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ノーベル賞おめでとうございます;マリオ・バルガス・リョサ

私はニュースについてはほとんど意見を言わない。別に言うに価する意見も知識もない。ただ、今日10月7日、ノーベル文学賞について、ちょっと書きます。



マリオ・バルガス・リョサ(スペイン語では正しくはジョサというのですが、全ての新聞やニュース番組が「リョサ」と表現しているので、このエッセー集でもリョサと書きます。)のノーベル賞受賞。これほど驚き、嬉しかったニュース、最近なかったです。


リョサは南米の偉大な文豪でしたが、ノーベル賞はないと私はあきらめていました。


日本では左翼、共産党系の人が芸術や報道をやっていて、政治家や経済界は保守で対立(本当は共存?)しています。


ところが、南米では左翼知識人や左翼政治家の力がとても強く、テロなどもあります。世界的に一番有名な南米作家ゲイブリエル・ガルシア・マルケスは(一応、引退した人ですが)キューバのカストロ議長と二人三脚で頑張って来ました。

しかしリョサはマルケスを激しく批判し、左翼の独裁じゃない民主国家を作ることに情熱と正義感を燃やし、ペルーの大統領選挙にも出ました。ちなみに作家としては反則なほどハンサムです。それはさておき政治への発言が強く、南米という地域で孤立しているので、ノーベル賞はないと思っていたのです。



マルケスとは政治的対立からパイプ椅子で殴り合うぐらい対立。それぐらい情熱や正義感を持った作家や政治家が日本にいるでしょうか?そんなに熱くなるなんて危ないとかせせら笑うんじゃないでしょうか。

でも、そうやって現実の激しさを見つめ、人間と戦争と宗教を見つめた人間がノーベル賞を取るんです。訳の分からん妄想を書いて、腹黒いマスコミに起こされた集団ヒステリーで騒いでいるような奴、村上春樹と奴の読者にリョサをおすすめしますよ。二度と春樹を読む気はなくなるでしょうね。本物だけが持つ輝きがあります。




私は大学時代、原稿用紙数千枚になるだろう超大作「世界終末戦争」を読み、感動のあまり、「都会と犬ども」「緑の家」「ラ・カテドラルでの対話」などは全部、大学の図書館で読みました。またお金をはたいて、古本でリョサの本を揃えました。


でもノーベル賞をきっかけに全ての作品が復刻されること、それによって自分のコレクションの値段が暴落することを心から望みます。日本人が偽物の作品を読むのをやめる大きなきっかけになることを心から願います。


リョサ万歳!

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