にして座る。これのついでにリアにも伝えなきゃいけないことがあるからな、、、

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