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テンプレ展開に嫌気がさした男のお話  作者: J.K.バカナンジャー
2/2

エタるまでがテンプレとはいえ流石に2話ぐらい投稿しなきゃね

前回の次回予告はガン無視した内容になっています。

今日もあなたは貴重な10分間をこんな下らない小説に割くのですか?

あなた、マゾですもんね、知ってます。





 『小説家よ、哲学者であれ』





 ――【CASE-01:苦悩の末に神は生まれた】―― 



 異世界について私なりの考察を交えて話をする前に……。

 まずは我々の知る現実の基礎知識を頭の中に叩き込んでおいてほしい。



 我々、地球人類の常識とは、つまりは科学である。

 温めれば水は沸騰し、冷やせば水は凍る。人は人から生まれ、やがては自然に還る。

 自然の循環をそのままに受け止め、いくつもの疑問に挑戦し、挫折し、また挑戦する。


 これは、人類が絶対に逃れられない業<カルマ>。

 今から約20万年前より続く、長く深い苦悩の歴史。人類は知恵を持ったが故に「疑問」を知った。

 我々がまだホモサピエンスだった時代……神話より以前、人間が獣であった時代。

 遠い昔の物語……。



―――

――



 人類の生活スタイルが狩猟から農耕に移り変わった時代。

 人類がこの世界を説明しようとした時、大きな役割を担ったのが<神話>だ。

 ただ……神話と聞けば、私達は壮大なファンタジーを思い浮かべるだろう……しかし、当時の神話という物は、実は、かな~り、お粗末なものだった。


 今でこそ何の根拠もない空想上の物語として人々に愛され、その内容も精々がファンタジーノベルの設定資料ぐらいの立ち位置にある<神話>。……しかし、当時の人類にとっては、どんなに内容がハチャメチャでも納得ができればそれは信じるに足るものだった。


 今から何万年も前の時代のおはなし。

 今ほど恵まれていなかった時代のおはなし。


 人類にとって地球とは、決して楽園と呼べる様なものでは無かった。相次ぐ火山噴火、川は洪水、海は津波、地上は地震、山は火事、人々は疫病……、自然現象ひとつで100人規模の集落が簡単に消滅してしまうような荒れた時代だ。

 (100人という規模は当時ではかなりの大所帯であり、比較的安定した集団だったと言われている)

 我々では想像もできないほど危険な時代だったことだろう。世界中に深い悲しみや嘆きが蔓延していた筈だ。

 そんな時代に生まれた者達は、見えない恐怖、分からない恐怖に怯えていた。だから、太古の人類は救いを求めた……。


 「何かに縋りたい」

 「教えて欲しい」

 「助けて欲しい」

 「守って欲しい」


 ……と、こう考える者が多く出始めたのだ。

 それほどまでに、かつての人類を取り巻く地球環境というものは人類にとって過酷なものだった。


「そんな都合のよい者などこの世に存在するわけがない。存在しないのだから、諦めればいい。人類は絶望に沈む運命なのだ。何も考えるな、お前達はただ現実を受け入れろ」


 まるで大いなる意思による運命論を聞かされたかのように、人類の未来は暗い雲に覆われた。

 このまま諦めてしまえば、受け入れてしまえば、きっと楽になっただろう。

 他の動物たちと同じように、考えることをやめさえすれば……あるいは違った未来を描いていたかもしれない。

 しかし――――人類は諦めなかった。

 他の生命体が「そう」であったように、人類も「そう」なるものだと、運命は未来を勝手に決め付けていた。


 しかし、そう、しかしだ。人類は屈しなかった。なぜならば、人類には<知恵>があったからだ。

 そして、人類はこの世に存在する<人類には抗えない絶対的な存在>に対して、「克服」の道を選択した。

 紆余曲折あり、人類は、この絶対的な存在に対して<神様>という名前を付けた。

 こうして……地球史上初めて、人類という種族が<その存在>を「認識」したのだ。


「この世界のすべては神様が動かしている」

「我々が生きているのも神様の定めた事だ」

「総ては神様の意思で決められているのだ」


 (神様の声を聞く者として<神官>という職業が定着したのもこの時代。しかし実のところ当時の神官の仕事というのは星の観察や天気予測といった物が多く、神事といえばせいぜいが豊作祈願や雨乞いだけであった)

