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第57話 違法人狩り

ブシュゥッ!

「これで何人目だ?」

「丁度これで20人目だ。私だけなら既に帰っていたかもしれないが、、」

「まあまあ、どうします?帰りますか?」

「いや、続けよう。実は私も懐が厳しくてな、」

「エドさん、終わりましたよ。」

「ありがとうリア、これも回収しとくぞ」

「はい。まだまだいますからね、きっと、、、、」

「そうだな、、まあ、レジーヌさんがいるお陰でだいぶ早いけどな、」

今は昼時、それまでずっとスラム街で違法人の狩りをしていた。普通の人ならそろそろ疲れてきているだろう。しかし、ここにいる全員が普通以上の実力を持っていた。だから、息一つ切らさず今も片付けを行っていた。俺とレジーヌさんは仕留める。そして、リアは援護、フォンセは捜索だ。

「主様、また来たよ。今度は向こうだよ。」

「分かった。今度は面倒だし一人で行ってくる。レジーヌさんもここにいてください。」

「分かった。き、気を付けてなエ、エド」

「はい、」

俺はニヤリと嗤いながらフォンセの言った方へ走っていった。

「見ーつっけた。なあ、お金出してよ。」

「お金を貰うのはこっちだよ!」

どっちが犯罪者なのか分からないが、俺はそう言うと、、

「、、、」

闇に紛れた。前も言ったが大六属性は世界の何処にでもある。壁の中にも空気の中にも、、だからこの大六属性の神は何処にでも溶け込むことができ、何処からでも姿を現すことができる。しかし、これは転移ではなく移動だが。

「ぐはっ!」

「はい、終わり」

空気に溶け込んだ時、俺の実体は空気になる。だから、手だけを出して攻撃することが可能だ。俺は短剣を男の心臓に突き刺すと体を支える。傷口は闇で囲んで血が飛ばないようにしている。

「さ、終了。」

俺は気絶した男を抱えるとリア達の所へ向かう。その間、男の装備や金を剥ぎ取る。

「あ、エドさん!早かったですね。」

「まあな、一発だし」

「もう驚かないですよ!」

「微妙に悲しい気がするな、」

「まあまあ、、」

「エ、エド、そろそろ飯にしないか?」

「いいですよ。リアもフォンセもそれでいいか?」

「はい。実はもうお腹ペコペコで、、」

「フォンセはお肉がいいな、」

「と言うことでふ。レジーヌさんはそれでいいですか?」

「だ、大丈夫だ。私はなんでもいい。」

「では行きましょう」

一度大通りに出ようとするが、そこまでにも数名のならず者がいてそれらを全て返り討ちにしていた。


「ここなんかどうかな?」

「いいんじゃないか?リアもレジーヌさんもここでいいか?」

「はい。ボクはエドさんに任せますよ。」

「私も任せよう。私はなんでも食べられるからな、」

「やったー、じゃあここね!」

「ああ、分かった。」

俺はフォンセの意見通り店に入った。料理は特に変わった物ではなかったが、レジーヌさん一人がいることで、いつもと違う感じがした。いい意味で、、、


「エド、今日はありがとう」

「こちらこそありがとうございました。では、また」

「レジーヌさん、楽しかったです!」

「またね、レジーヌさん。」

俺達三人はギルドで報酬を受け取ると、ならず者からの物品は山分けして解散した。俺達三人はダンジョン方面へ、レジーヌさんはギルドの中へ、、

「リア、どう思う?あのレジーヌって人。」

「どうでしょう。近付いてきているようには思いました。真意は分かりませんが。」

「そうだな、、けれど、悪意は感じなかった。まあ、感情を使えば分かるんだがな、、、」

「まあ、、、」

「辛いんだよな、人の頭を探るみたいで。」

「止めときましょう。感情は手を出さないで起きましょう。」

「そうだな、止めよう」

「ねえ二人とも、あのレジーヌって人、主様に近付いてきてるよね。色々な意味で、」

「あー、、分かります。ずっと緊張してましたもんね。」

「ん、どういうことだ?」

「はぁ、、」

「はぁ、、」

「?」

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