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第25話 拠点

「それはそうと、、ボクを襲った蛇って、何処に行ったんですかね?」

「さあな、俺達が来た頃には、もういなかったぞ、」

けれど、俺には予想がついている。何故ならリアのいた方向には、丸い形をした大きな穴がぽっかりと空いていたから、、、

「そうなんですか、、誰か親切な人が倒してくれたんですかね?」

楽天的に笑っているが、そこまで軽いことではない。

「リア、それなら見られてることになるぞ?」

「あ、そうでした。」

「まあいいや、、何処か休める場所でも探そう。と言うか、ここじゃあ駄目か?」

「え、ここですか?」

何故かというと、ここは道の最奥で、周りは丁度流れ出た溶岩に囲まれていた。おまけに大きな洞穴まである。これは、ついさっき作られたと思うが、、、

「いいですね。主様の権能を使えば、場所は確保できますし」

「そうだな、、じゃあ、作るか!」

「はい!」

作ると言っても簡単なことだ。光の権能で光の塊を作る。そして、その中にはいるだけ。まあ、入るには俺に触れてなきゃならないが、、

「じゃあ、入るぞ」

「はい、」

「エドさんの限界ってやっぱり無いですよね」

「まあな!」

一瞬、目の前が眩しくなると、次目を開けるともう真っ白は空間にたっていた。どこまでも続くように思える場所だ。

「さ、ようこそ。光の世界へ」

「光の世界?」

「そう、俺は邪神と言われるが持っているのは「邪」ではなく「光と闇」だ。だから、俺は光と闇の最上位だ。だからここは、俺だけが作り出せる光の世界。名付けて聖界、かな」

「聖界?」

「そう、ここでは闇の力は極端に弱くなる。まあ、闇の最上位である俺なら相殺して終わりだがな、」

「けれど、、ここって明る過ぎませんか?」

「そうだな、、けれど、闇を足したらどうだ?」

「闇、、そうすれば、暗くなるんですか?」

「んー、、そうだな。まあ、調節は出来るぞ。まだ、定着させてないからな、、、、、これくらいでいいか?」

「んー、、あともう少し、」

「これでいいか?」

「はい。バッチリです。」

「そう言えば、この聖界では闇と光の力は極端に落ちるぞ。」

「闇もですか?」

「そうだ、闇もこの世界を構成する一部だからな。闇も弱体化の対象なんだ。使っても世界の構成素材にされてしまうってわけだ」 

「と言うことは、エドさんって不利なんじゃないんですか?」

「いや、唯一俺だけは問題ない。何故ならこの世界の主だから。俺がここで何をしようと世界の法則を外れてるから干渉されないんだ。まあ、フォンセにはキツイかもしれないけどな」

「は、はい。少し、体が思いです」

「そう言うフォンセにプレゼントだ。」

俺は右手から闇を吹き出すと、強引に手の中へ抑え込む。

「闇よ!集いて!晶と化せ!!!!!!!」

抑えつけても漏れ出ていた闇は、手の中に収まると黒い光を放つ。

「出来た。フォンセ、これが何か分かるか?」

「闇の、塊、ですか?」

「そうだな、、けれど、少し違う。これは半永久的に闇を放ち続ける結晶だ。これをフォンセにプレゼントするよ」

「こ、こんな凄い物をくれるんですか!」

「そうだ、フォンセにはこの世界はキツイだろう。これがあれば、外では能力上昇、この世界では能力の維持ができる」

「ありがとうございます。主様、!」

「、、、」

「勿論、リアにもだ。リアにはこれだな」

今度は光の粒子を作り出すと、それを指先に集中させる。

「リア、少し気分が悪いかもしれないが、我慢してくれ」

俺はそれだけを言うと、リアの体を左手で抑えると、額に集中させてある指先をのせる。

「エ、エドさん、、ちょ、、」

わざと何も聞かないようにして、指先をあて続ける。

「エド、さん、、!」 

「ごめんなリア。これが、プレゼントだ」

「プレゼントって、エドさん酷いですよ」

「リア、、行くぞ」

「へ、何を」

俺は巨大な光の球体を作り出すと、リアに向けて投げつける。

「エ、エドさん!」

リアは驚いているが、なんの心配もいらない。何故なら、、

「あれ、、」

瞬く間に光の球体が消えた。リアは驚いてキョロキョロとあたりを見回すが、球体はみあたらない。

「これがプレゼントだ。光の加護ってところかな、」 

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