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決戦!オバ・キラー・ナムバーワン

のんちゃんとタカくんは競っていた。


何をか?

オバ・キラー・ナムバーワンの地位を。

ヒデキはそんな地位とってもしょうがねぇじゃん!と思っていた。

女子は注目していた。

夢ちゃんはブフフと笑いながら、見守っていた。


ヒデキが「俺の弟はすごいオバ・キラーなんです」と言い出し、「俺こそが名古屋一のオバ・キラー」と思っていたのんちゃんの闘争心に火がついた。

オバ・キラーとはオバチャンにもてるということである。


オバ・キラーにはいくつか条件がある。顔が可愛い童顔であること。

真面目な優等生で勉強出来ること。

体はそれでいてソフトマッチョであること。

礼儀正しいこと。

あまりお洒落はダメ。警戒されるから。



名古屋の繁華街の栄の中心にある巨大な広場オアシス21で決戦をすることにした。見届け人は夢ちゃん、カズマ、ヒデキ、あっちゃん、ヨーコ、蘭、マユ。


タカくんとのんちゃんは早速、道端で「僕は雨に濡れた可愛い子犬、僕を助けてビーム」をビビビと出した。


「あら~、大丈夫?ちょっとそこでお茶飲まない?」

よし!二人はそれぞれオバチャンのグループに声をかけられ、スターバックスに入って行った。


「これ食べなさい!」

「ありがとうございます!」

さすが!名古屋のオバチャン!スターバックスの店員が勧める高いケーキやデザートは食べずに、カッパえびせんやかりんとうの袋をスターバックスのオープン席で開けている。ヒデキだったら「やめろよ!恥ずかしいから」と言うかも知れないが、タカくんとのんちゃんは素直に従っていた。


タカくんは兄が反逆児だったので、批判的な気持ちからオバ・キラーになった。

のんちゃんは従姉妹が全員女の子で、女の子に好かれるアウラをゲット!した。


二人は順調にオバチャンに気に入られ、トークを展開し、道を教えてもらい、手土産ももらった。



「僕のお兄ちゃんと弟は乱暴者でペットのサンショウウオちゃんのエサの虫を僕にけしかけてきたりするんです」

「まあ、ひどいわね」

(ババアだましに俺をだしに使うんじゃねぇよ!(`ε´))

ヒデキは苛々した。

のんちゃんも仕上げに入っていた。

「俺は京大に進学しようと頑張っています」

「ま~、感心な子ね~、うちの孫なんか特攻服着て、走り回っているのに」


(そっちの方が素直な子じゃん!)

ヨーコは苛々していた。




「今回はどちらが勝ちですか?」

カウンター席で観察していたみんなは「引き分け」という判定を下した。


「あの、今回の決戦で僕たち決めました」

「ザ・オバ・キラーズを結成します」

「御園座(名古屋のオバチャンが集まる劇場)に衣装を買いに行ってきま~す」


一同は二人を見送るとカラオケに行った。

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