「ダフニスとクロエ」
新しい一週間がスタートしました。何となく連休中、希望を感じるニュースが増えてきて、最悪の時期は脱したような気がします。もちろん油断は出来ませんし、復興には協力し続けたいですが。
実は土曜日に文部省の仕事をしている友達から連絡があり、首都圏は自分が思っていたよりは大丈夫そうで安心しました。
その土曜日に愛知県の小牧というところにあるメナード美術館に行きました。(仕事前の時間です。)
今、やっているのはシャガール展です。美術がお好きで、ある程度、美術館に足をお運びになる方ならシャガールはピカソやゴッホ、モネなどと並んで非常によく出展されるとご存知と思います。私も何度目か分かりません。ところが、今回は今までにない強い感動がありました。(ToT)
大作「ダフニスとクロエ」の連作全部を一気に観たのですが、この作品に込められた愛と命への讃歌が初めて理解出来て、今の日本人に「生きよ!生きよ!」と呼びかけているようで、涙、涙。あふれて止まりませんでした。
古代ギリシアの農村で暮らしながら、愛を育むダフニスとクロエ。時に天災、人災が二人を襲います。しかし人々は決して屈しません。そして大らかに命と恋を讃えます。
それは人類普遍の愛の讃歌なのでしょう。それが大危機の日本にいる私を励ましてくれたのです。
また「サーカス」はシャガールが貧しい故郷に生きた悲しみを描き、「人間は皆、悲しみを隠してサーカスを演じている」という主題をサーカスの絵で表現したものです。私たちも悲しみを抱えながら、それでも生きていきます。
大災害の危機はまだ去っていません。文学は無力と一時は絶望しましたが、やはり私を助けてくれるのは文学や芸術のようです。
それを若者に教えている時も気が慰められます。
私は生きていきます。