 

 神様という概念を作り上げた人類は、その生活スタイルを加速度的に豊かにしていった。

 共通の神様を信じる事によって仲間意識が強くなり、やがてそれは信仰となり、宗教となった。

 いままでは、ただなんとなくで生きていた人類が、「神様を前提にした発明」という目的を得た。

 

 ―――こうして、様々な時代背景が重なり、神話の時代は驚くほど長きに渡って続く事になる。


 親から子へ、子から孫へ、代々に渡って語り継がれる神様の話。やがてそれは文化としてその集落に定着する。

 間違った常識が真実として語り継がれた結果、もはや誰も神様の存在を疑う事はなくなっていった……。

 こうなってしまえば論理も常識もあったもんじゃない。

 混沌とした時代の中、人類はこうして成長してきたのだ。


 ただ、私はかつての人々の事を愚かだとは思わない。

 なぜなら、現代に生きる私たちの文化にも神話の時代の名残がいくつも残っているからだ。

 ――下手をすると、この現代社会においても未だに神様を信じている者が大勢いる。

 そして何より……神話があったからこそ、それに反発する者もまた、存在したのだ。


 『神への反逆者』

 『時代を動かした異端児』


 彼の名は――

 



 ――【CASE-02:神に背を向けた者】――




 文明は進み続ける。まるで川の流れのように留まる事を知らず。

 農耕によって食糧的な余裕が生まれ、人口が爆発的に膨れ上がった。

 となれば当然、隣の集落から更に隣の集落へと、行動範囲が広がっていくだろう。

 きっと、こんな会話が繰り広げられたに違いない。


「隣村から来ました族長です。今後ともよろしく」

「これはご丁寧にどうも、仲良くしていきましょう」


 しかしここで大問題が発生した。


「そういえば、そちらの神殿、なんだか不思議な形ですね」

「そうですか? そちらのを見た事がないのでなんともはや……」

「おかしいな? ちなみにですけど、神様の名前を聞いても? うちはタリアっていうんですが……」

「タリア? いえいえ、うちのはモンブティと呼んでますよ……?」

「…………」

「…………」

「「ぜんぜん違うじゃねーかッ!!!」」


 そうなのだ、今までは閉鎖的な集落で限定的に信仰されてきた神様が、実は超地域密着型の土着神以下の存在だったと知らされたのだ。

 生活が豊かになり、他所との交流が盛んになるまで気付けなかったが、これは忌々しき事態であった。はっきり言って大問題だ。


 この時代、好立地を占める集落はかなり潤っていた。当然、そこへは各地を追われた人々が自然と集まって来る事になる。特に資源的に豊かな場所や交通要所、船の発着に適した海岸沿いなどは大いに盛り上がった。

 (塩の産地にもなる海岸沿いは驚くほど潤ったと言われている)

 人が一か所に集まるという事は……それはつまり、「国」というものが生まれた瞬間であった。

 しかし集まってくる人間はどいつもこいつも田舎者。上京したてのかっぺの如く「俺の神様の方が偉い!」だの「異教徒めぶち殺してやる!」だのと息まいて、大問題ばかり起こすのだ。

 せっかく豊かになったというのに、過去の常識に囚われてしまっていては、発展も遅れてしまう。

 ――こうなりゃ神様どころではない! そもそもみんな信じてる神様違うじゃないか! どうなってんだ説明しろ!


「真実はどこにある!? 俺たちは騙されていたのか!? これから何を信じればいいんだ!!」


 今まで人類が心の支えにしていた<神様>が、実はまったくのデタラメであり、ただの妄想だったのだと、国中の人々が憤慨した。

 しかしこれはマズイ事になってしまったぞ。

 何度も繰り返すが、人類は「分からない事」を異常なまでに恐れる生物である。

 そして、これだけ生活が豊かになり、何でも知っている気でいた人類は、色々と「弱小メンタル」になってしまっていた。


「神様が居ないってんなら、いったいこの世界はなんなんだ! 俺はどうして生きているんだ!?」

「誰でもいい! 何でもいいから答えをよこせ! この際どんな与太話でも信じてやる!」

「もう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だ」

「ソレデモカミサマヲシンジマスー イマスー カミハイマスー アハハハハハハハハ!!」


 狂いそうになりながら、なんとか彼らが出した答え、それは……


「「「「「「―――よし! 考えるのをやめよう!!!」」」」」」


 ちょっと待てやと言いたくなるが、これには深い事情がある。

 この当時、様々な民族や文化が入り混じり、閉鎖された村に居た頃ではお目にかかれなかった様々な道具や文明に触れる事が出来た。つまり、神様が居なくとも心の安定は保たれたのだ。

