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第56話 登録完了

「エドさん、フォンセちゃんの登録は終わりましたよ。それにしても、何かあったんですか?」

「いや、大丈夫だ。」

俺が依頼を確認しに行こうとすると、、

「いやぁ凄いね。まさかレジーヌちゃんを倒しちゃうとは。どうかな、やっぱり僕の所に来ない?」

審判といいながらそそくさとこっちに来ていたギルド長はそう言って話し掛けてくる。挑発か?

「断る。あと、そのレジーヌって奴、今外で動けないぞ。」

「なにっ!」

「これでも持っていけ」

俺は光属性を込めた石ころを渡すと、依頼を確認しに行った。ギルド長も心配なのか小走りで外に向かった。あの石を使えば闇のドームでも破壊出来るだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「くっ、、、」

あの男、エドと言ったか、強かった。私が全くもって歯が立たないとは、、、

「あれ、レジーヌちゃん。その姿はどうしたんだい?」

ギルド長様が変な石を持ちながら笑っている。私が恥ずかしくなり下を向いていると、パリッと言う音がして、エドの張った闇のドームが割れた。

「ありがとうございますギルド長様、」

「もう、次からは負けないでね。僕のコレクションとして恥ずかしいことしないでよ。」

「はい、、」

エド、、あいつが置いていった金貨は私の武器などを買うには十分過ぎる金額だろう。私はありがたく服を貰い、金貨を仕舞うとギルド長様の後ろをついていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「主様、何故簡単に倒さなかったんですか?」

「ん、なんのことだ?」

俺達が依頼ボードを見ていると、フォンセがそう小声で話し掛けてくる。

「主様ならもっと簡単に倒せたでしょ。権能を使えば一瞬だし、主様から剣をおろせば勝てたでしょ。」

「まあな、、けど、あのレジーヌって奴に同情してしまってな」

「同情?」

「ああ、、少し事情があるみたいだ」

俺はそれだけ言うと、依頼を決めた。

「これでいいよな?」

「はい」

「うん」

今回受けた依頼はスラム街の見回りだ。依頼内容は随分危険だが、報酬がいい。それに、スラム街の住人が襲ってきた場合、問答無用で殺れと言うことだそうだ。こんな美味しい依頼はない。

「依頼を受け付けました。」

おれはリアとフォンセを連れ、早速スラム街に乗り込んでいった。


「ここがこの街のスラム街か?」

「以外と綺麗、ですね?」

「フォンセは前来たことがあるよ。その時は大変だったけど、、」

「まあ、、今回はその殺るのが依頼みたいな物だからな。今回は絡んできたら殺れっていう依頼だ。殺せ、」

「うん、、」 

「はい、」

慣れてはいけないのだろうが、リアも違和感なく答えてくれて一安心だな、、

「まあ、取り敢えずは歩き回るか」

俺は適当に歩き始めた。特にゴミなどが落ちている訳ではなく、その代わり人の姿さえあまり見ない。

「エドさん、向こうで声か聞こえます」

「だな、行くか」

俺は両手の籠手を確認すると、声のする方向へ向かう。すると、、

「はあっ!」

「ぎゃあ、、まただぁぁぁ、」

そう言って男が巾着を落として逃げていった。

「全く、人の物を盗むとは、」

何処かで聞いたことのある声、いや、さっき聞いたな。

「レジーヌさん、こんな所で何してるんですか?」

「ん、私は、、て、エ、エド」

「あ、名前覚えて下さったんですね」

「お、お前こそ何故ここに!?」

「俺達は依頼を受けて来たんですよ。冒険者である以上、()()()()こともありますから、、経験ですね。」

「そ、そうか、、」

何故か真っ赤になっているのだが、俺は気にせずはなし続ける。

「では、俺達は依頼の続きをすますので、失礼します。」

「ま、待て。私も同じ依頼を受けているのだ。人手が多ければ効率も上がるだろう。どうだ、一緒に行かないか?」

「いいですよ、」

俺はそう言うとリア達にも確認する。

「二人とも、それでもいいか?」

「はい。確かに効率はその方がいいですもんね。」

「うん、フォンセもそう思う。」

「では、レジーヌさん。行きましょう」

俺はそう言うとスラム街の探索を続けた。レジーヌさんは何故か終始緊張していたが、、、

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