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黒き弾丸と白き学園の守り巫女  作者: 藤原ミヤビ
第2篇 紅黒の高校生と革命の女王(レボリューションクイーン)
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第27話 二人の武器、白き槍と黒の弓

「ふぅ。やっと完成だ。」


 僕は日本に帰った直後からある武器を作っていた。勿論帰った翌日からの授業にもちゃんと出席してる。しかし放課後の生徒会の会議に出席することはなく、真っすぐ寮に帰っていたのでメンバーに心配されている。明日ちゃんと理由言わないとな。


「さあこっちの武器も仕上げるかな。」


 僕は頬を叩いて気合いを入れ、仕上げに入ったのだった。



 *****



「あぁ~眠い。マジで眠い。」

「まったく。夜遅くまでアレを作っているからですよ。」


 あのあと何とか完成、簡単な動作テストも終えてロールアウト、武器を渡すところまで何とかこぎつけた。おかげで5時間程しか眠れていない。


「早めに作らないと当日までに慣れることができないからな。キラ、今日の放課後、渚と一緒に生徒会室に来てくれ。お前に渡したいものがある。」

「渡したいもの?まさか夜な夜な作ってたアレ?」


 キラにはバレバレだった。まああんな夜遅くまでウィンウィンガシャガシャ言ってたら分かるわな。


「正解だ。渚の分もあるから。」

「オッケー!じゃあ玲、行ってきまーす!」

「おっと僕も行かなきゃ。玲、放課後アレ持って来てくれ。行ってきます!」

「行ってらっしゃいませ。さて私も仕事しますかね。」


 玲は元気な兄妹を送りだし、自らも仕事を始めるのだった。



 昼休みの生徒会室。いつも通り生徒会メンバーは自らの仕事を進める。そんな中僕だけは机に伏せてぐったりとしていた。


「どうした雅。帰国してもう三日は経ったんだぞ。時差ぼけは治ってるはずだ。」

「いや、実はこの三日間寝れてないんですよ。キラ達にある物を作ってまして。」

「睡眠不足か。何かに熱中するのはいいが睡眠ぐらいきちんと取れ。あと二週間で女王がくるんだろう?お前がしっかりしなきゃ女王が悲しむぞ。」

「ええ。分かってるんですけど警備に必要な物でしてね。何とか完成したんであげようかと。」

「へぇ~。雅君はそんなんも作れるんか。凄いやん。ウチらの武器はほぼ支給品だから。」


 と、沢山の書類を机に置きながら有沙先輩が感心の目を向けて話す。ていうか支給品かよ。


「そのぐらい勉強にも本腰入れなさいよ。」


 と美咲が突っ掛かる。


「一応学年2位の学力は持ってるんだがな。」

「でも私には勝てないでしょ?」


 上から目線で事実を言っているのが癪に障る。すると僕の背後で寝ていた神楽先輩が目を覚ました。


「二人ともうるさい。寝れないじゃん。」

「「今寝るな!」」


 と僕と美咲でツッコミをかます。


「ところで雅君。警備って言うけど私達は何をすればいいの?」


 杏樹先輩が唐突に質問をした。警備というとじっと同じとこに立ってると思ってるらしい。一般的にはそうだな。多分。


「警備と言っても女王は僕らに日本を案内してほしい見たいですよ。」


 それも違うようなと思ったが会長が声を発したため考えるのをやめた。


「警備も大事だが仕事を終わらせてしまおうか。あと雅は睡眠を取る事。明日は休日だからずっと寝ていてもいいんじゃないか?」

「・・・そうですね。そうします。さっさと終わらせちゃいましょうか。」


 僕は伸びをして頬を叩いて気合いを入れ、他のメンバーも仕事を再開した。




 放課後。疲れた体に鞭を打って生徒会室に向かうとキラと渚と玲、そして明日香先輩が居た。


「悪い。先生に呼び出されてな、っというか何で先輩がここにいるんですか?」

「鍵を持っているのが私だからだ。それ以外に理由があるか?」

「まあいいや。先輩がいるのは想定外だったけど。玲、例のものを。」

「マスター。それはギャグですか?()()をかけたギャグですか?」

「違うから!早くアレをお願いします!」


 玲は細長いアタッシュケースを取り出した。ここにキラの武器が入っている。玲はロックを解除してケースを開くとプシュっと空気の抜ける音がして白い物体が姿を現した。


「これがお前の武器。『白雪姫スノーホワイト』だ。」


 キラが折り畳まれた白雪姫を取ると瞬時に柄の部分が伸び、先端から刃が三枚姿を現し、少し変わった矛の形になった。

 キラは自らの武器を見回した後、それをおもいっきり振っていた。おいおい。机斬るなよ?


「これは、いい武器ね。こいつから心地いい冷気が漂ってる。」


 キラは静かに言った。どうやらこいつを気に入ったみたいだ。するとキラの後ろに居た渚が不満げな顔でこちらを見てくる。大丈夫というふうに僕が頷くとすぐに笑顔を見せた。


「さて次は渚だな。玲、もう一つの方を。」

「マスターも学びましたね。もう例のものとは言わなくなって。」


 玲はもう一つのケースのロックを解除した。そこにはキラのとは違い、黒い剣が入っていた。


「これがお前の武器。『黒天穹シュバルツァーレイン』だ。」


 渚が黒い剣の形をする黒騎士を手に取るとそれは剣から大型の弓へと姿を変えた。渚は少し驚いたがすぐに変形の手順や剣の振り具合、弓の糸の張り具合を確認していた。


「雅もなかなかの物を作ったな。だがこいつは少し慣れが必要だな。」


 渚はこう言うが顔は喜びに満ちあふれていた。どうやらこいつを気に入ったみたいだ。

 だが一番驚いていたのは明日香先輩だった。


「帰国してわずか三日で作ってしまうとはな。雅。お前は本当に何者なんだ?」

「秘密です。じゃあ二人とも警備の当日までに慣れることがまず目標。使わないに越したことはないけど使えなきゃいざという時に何もできないからね。ちょっとでもおかしかったら言って。調整するから。よし、帰ろうか。」


 僕はこう言ったけどが先輩には僕がまだ多くの秘密を抱えていることに薄々気づいているだろう。自分で調べたりしなければいいんだけどな。そして約二週間後、アルカディア王国の女王姉妹がやって来る。しかし王国の中に彼女達を亡き者にしようと暗躍するものが居るとは誰も予想しなかった。再び雅の紅の瞳が発動する。


「本当か?」

「本当です。多分…」

ここまでお読みくださりありがとうございます。少し大きな予定が入っていますので、小説投稿を暫しの間お休みさせていただきます。もしかしたら予定の都合上、戻れないかもしれませんが、一段落したらまた舞い戻ってきますのでその時はまたよろしくお願いします。何とか夏休みぐらいまでには戻りたいです…。それではいつになるかは分かりませんが次回もお楽しみに。


感想などもお待ちしています。ついでに絵も。

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