 神様については、まぁ、保留である。どれだけ考えてもよくわかんないし……。

 と、誰もが諦めかけていたその瞬間――群衆を掻き分けて一人の男が壇上に上がった。


「――ちょっと待てや!」


 人々が見守る中、壇上に立ったのは一人のギリシア人だった。

 民衆が見守る中、彼は総ての人に聞こえるよう大きな声で宣言した。


「みんな待ってーな! ワイがみんなの疑問に答えたる!」


 彼は後に偉大なるギリシヤ七賢者の一人として名を馳せる。

 人類史上、初めて神に反逆した者。

 世界最古の『哲学者』

 彼の名は――


 ――はじまりの賢者、『タレス』


―――

――


「神話なんか全部うそっぱちや! ワイらはもっと頭を使わなアカン!」


 (実際の言葉遣いはこうではないが)タレスはとても賢い人物だった。

 後年、ピラミッドの正確な高さを計測したり天文学に従事したりと、特に測量術に秀でていた。

 そんな彼は聴衆に向かってこう叫んだ。


「お前らみんなアホや! 何でいつまでも他人任せにしとるんや! もっと自分で考えなアカンで! わかるか? このままじゃワイらは何の成長もでけへん! ここらでビシィッ!と一発、ワイが新しい考え方を教えたる!」


「ええか? 自然っちゅーもんはな、何もただそこに有るわけやない、ワイらかてそーや、何もせんかったら死んでまう、せやろ?」


「ワイらは生かされとるんや! 神様にやない、もっと別のもんや!」


「木も、草も、魚も、馬も、鳥も、人も、誰もがなくてはならない「とあるもの」があるやろ!?」


「ええか、耳かっぽじってよぉく聞き? なくてはならないもんっちゅーのはなぁ!―――」


 だいぶ挑発的な言い回しではあるが、この後に放たれた一言が、冷めきった人々の心に新たな火を灯した。


「それは―――水や! 水こそがこの世界を作っているんや!!!」


 この世界に対して、ただなんとなく「そういうものだ」と考えていた人類は、タレスの一言によって目が覚める。

 そうだ、もうこの世界に神はいない。もう俺たちは自分の力で考えるしかないんだ!

 かつての人類が「鳥は鳥、海は海、山は山、そうだろ?」と単純に考えていた物に対して、タレスは「もっと深く考えろよボケチンが!」と喝を入れたのだ。

 人間は人間、魚は魚、それは間違っていないだろう。しかし、「それを構成している物質は何だ?」という一歩踏み込んだ……ともすれば、まったく新しい考え方であった。

 ――当時としてはまさに革新的!

 以後、この考え方は広く民衆に受け入れられることになる。




 ――【CASE-03:真理の扉に触れた者】――



 

