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「やぎの冒険」
映画です。何と!中3の少年が監督!もちろん多分、かなり優れた大人の映画人がサポートしているのでしょうが下手な邦画よりはるかに優れた作品でした。
話も素晴らしい。沖縄といっても那覇は都会扱いで、そこの少年がもっと海沿いの田舎の従兄のところに遊びに行きます。
そこではやぎを飼っていて、都会の少年はペットとして可愛がっているのに、ガーン!
やぎは村の行事があると屠殺されて食べられてしまうのです。可愛がっていたやぎを喜んで食べている親戚に都会の少年は激しいショックを受け、やぎを逃がし、自分も逃げ出し、村は大騒ぎになります。
オチがある話ではないのですが、結末を知りたくない方はここまででご遠慮下さい。
結局、都会の少年は人間がいろんな生き物の命をありがたくいただいているという真理を学び、受け入れるのですが、素晴らしい作品になりました。一時間半ぐらいの短い作品なのですが、最後、少年がさまよっているところが少し冗長なのですが、それも少年の葛藤をよく表しているのでしょう。
監督の同世代の子たちにも大人たちにも観て欲しい佳品です。!(b^ー°)