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「ロシュフォールの恋人たち」

私は若い時は年間150本ぐらい映画を観ていた。劇場がほとんどである。



今は年間50~60本ぐらいと思うが、総計は多分1000本ぐらいは観ているだろう。



その中で好きな作品はたくさんあるのだが、意外とベストテンはあっさり決まっている。



1位さらば我が愛

2位ダンサーインザダーク

3位めぐりあう時間たち

4位アンダーグラウンド

5位ローマの休日

6位アマデウス

7位恋に落ちたシェイクスピア




この7本までは圧倒的で揺るぎない。そして残りはガス・ヴァン・サント「ミルク」「エレファント」ピーター・ジャクソン「ロードオブザリング」シリーズ、「キングコング」ギジェルモ・デル・トロ「パンズ・ラビリンス」デビッド・フィンチャー「セブン」ペドロ・アルモドヴァルの「トークトゥハー」「ヴォルヴェール」あたりが残りの席を争ってデッドヒートするだろう。



しかし上位7本は揺るぎないと思っていた。ところが、日曜日にお花見の後、観た作品に十数年ぶりに1位が交代するかも知れないと魂が震えた。




以前も書いたけれど、岐阜は古い街で新しい映画をやる映画館の他に古い映画をやる名画座がある。そこで観た1966年か1967年のミュージカル「ロシュフォールの恋人たち」


あまりに感動すると言葉もなくなる。歌、踊り、衣装、ストーリー、全てが完璧だった。往年の大ヒット作で私たちが日常、よく聴く曲の大元がこの作品の中にたくさん含まれている。カトリーヌ・ドヌーヴ、ジョージ・チャキリス、ミシェル・ピコリなど素晴らしい役者の何と美しいこと。



そしてストーリーがまた素晴らしいのである。ロシュフォールという田舎街に旅芸人の一座がやって来て、双子の姉妹(カトリーヌ・ドヌーヴと姉が共演)と祭の出し物をやったり恋をしたりする。その中でほぼ全ての登場人物が好きな相手と結ばれ、幸福一色に作品が塗りつぶされる。そこが素晴らしい。幸福一色はありそうで、なかなかない。不幸を描くのは簡単だが、登場人物全員が幸福で、しかもストーリーが変じゃないというのは並の技量ではない。舌を巻いた。




そんな素晴らしい「ロシュフォールの恋人たち」だが、1位は三日天下かも知れない。(-_-;)


来週、それをしのぐ傑作という「シェルブールの雨傘」が上映されるからである。

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