エッセー集

衝撃！別れ話大作戦！

仕事で刈谷という街に行き、喫茶店（東海地方にはたくさんあるコメダ珈琲店というとこ）で、準備をしていたら隣に２１才のカップルがいた。（話の中で２１才と言っていた。）

二人は自動車免許を取ったこと、バイトのこと、刈谷高校に行っていたころハンドボール部をやっていたことなどを話していたが、ちょっとの沈黙があって、男が急に「ところで、今日は別れたくて呼んだんだ」と言い出した。女の子の方は「悪いところは直すから別れたくない！」と言っていたが、男はとにかく別れる、友達でいようと頑としてはねつけており、私は「人生の厳粛」（ｂｙ太宰治）を感じて、凍りついていた。

しかし、別れ話するって呼び出す男もなぁ。電話やメールよりはいいと思ったんだろうか？自分は経験が少ないからこういう時の定石が分かんない。

あと友達になろうって言われても、こんな話の後で友達になれないだろう！女の子も男に珈琲かけて出ていけばよかったのに。

もっとも自分は片方が帰ったらちょっと話しかけようと企んでいたんだけど、それを見抜かれたのか男は目の前で女の子が泣いているのを冷酷に見つつ、なかなか帰らなかった。私の仕事の時間の方が来て、私はチッと仕事に行った。

あの後、よりが戻ったなら僕は天使なの。

しかし生徒には「先生、ハイエナじゃないっすか！」と言われた。(-_-)