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第64話 ボス

この階層のボスは大きな人のような蛇だった。人といっても人なんて言えないような姿で、大きな蛇で、両手の先が蛇の頭になっている。そして服を着ていたり杖を持っていることから知性も感じられた。

「リア、こいつの名前は?」

「いえ、、見たことありません。相当珍しいと思いますよ。」

「そうか、、、、」

「真実の根源」によるとこいつの名前はウィザースネークマン。短縮してスネークマン(魔)と呼ばれる。強力な酸を吐き出し、あらゆる魔法を行使する。そして、魔力の量は相当高いようだ。それにこいつはどうやら異常種らしく、異常に大きな巨体に、両手の先が蛇の頭だ。と言うことは、魔力なども高くなってるだろうな、、、

「元はたったCランクか、、、」

スネークマンと呼ばれる魔物達はノーマルのスネークマンやウォーリアスネークマンなど意外と多くあるが、そのどれもがCランク程度だった。しかし、この異常種は推定ランク、Sランク。異常に強い。こいつもやはり資料に載っていた類いだな。

「こいつの名前はウィザースネークマン、、の異常種らしい!」

「スネークマン(魔)ですか!変わりすぎじゃないですか!腕なんて蛇になってるじゃないですか!」

「まあ、それも仕方ないだろ。なんせ異常種でギルドも依頼するくらいだ。どうだ、やれるか?」

スネークマン(魔)は基本的に魔法を使うらしい。しかし、その牙からは強力な酸を放つらしく。と言うことはこの異常種は腕の頭からも放つだろう。

「仕方ないでしょ、やりますよ。それにエドさんがいるんです。信じてますからね!」

「そうか、頑張るよ。!二人とも、やるぞ!」

「はい!」

「うん!」


「俺がやり合う!リアは俺の後ろから援護を!フォンセは周りを飛びながら遊撃と不意を狙ってくれ!」

「はい!やりますよ!」

「分かった!」

ボスの体長は三メートル程、俺の約1.5倍位だな。これでは不利だ。俺は翼を解くとボスと同じ目線まで飛び上がる。

「シャァァァ!」

「その声は飽きたぞ」

俺は出方を見る為、指先から闇弾を取り敢えず80発程撃つ。Sランクと言うので全て避けるのかと思いきや、逆に全て着弾する。

「こんなものなのか?」

「シャァァァ!」

両腕は穴だらけになったが、それも少し時間が経っただけで回復する。こいつの回復能力は侮れないな。

「なら、これならどうだ?」

俺は右手に五メートルを超える闇球を作り出す。闇球は禍々しく闇を放っている。

「シャァァァ!」

今度も闇球を避けることもせず直撃した。しかし、今回は大きかったせいか砂煙があがって視界を防いだ。

「晴れるまで時間が掛かるな。」 

俺が様子を伺っていると、砂煙の中から煙をたてながら何か液体が飛んでくる。俺は咄嗟に避けたが、その一瞬の隙に小さな蛇が煙の中から延びて俺を拘束した。

「くっ!」

砂煙が晴れると、ボロボロながらも腕の頭から小さな蛇を何十匹も生やしているボスがしいた。その顔ははニヤニヤと嗤っていて、俺を挑発しているようだ。

「、、、」

イライラする。その回復している全身にも、、、俺は全身の変化を解くと、解いた身体能力を全て人型に縮める。龍人とでも言うかな、、

「はっ!」

身体能力はそのまま龍なので、こんなSランクの拘束など訳はない。俺は簡単に小さな蛇を引き千切ると、翼を羽ばたかせボスの胸を貫く。

「ほう、、」

俺の貫いた穴はすぐに再生された。そして、俺の引き千切った蛇も再生される。いや、小さな蛇は増えているな、、、

「こいつは、面倒だな、、、、二人とも、援護を頼んだぞ!」

「エドさん、そんな変身が出来るならしててくださいよ!」

「主様ったら、後で教えてよ!」

「わかったよ、、けど、まずは目の前のこいつに集中だぞ!」

「はい!」

「うん!」

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