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悪の勉強会

さて、カズマはテスト前になると勉強会という名の現実逃避を行っていた。


金城学院という名古屋のお嬢様学校の近くのミスタードーナツやファミレスに女の子を集めてハーレム状態になるのだ。

「それでさ、それ、どれぐらいやるの?」

「3~4時間ぐらいかな」

わ!迷惑!(-_-#)




女子でちゃんと勉強やる子には

「勉強会、勉強してないよねー」「悪の勉強会」

とひんしゅくを買っていた。



「何々、次の句を読んで答えなさい。高浜虚子『去年今年貫く棒のごときもの』、棒のごときもの・・・ギャハハー、棒のごときものってピーッ!のことかな?」

「やだー、セクハラだよー」女の子の投げた消しゴムがカズマのピーッに当たった。

「ギャハハー、僕のピーッに命中させた子は僕とつきあえるという賞が送られます!」

「きゃー、やだー」

「あははー」

こんな感じだった。


「何々、安西冬衛の詩集『軍艦茉莉』(ぐんかん・まりー)を読んで・・・ギャハハー、安西冬衛、キャラもんだよねー。『軍艦茉莉』だって!」

(筆者・注・安西冬衛の「軍艦茉莉」は日本文学史に輝く傑作です。「てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った」の一節が有名です。)


笑いつつ、カズマは夢ちゃんに習った歌をナプキンに書いてアオイに渡した。


「唇と唇ふれたきそこがある。韃靼海峡より遠きそこ」(俵万智)

カズマよ!キャラ者はお前だ!

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