駅の切符売り場
今から書くことは残念ながら私の独創ではない。私が尊敬する現存の作家清水義範先生がすでに指摘されていることだが、駅の切符売り場には人間ドラマがある。清水義範先生の傑作に駅の切符売り場に並ぶ人々をただ描いたものがあるが、私も似たような経験をすることになった。
大垣駅は新幹線は通っていないが、けっこう特急など止まる大きい駅である。
その窓口には新年度になり、たくさんの人々が定期券を買うため、並んでいる。私は「ご苦労なことだ」と思いながら、自動販売機で電子定期券を買おうとした。
ところが!
「あれっ?(・_・;)」
電子定期券が何故か自動販売機にはじかれて出てしまう。
私は数年ぶりに窓口に並んだ。老人が窓口の係員に「渋谷まで通学定期券を買ったらいくらなのだ?」とか訳の分からないことを話している。イライラ~(-_-#)
自分はああいう迷惑をかけまいと思いながら、窓口で「あの、電子定期券がはじかれちゃうんですけど」と申し出た。最近は女の子も駅で働いている。
二人の女の子の駅員は何か機械に電子定期券を通して「あれー、おかしいなー?」などやっている。
そのうち芭蕉祭に行っていた老人たちがどすどすどすと私の後ろに並び始め、殺気立ってきた。自動販売機で切符買えばいいのに。(-.-;)
結局、電子定期券は壊れており、再発行。その間の代わりの定期券が発行されることになった。
老人、女子高生、サラリーマンなどが殺気立って後ろにいる。頓珍漢なことを言って、迷惑をかける老人たちみたいになっちゃいけないと思っていたのに。(ToT)
しかし私の持ち前の好奇心とパーチクリンのため、私は言ってしまった。(-_-;)
「ところで、これ何で壊れたの?」
女の子の駅員が分厚い説明書を取り出し、後ろの殺気がブワッと膨れ上がった。