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へそ曲がり王子

あっちゃんは私が教えている子の中でもずば抜けて優秀である。しかしへそ曲がり王子なのだった。(-_-)



ワールドカップの時、にわかサッカーファンが増えた。私もご多分にもれない。

持ち前の記憶力、勉強好きなどが相まって、トーナメントの組み合わせや日程に詳しい先生として教室でも重宝されるようになった。


それを苦々しく見ていたのが、あっちゃんである。

あっちゃん「ワールドカップの時だけ、サッカー好きになっとる者がおる」

私「私ですよ。それが日本人というものですよ」

あっちゃん「カメルーンとかコートジボワールとかセルビアとか普段はみんな関心持ってない!」

私「この子は根性が曲がってるね!明日から毎日、先生の家来なさい!直してやるから」

あっちゃん「う~」


もっとも一番すごい便乗はある先輩の「私の元カレは本田佳祐に似ていた」というものだった。



あっちゃんに話が戻ると、あっちゃんは水泳部のキャプテンながら、オリンピックの水泳も見ていなかった。



「えっ、北島康介の泳ぎ見てないの?めちゃ感動するでしょ!」

「ああいうもんは別もん!」


のんちゃん(私と感性が似てる)が「あっちゃんは好きなもんはあるんですかね~」と疑問を抱いていた。先輩が答えた。

「ありますよ。自分が大好きなんです!」

呆れる私たちをよそにあっちゃんは自転車をシューと走らせて、去って行った。

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