雑誌・「ターザン」
私は自分は甘い先生と思っているのだが、生徒にはボケた先生と思われている。
雑誌「ターザン」のやせる特集みたいなのを教室で見ていたら、あっちゃん、のんちゃん、ヒデキ、カズマらが笑い死にしそうになっていた。
「ひどい!これはひどすぎる!」
「やせる特集を買うなんて・・・」
「買う時、エロ本より恥ずかしいよね!エロ本で挟んで隠したりして」
「無礼者!ちゃんと買っていますよ!堂々と」
「店員さんもレジで受け取って、プッって耐えてたと思う」
「ギャーハハハ、表紙もひどいっすね!山口達也吠える『今の若い子は細すぎて色気のカケラもない』だって!」
「本当にカッコいい人が出てきたら、『ふん!自分とは関係無い人!』ってなっちゃうから」
「ぶよんぶよんですよ!」
「あ~、全く師弟愛のない子たちだ!こんな生徒育てるんじゃなかった!毎日いろいろ工夫しているのに!」
「この巻末の商品の広告もひどいっすね!」
「パンチングボールとかダンベルとか、買っても全然やらんと思う」
「やりますよ!失礼な!」
「絶対やらん!」
あっちゃんは水泳部のキャプテン、のんちゃんはハンド部の副キャプテン、ヒデキはマーシャルアーツをやっていて、鍛えられている。カズマは運動部はやっていないが、サーフィンをやっている。
「だいたい何でターザン読んどるのに、やせんの?」
ギクッ!(-_-;)
「やせる特集の後に美味しいレシピとか載っているのが、ダメっすね!」
「うむむ・・・」
「でも先生って食べる量すごいからこれでも驚異的な体型かも」
「よくデザートバイキング行ってるもんね。チョコフォンデュとか」
「またみんなで行きたいですね」
「女子も呼んでね」
だんだん脱線していく一同であった。