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第41話 新しい武器

「お、起きてきたか。」

「とっくに起きてたよ。外に出ようとしたら二人がイチャついてるんだもん。なんて言って出ればいいのよ!」

「まあまあ怒るなって。普通に出てきてくれて構わないんだがな、」

「そう言う問題じゃないよ!盛り上がってるのに入ったら冷めちゃうじゃない」

「そうなのか、、」

「まあまあ二人とも、、それより朝ごはんにしましょうよ。お腹ペコペコです」

「そうだな、飯にするか!」

「はい。」

「もう、、、」

やっぱり飯と言っても簡単な焼き肉だ。そしてこの肉も暇な時に外のマグマの炎で焼いたものだったりする。

「豪快だね、主様の料理って、」

仕留めた大きな魔物の肉をそのまま食べられる所だけを灼熱の炎で焼いただけの簡単な焼き肉なんだから豪快と言われても仕方ないのか、、

「仕方ないだろ!料理なんて得意じゃないんだから。」

「そうだったんですか!?」

「知らなかったのか。と言うより、これを見て何故得意と思ったんだ!?」 

「だって、、」

「ん?」

「これを見てください。」

リアは俺があらかじめ置いていたナイフを使い、一番近くにあった肉を真っ二つに切る。

「これがどうしたんだ?」

「分かりませんか?火加減ですよ。丁度よく通ってますよね?」

「んー、、、俺は分かんないんだよな。勘だからさ、」

「勘!?」

「そう、勘。龍になってやたら勘がよくなってさ、、これも野生の勘ってやつかな」

「野生の勘、凄すぎます!」

「まあ、野生の本能まで強くなってるんだよなぁ、、」

「本能ですか?」

「そう、本能。例えば戦闘欲、魔物だからやっぱり殺り合りを求めてしまうんだよ」

「ボクは殺し合いなんて避けたいですよ」

「まあな、、、、それよりも早く食べようぜ。早くしないと冷めたらもったいないからな、」

アイテムポーチから出した料理は熱々の焼きたてだ。俺達はリアの誉めてくれた肉を美味しく食べ終わった。少し嬉しかったな、


「さ、食べ終わったことだし一つ報告がある」

三人全員が締めのお茶に差し掛かった頃、そう話をきりだした。

「どうしたんですか?」

「最近リアが戦闘で危ない時があると思ってな、少し武器を作ってみたんだ。」

「エドさん、もしかして、、」

「な、なんのことだろな?」

俺は惚けようとしたが、絶対にリアは気付いてるよな、、

「はぁ、、、それはそうと何を作ったんですか?」

「剣かな、、リアは魔法も使うから魔法発動体として使えるようにして、」

「魔法発動体って、なんですか?」

「知らないのか?魔法発動体ってのは魔法の発動補助をする道具のことだ。魔法発動体を使えば、魔力が安定したり、威力の向上など色々と良いことがあるんだよ。」

俺はそんなこと話しながら、昨日作った剣を机に置く。

「これが、、」

「そうだ。魔法発動体は剣の柄頭の部分についている。そこを通して魔法を発動すると安定して魔法が使える。その代わり、剣の形だから刀身から魔法を発動する形になっているな、」

「そうなんですか、、、あっ、これですね?」

「そうだ、、リアは色々な属性を使いこなすからこの魔法発動体に属性は無い。だから属性のある魔法発動体と比べれば降り幅はどうしても少なくなってしまう、」

「試していいですか?」

「いいぞ、その代わり、外で頼む。」

「はい!」

一度剣を試す為、二人を連れて外に出た。魔物も丁度近くにいたので連れてきた。

「リア、じゃあ離すぞ」

「はい!」

相手の魔物はラブルレイス。色々な属性を持つ魔物で、住む場所によって使いこなす魔法は違う面倒な魔物だ。そして面倒なのはそれだけではない。使いこなす属性の色をしたボロボロのローブを纏った姿なのだが、幽霊とは思えない大きな剛腕をもっている。ここは火山。当然相手の属性は炎だ。リアはどんな戦いをするのか、、、

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