「だーかーら! この世界はとてつもない量の何かで出来てるんだって!」

「違いますぅ~間違ってますぅ~、万物は空気が固まってできてるんですぅ~」

「火やろ? 外に出れば明るいし、あの星めっちゃまぶしいし」

「根拠薄ッ! じゃ夜はどう説明すんだよ! おまえテキトーに考えてんじゃねーよ!」


 タレスの発言の後、それこそ国中で「この世界は何で出来ているか論争」が激化した。

 この当時、何かを考える賢い者の事を哲学者、あるいは賢者と呼び倣い、国は彼らをそこそこ優遇していた。

 なので哲学者の数はそこそこ増加傾向にあり、しかし誰もが世界についての真実にたどりつく事が出来なかった。


「いくら考えてもしっくりこねーなぁ……」

「火と、水と、風と、土と……あーもうわけわからん!」


 長きにわたる答えの出ない空白期間が続き、少しずつ人々は考えるのに飽きてきた。


「やっぱ水は違うのか? でも植物は水がないと枯れるし……」

「ぶっちゃけ飽きた、知らなくても生きていけるじゃん」

「妻子持ちで仕事と哲学と家族の世話の両立はつらいっす」

「しっかし、ここにきてま~たインチキ宗教が増えてきたなぁ……」

「神様は居ないって、それ一番言われてるから。ハッキリわかんだね」

「愚かな者というのはどの時代にも居るもんじゃ。ワシらは真実のみを追い求めるのじゃよ……」


 人間社会の歴史はどんどん発展していくが、こと哲学史に関してはてんで膠着状態。

 タレスに至っては弟子に自分の考えを完全論破され涙目状態である。

 どんな仮説を立てても誰かに否定される。あまりに否定ばかりされるもんだから仮説を説くのが嫌になる。


「このままではいけない!」


 神の道とは、信じる道であり。

 では哲学の道とは? それは、疑いの道だ。

 哲学者たるものすべてを疑え! 間違いを正していけばいずれどこかに真実が隠れている!

 もう一度、タレスの様な時代を動かすような何かがあれば! きっと次の段階へ進める筈だ!

 名声でもない。権力でもない。財力でもない。我々哲学者とは、知識を欲する者達なのだ!


 さて……―――歴史って不思議なもんですよね。

 時代が求めた時に、それに応えるかのように世界が才能を持つ人物を産み落とす事があるんです。

 今回もまた、行き詰った文明に対して世界が少しだけ手を貸してくれました。


 その男の名は、現代社会において知らぬ者が居ないとまで言われる偉大なる賢者。

 世界の根源――真理の扉を見つけた存在――知らなければ義務教育からやり直せ!

 そう、彼の名は―――


 哲学する数学者―――『ピタゴラス』


―――

――


「貴方たちの考えは大変素晴らしくとても参考になりました。しかし、私はもっと根源的な部分に注目すべきだと考えたのです」


 ピタゴラスがこの世界に投げ入れた概念は、ともすれば核爆弾級の発明であった。

 いいや、むしろこれが無ければ核爆弾はこの世に存在しなかったであろう。

 万物の根源―――ともすれば、この世界の真理とも呼べるモノを確かなものにしたのだ。

 彼の発明が無ければ、我々は今頃――パソコンどころか家電全般、歌や楽器を楽しむ文化、宇宙という概念、そのどれもが空想に終わっていた。

 彼の偉大なる発明、それは―――


「万物の根源は――数である!」 


 ピタゴラスは自信満々にそう言い放った。


 『数の法則』『ピタゴラスの定理』


 ……それこそがピタゴラスの証明した最強の仮説であった。

 (仮説、とした理由は、この『数の法則』『ピタゴラスの定理』は、自分の育てた弟子に真っ向から全否定され完全論破のコンボを食らっているからだ。ちなみに哲学の世界では弟子が師匠を論破して泣かす事が日常茶飯事だったりする)

 ピタゴラスの定理は至ってシンプルな考え方だ。


 『直角三角形の斜辺の二乗は、他の二辺の二乗の和と等しい』


 うん、これだけである。

 これでも難しいという人用にザックリ解説すると……。


「自然界に存在するどんな物や現象であっても、そこには必ず一定の法則が働いている。そして、その法則を数式によって解き明かせば、この世界の真理に辿り着ける」


 というものだ。

 今でこそ当たり前の知識であるが、これをピタゴラスが発見していなければ我々の常識はまた違っていたかもしれない。

 (実際は、「自然現象を試しに数式で表したらいけるやん!むっちゃ大発見やんけ!」程度のものだったかもしれないが)


 数を知れば真実に近づける。そう考えたピタゴラスは「数の宗教」を創立してしまった。

 もはや完全に数学バカである。

 宗教とはいうけれど、ご存知の通り哲学者は神に背を向けた者達なので、神様に祈りをささげたりはしない。

 では信徒たちは何をしていたのか? それが……

 ここの教団員、どいつもこいつも数学バカしかおらず、 毎日飽きもせず数学の証明ばかりしていたのだ!

