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「ザ・ファイター」
アカデミー賞ものね、もう一つ観ました。
演技賞を制覇した「ザ・ファイター」です。
ただこちらは後半あったまってくるまで、ちょっとしらけた気持ちもありました。何かアカデミー賞を狙っている感じがあまりにも見えてくるのです。そして間違っていると思うのですが、美男美女の役者が特殊メイクで汚れ役をやるのが主流です。だからブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオは人気のわりに無冠です。
「ザ・ファイター」はボクシングを縦糸に、家族を横糸にしています。ある強烈な母がいて父の違う9人の子供がいる。そして主人公ミッキーは恋人と家族を離れて生きようとしますが、家族はミッキーを非難します。
その辺りの描き方がかなり迫力があります。
家族と恋人の板挟みになりつつ、みんなを愛そうとするミッキー。そしてミッキーのため麻薬中毒の兄が過去と決別するところがクライマックスで、よかったです。
母役のメリッサ・レオが女優賞でしたが、恋人役のエイミー・アダムスが私は底力を感じました。
ちょっと前半をくさしましたが、一年に一本の映画として観ても楽しめると思います!