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白夜を旅する者よ

つい先日、三浦哲郎先生が亡くなった。オールドマスターズの訃報を面白おかしいエッセー集の中に混ぜるのもいかがかと思うが、生きるとか世間とはそういうごちゃ混ぜとも思う。



三浦哲郎先生が兄弟姉妹四人が自殺という壮絶な人生、運命を見つめた偉大な作家ということは小説をちょっとたしなむ人には説明不要。くだくだしく代表作の説明もしない。


しかし、私は教材でよく三浦哲郎先生の作品を使う。白眉は「鳥寄せ」である。貧しく寒い東北の村で身を寄せあって生きている家族がいるが父も母も自殺し、取り残された幼い兄弟の絶望は淡々と、しかし、しっかりと見つめられている。偉大な巨匠とされていたが、三浦哲郎先生の根底には貧困や差別への怒りが確かにあったと思う。

そして、だからこそ中学の教科書によく載る「盆土産」のような優しい作品の暖かさが際立つのだと思う。


三浦哲郎先生、素晴らしい作品をありがとうございました!

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