 カタツムリの殻の渦巻き模様に見惚れるなんて、こいつらよっぽど変態だったと思う。


 ちなみにピタゴラスは尊敬すべき偉人として有名だが、本人は結構な小心者だったとも考えられている。

 こんなエピソードがある。


 弟子「師匠のやり方でやってたら無理数が出ちゃったよ……こりゃ師匠に報告だな、ししょー!ししょー!」

 ピタ「ンフフフ……弟子よ、無理数が出たと聞いたぞ? どれ見せてみよ」

 弟子「はい、ここなんですけど……どう解いても答えが出ないんですよぅ……って、師匠? ちゃんと聞いてます?」

 ピタ「あ、ああ、そう、そうだね、確かにそうだ……フフフ、皮肉なものだ、数学をいくら解明しようとも、この感情はまるで解明できないんだよ……」

 弟子「し、師匠?……そのナイフをどうするつもりですか!?や、やめてください!」

 ピタ「私のやり方に間違いはない。私は、そう信じている。――そして……お前はあまりにも真実を知り過ぎた!」ザクッ!ブシャー!!

 弟子「ガフッ……し、師匠……どうし……て……」バタリ

 ピタ「……確かに教団の教える数式ではどうしても無理数に至るだろう……しかしそれは、ある一定の知識を得るまでは誰も気付けない難解なものだ。無論、師である私でさえ最初は気付かなかった。つまりだ……」

 ピタ「無理数に到達した瞬間、お前は私を超えたのだ。そして、この世界に私以上の哲学者は必要ないのだよ……フ、フフフフ……」


 ピタゴラスわりぃ奴だな!!!!

 いやまぁ実際は動揺して刺しちゃったらしいけれど、小説的にはこうした方が面白いじゃん?

 史実をそのまま書いたんじゃ教科書丸写しと変わんねーよ!ってね。

 そういう意味では時代背景が多少前後している気がするが、まぁ文脈とニュアンスで伝えたいことが伝わればそれでいいや。

 金もらって書いてるわけじゃねーし。

 さて……


――ここらでそろそろ、賢明な読者ならば気付いた事があるのでは?


 人類は最初、神様を作った。

 つまり、神様が人類を作ったのではなく、人類が神様を作り上げたということになる。

 つまり、人間>神様 となるのだ。

 愚かにも神様を信じている人間には悲報となるが、誰が何と言おうとこれが真実なのだ。

 哲学的に物事を考える時、一番最初に否定されるのって実は宗教なんだぜ。

 で、哲学的なものを大前提にして、昨今のネット小説界隈についていろいろと考えてみたら……


『オリ主に土下座する神様って、実は普通の事なんです! だって人間は神様を生んだ親みたいなもんですから!』


 神様が土下座するのはありえないとか言ってたやつ冷えてるか~?

 俺は冷えっ冷えでーす。……流石にこの理論はちょっと無理があるって? うん、まぁ知ってる。

 神様なんて哲学者によって完全に否定されるザコい存在なんですよ。人間の都合によって作られては消える神様って、信じるだけ無駄でしょ?


 じゃあ哲学者は信用できるのかって話ですけど……現代社会において、哲学者って生き残ってますかね?

 そりゃあ哲学という分野は残りましたけど、どちらかといえば「過去の偉人が残したなんか深い言葉」を引用する時に出てくるぐらいですよね。

 「現代に哲学者って残ってるの?」

 この疑問に対しての答えを次回でお話ししたいと思います。

 (まぁネタバレすると残ってます、名前が変わりましたけど)


 今回の内容を前提にした異世界物についての私なりの考察も交えますので、よろしければ次回もぜひご覧ください。

 具体的には……



『地球人類の進化は神様の否定から始まったんだよね? じゃあ異世界みたいに本当に神様がいる世界の人類はどう進化していったの?』


『魔法なんていう自然界の法則を無視した現象が当たり前に存在してたら、人類の文明はどうなっちゃうの?』


『僕達がよく想像するファンタジー世界って、文明がゴミクズだけど変なところは発展してるよね? 実はこれ、かなり歴史に忠実なんです!』


『えっ? 魔法があったら世界がヤバイ!? ファンタジー世界の落とし穴 ――どんなファンタジー世界も辿る未来は滅亡しかない――』


『なぜオリ主は異世界に拉致され続けるのか? 異世界転移の真の目的を探る! ――チートやハーレムには実は深い意味があったんです!――』



 こんな感じの内容をエタらない程度にぼちぼち書いていきます。

 次回から本気出す。

感覚的には1万文字書いた気がしたが8千文字しかなかった衝撃。

あと関係ないけど誰か和風ファンタジー書いてよ洋風もう飽きた。

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