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黒き弾丸と白き学園の守り巫女  作者: 藤原ミヤビ
第1篇 私立桜林学園の新入生
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第12話 侵入者、戦闘開始

 ドォォォン!!

 爆発音とともに黒煙が上がり、会場からは悲鳴を上げる者もいて、完全な混乱状態に陥った。

 その時一足先に逃げようとした生徒達を見つけた僕はスタンガンを出し、委員長に合図をする。


「委員長!」

「確保開始!取り押さえろ!」


 客席に一般生徒として紛れ込ませていた風紀委員が委員長の声で逃げようとした生徒を取り押さえる。そして全員逮捕された。僕、スタンガン出した意味ないじゃん。そんな混乱状態の会場に球体の物体が投げ込まれる。これは催涙ガス弾!


「玲っ!」


 僕は玲を呼びハンカチで口を覆った。玲はガスマスクを付けて専用の装置でガス弾を固定し真空状態にした。よし、これでガスの流出による影響は少なくなる。その時委員長に通信が入る。徐々に委員長の表情が驚きの色に満ちていく。


「何!?図書館付近で爆発だと!?」


 ここの学校の図書館には勉強に必要な本の他に娯楽として小説や有名な漫画などがある。しかしその最深部には国家機密並の資料や文化財並の書物が置いてある。こいつらはそれを狙っている可能性が高い。


「委員長。僕は図書館に行きます。奴らは最深部にある資料を狙っている可能性があります。生徒会副会長として風紀委員会に会場内の事を一任しますが、いいですか?」


「了解した。気をつけろよ。」

「はい。」

「雅、生徒会全員で行くぞ。お前一人は少し心配だ。」

「分かりました。」


 僕や会長をはじめとするメンバーは図書館へと向かった。その道中で戦闘中の部活があったので、支援した。最初は敵かと警戒していた彼らも味方と分かると僕と共に敵を撃っていった。射撃部らしい。


 図書館前。僕たちは中に入り受付のカウンターの下に隠れていた。

 僕がスマホを操作し敵の位置を確認していく。玲が入れたアプリには敵や味方の位置の確認機能が搭載されていた。そんな情報何処で仕入れるのさ…。いや暗部だから監視カメラとかをハッキングすればいいのか。一人で感心しながらスマホに表示されている情報をみんなに伝える。


「敵は階段そばの柱に二人、階段を昇った直後の両側の柱に一人ずつ、最深部の資料室までは何人か敵がいますがすぐに突破できるでしょう。」

「よし、行くぞ。」


 僕たちはそれぞれ武器を装備して突破を開始した。


「貴様ら何者だ!?」

「お前らこそ何者だぁ!」


 と言いながら僕はセーフティをかけた銃で一発ぶん殴る。殴られた奴らは吹っ飛ばされていった。金属だから痛いはずだ。それを皮切りに他のメンバー達も死なない程度に敵を無力化していった。

 会長も峰打ちで気絶させているようだ。だがさすがに銃で殴っていると時間がかかる。僕はリボルバーに麻酔ゴム弾を装填し、敵に撃っていく。

 こうして僕らは敵を吹っ飛ばしていった。だが敵はそう簡単に倒れはしない。


「ここは私達(ウチら)に任せて、明日香と雅は先に行って!」


 有沙先輩達が敵を足止めをしてくれている間に僕と会長は敵を無力化させながら最深部に進んだ。


 最深部資料室前。僕は再びスマホを取りだしアプリを起動させる。


「中には四人。パソコンを操作している人間、警戒している人間がそれぞれ二人ずつです。壬生谷先輩もいますね。どうします?ドアを突き破りますか?」

「いやそれはやめろ。ハッキングで何とかアクセスを止めて電子ロックを解除するのが一番良いだろう。」

「アクセスを止めるのは難しいですよ?多分学校のセキュリティシステムにいろいろやらなきゃいけないし」

「やれるのか?」


 そう顔を近づけんでくれます?会長にこう言われてはやるしかない。僕はスマホに入れられていたハッキングシステムを起動させた。ハッキングといってもアクセス権限をこっちに移して向こうのアクセスを不正アクセス扱いにする。そしてちょっと操作して向こうのアクセスを停止させれば、電子ロックを解除するのは容易い。これは、いいものだ。


「何!?不正アクセスだと!?パスワードは本物のはずなのに。」


「くそっ、あともう少しだったのに!」

「ねぇ。部活の差別撤廃のためにそれは必要なの?」

「うるさい。今は集中している。少し待て。」


 扉が開き、リボルバーを構えた僕が入ると、奴らは少し驚いていた。会長は僕の隣で刀を構えている。いつ見ても刀長い。そして会長かっこいい。


「くっ。貴様らは!」

「どうも。不届きな皆さん。何をやっていたのかは…大体想像がつきます。あなた達はそこにいる壬生谷先輩を利用して、部活の差別撤廃に協力するからそれに必要なパスワードを探して来い、とか言ったのでしょう。でも本当の目的は部活の差別撤廃に協力する事ではなくここにある国家機密並の資料の強奪、そうでしょ?ブリュッセルブラッサムの戦闘員の皆さん。」

「くそぉぉ!」


 と叫びながら戦闘員と思われる一人が殴りかかって来たがいつも通りに手刀で無力化した。最近銃の出番ないな。いや、さっき使ったか。

 だが、戦闘員の一人が閃光弾を投げた。まばゆい閃光を放ち僕らは目を覆った。その隙にUSBを持って壬生谷先輩が逃げていってしまった。


「くそっ!逃げられた。みんなは大丈夫か?」

「ええ。大丈夫ですよ。逃げた壬生谷先輩はあいつが取り押さえるはずです。」


 と言いながら僕はアクセス権限を戻し、風紀委員の人を派遣してもらい、拘束を頼んだ。僕の余裕な表情を見て会長は不審を抱いた。


「雅、なぜお前は余裕を持っているんだ?学校の機密を盗られてもなぜ平気でいられる?」


 その問いかけに僕はこう答えた。


「秘密です。」

ここまでお読みいただきありがとうございます。大変なことになってきましたね。そして久しぶりに銃のコルトガバメントとパイソンハンターが登場しましたね。さて雅が言っていたあいつとは誰なんでしょう?次回もお楽しみに。


《スタンガン》

風紀委員会が持つ武器。伸縮式の警棒と、遠距離から狙えるテーザー銃「Taser X26」の二つの事。テーザー銃で撃たれたり警棒を押し当てられて電撃を浴びた敵は強制的に筋肉が収縮し、身動きが取れなくなる。しかし殺傷性はなく、約一日で回復する。


《図書館》

開放感あふれる図書室は雅のお気に入りスポットの一つである。奥にはネットのスペースがあり、監視カメラがあるがすべて個室。図書館には勉強に必要な本の他に娯楽として有名な小説や漫画、ライトノベルなどがある。しかしその最深部には国家機密並の資料や文化財並の書物が置いてあり厳重なセキュリティがしてあるため生徒でも入ることができない。

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