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「しあわせなのかもしれない」

作者: 琴瀬 那子

頑張るという事が出来なくなったとき

無理をしなければ 息をすることも辛くなったとき

どう歩めば 自分の心が安定する所まで 辿り着けるのか


果てしない不安で 心がいっぱいになり


眼は何を見ることも 怖くなってしまった

耳は何を聴くことも 億劫になってしまった

鼻は何を嗅いでも 匂いが分からなくなってしまった


涙だけは ひたすら 流れ


感情は溢れていくのに


言葉で伝えることが 叶わない


「頑張れていないけれど、無理をしている」

この現状を どう人に伝えたものか


きっと 理解できないだろう 


理解を求めている 訳ではない

理由もなく 体調が悪くなる

そんな私を見て 他人が嘲笑う

あの人は 何もしていないわ

そうやって クスクスと 笑っている

だから 私は 他人の目も まともに見れない

他人の心が分からない

なのに 妄想だけは 達者で 

私なんか死ねと 誰もが想っているなどと


そんなことが 毎日 毎日 頭を支配する


自分から逃げたい 消えられないのならばもう

自分じゃなくなりたい

ずっと

想っている


自分が 一番 最低な人間だということを

誰より自分が知っている


いつになれば 天罰が下って くれるのかと 待ってるけど

降りかかる雨の その殆どは 昔の傷跡に沁みて

痛くて 痛くて それだけで もう 死にそうになった


哀しくて 苦しくて 死にそうになるのに

無理をしてまでも 足掻いている自分がいる

笑っていようとする自分がいる



しあわせかもしれない、と自分を騙す私が いる

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