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第43話 闇の加護

「上出来だ。無詠唱も使いこなしていたな。」

「ん、、、無詠唱?」

「気付いてなかったのか?普通に無詠唱を使えてたぞ。」 

「ん、、、、ホントですね。やった!使えてますよ!」

無詠唱ができることに気付いてなかったのか、指先に炎をだしてやっと気付いた。

「良かったな、無詠唱を使えたら、魔法の形も色々と工夫出来るようになるもんな、」

「はい!これで複合魔法、教えてくれますよね!?」

「ああ、いいぞ。しっかりと教えてやる。ついでに強力な装備もな、」

「ありがとうございます」

「なら早く戻らなきゃな、ここじゃあ危ないし、」

「そうですね、、フォンセちゃんも行こう!」

「うん、、、」

少し元気がないな、、フォンセに渡さなかったせいかな、、

「そうだ、、リアだけに作るのはヒドイと思ってな、フォンセにも作ってたんだ。」

「!」

その瞬間、フォンセは驚いたような嬉しいような目をして、俺を直視した。

「これがフォンセの為の武器だ。フォンセは闇しか使えないからな、魔法発動体は闇属性にしてある。」

「あ、ありがとう、、ありがとう主様、最近ね、壁を感じてたんだけど、、」

「そんなことない。今もこれからもフォンセは俺の大切な仲間だ。仲間は全員が笑ってなきゃ、意味ないからな、」

「フォンセちゃん、、ごめんね」

「なんでリアさんが謝るの?」

「だって、寂しかったですよね?」

「!」

「こんな雰囲気は嫌だろ。フォンセもそんな泣いてないで早く戻ろうぜ」

「な、泣いてないもん!」

リアの複合魔法を教えるの、専用装備をつくる、まだすることは沢山ある。大変だな、、


「リア、魔法の練習はここじゃなくて闇の世界で行う。闇の世界なら余分な余波とかは全て吸収してくれるしな、」

「はい!」

「フォンセはどうする?いや、ここよりはいいか。フォンセと来た方がいいと思うぞ」

「うん、行く!闇の世界なんて行ったことないし!」

「じゃあ行こう。こことは対照的な闇の世界へ、」

振り上げた手に闇がまとわりつき、俺が手を振り下ろすと、その闇が一気に指先に集まって光の世界に一筋の切れ目を作った。

「ここが入り口だ。はっきり言って滅茶苦茶暗い。フォンセは大丈夫だろうが、リアにはキツいな、」

「そうだね、、と言うことで、リアさん良かったですね。闇の魔法も使えるようになりますよ。」

やれやれと言うような態度で言うが、よく分かったな、、

「ま、まあな、、」

「主様の考えることくらい、お見通しですよ。」

「魔法を手にいれるって、、もしかして、」

「そうた、加護だ。」

俺は既にリアの後ろにたっていて、左手でもう押さえ付けていた。

「い、嫌ですよ。また、またですか、、」

リアは必死に暴れるが、仕方ない。何故なら闇の世界は周りが全て闇。闇の能力でも有してない限り、体はドンドンと侵食されてしまうだろう。危険だ、、、

「仕方ない。耐えてくれ、」

別に加護を与える方法は決まっていない。体内に加護を馴染ませることが出来ればいいだけのことなのだから、、、

「!」

俺は後ろから抱き締めた。別に加護を与えるのに指先を当てるという決まりはないからな、、

「はい、、終わったぞ。」

「へ、は、はい。」

「苦しかったろ、、ごめんな。」

「い、いえ。苦しいよりよ、ビックリしちゃって、」

「そうか、、ま、この方が緊張も和らぐかなって思ってな、」

「あ、ありがとうございます。ドキッとしちゃいましたけど、、、」

「俺は少し嬉しかったな、、」

「へっ?」

俺はそれを無視して闇の世界へ入っていく。余談だが線のような入り口だが、それを手で広げて入る。そうしなければ、中から闇が吹き出してきてしまうから、、、

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