三島由紀夫について
ごはんライス先生が震災の日の朝だったか、三島由紀夫は何故切腹、自殺したと思うか?とお尋ね下さったが、震災のことでしばらくはお答え出来なかった。すいませんでしたね。(-_-;)
さて、三島由紀夫が切腹した理由だが、究極的には本人にも分からないのではないかと思う。
ただ以下、私が分かる範囲から推定出来ることを書く。
三島由紀夫は最期の日の朝に「豊饒の海」の完成させた原稿や辞世の歌を用意しており、精神が錯乱していたことはないと思う。
三島由紀夫は右翼的に思われているが、実は世界文学を非常に理解していた。だからこそ国際的な評価も高かった訳である。
若い時の代表作のうち「潮騒」は「ダフニスとクロエ」、「金閣寺」は「トニオ・クレエゲル」を下敷きにしている。(このレベルになるとパクリとは言わない。)
そして「トニオ・クレエゲル」を書いたトーマス・マンはナチスと戦って政治的な発言を繰り返していた。
そのことから三島由紀夫も政治的な発言を文学者はするべきという信念を持ち、政治的活動にのめり込んでいったのではないかと思う。
三島由紀夫が亡くなったことは非常に惜しく思うが、三島由紀夫の志をことさら貶めるような説は私は好きでない。
震災前に書いたコメディ小説ですが「ザ・対決」という短編に三島由紀夫が生きているパラレルワールドを想像して書きました。