表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/124

第75話 自己紹介

「、、、」

「、、、」

「、、、」

「あー、、」

「、、、」

「、、、」

「、、、」

「飽きてきたな?」

「はい。」

「うん。」

「そうですね。」

「止めていいか?」

「はい。」

「うん。」

「ドカーンと殴ってくださって結構ですよ!」

「分かった。」

だいぶこの二人に鬱憤が溜まっているのだろう。セフィーさんはそう言うと悪い笑みを浮かべる。

「お前等、そろそろ止めてくれないか?」

「長、何甘いことを言っているのですか!」

「御主は軽率なのだ!後先を考えておらぬ!」

いつの間にか話は変わって言い合いだけが熱くなっている。これは一発()をいれなければ、、

「なあ、、聞いているのか?」

龍人化も全開、闇の濃度も全開、魔力も神力も最大に高めた状態で呟いた。俺がここにいるだけで竜人達は無意識に地べたに這いつくばり、リアやフォンセでさえ後退る程だ。

「キ、キサマ、、な、何している!」

「お、御主そのような口のきき方は止めろ、」

「どうでもいい。お前等は客人である俺達をいつまで待たせる気だ?」

「キ、キサマこそ人の分際で、、、人の分際で、、、人?」

「や、やはり、、」

「なんだ?これが気になるのか?」

俺は自分の翼を撫でながら呟く。それだけでも魔力は辺りを吹き荒れる。 

「キ、キサマ、、竜、だったのか!?」

「そうだが、それがどうした?それに、恐らくはお前等よりもずっと上にいるしな、」

「な、なにを!」

「止めぬか。す、すいませぬ。わし等の話を聞いて下さいますか?」

「あぁ、その為に残っている。」

「ありがとうございます。それでは、一度その威圧を解いては下さいませぬか?」

「いいだろう、」

俺は龍人化を解いて、魔力、神力、権能も全て平常まで静める。すると、這いつくばっていた竜人達は立ち上がれるようになり、長達もやって立って話が出来るようになった。

「それでは改めて自己紹介といきましょうぞ。わしはここ一帯の竜渓郷の長を勤めるトラスト・リグライトでございます。そしてこの若造は息子のオルガド。最後にこの娘はわしの娘のセフィーでございます。」

「そうか、、なら、こちらも自己紹介といこう。」

「ボクはリアです。こう見えて一応女の子ですよ!」

「フォンセだよ。フォンセも主様とおんなじ龍だからね!」

「最後に俺は龍のエドだ。さっきので分かったかもしれないが、闇の使い手でもある。自己紹介も済んだことだ。早速用件を聞かしてもらうお。」

「頼み事と言っても簡単なことなんですが、この二人には任せられないから、私から話します。実はここ最近、このダンジョンで強力な魔物が増えているんですよ。」

「知っている。その為に俺達はここに来た。」

「し、知っていたんですか?」

「ああ、何が起こってるのか、、それを確認する為にな、」

「そ、そうだったんだ。じゃあ、元凶はまだ突き止めていないんですよね」

「まあな、それが分かっていればとっくに消しているしな、」

「私達の頼み事って言うのはその元凶を殺して欲しいんです」

「そうか、、で、俺達への見返りはなんだ?」

「えーと、、、」

「っ、、、」 

「わしの娘を差し上げましょう」

「長!」

「断る!」

「へっ?」 

「っ!?」

「エド様、お気に召さないのですか?」

「違う。俺はそのように自分や息子や娘を使うのが嫌いだ。俺達への見返りはその元凶の居場所でいい。後は勝手にしろ。ついてくるもいい、、ここにいるのもいい。さあ、どうする?」

「そ、それでいいのでしたら、わしからすれば嬉しいのですが、エド様は、、、」

「執拗い。その元凶とは何処にいる?」

「ここを北にずっと行った所です。しかし、わしら竜人も太刀打ち出来なかった相手でございます。流石のエド様でも、、、」

「執拗い、」

俺はそう言うと翼を羽ばたかせる。フォンセもその後に続き、リアも回復した魔力で俺達の横を飛び始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