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伊太利亜

イタリアにバカンスに行っていたヒデキが帰ってきた。

夢ちゃん、カズマ、ヨーコ、蘭、マユはヒデキの家に行った。


ヒデキの部屋に入るとヒデキの末の弟、キョンキョンが女の子が来たことに興奮して、部屋に入ってきた。

「これはお兄ちゃんの部屋の電気です!これはお兄ちゃんが集めてるスターウォーズのフィギュアです!」

「キョンキョン、落ち着けよ!」

やがて、キョンキョンは子供を魅了する夢ちゃんの膝に抱かれた。


「これお土産です」

ヒデキは夢ちゃんにチョコレート、ボッティチェルリ、ジョルジオ・モランディのカードなどを差し出した。

カズマには「はい」とフェラーリの車のプラモを渡した。

カズマは乗り物好きである。



ヒデキは男子に対するよりはぎこちなく、女子の方にスカーフとブローチと香水を差し出した。




蘭はちょっと焦れていた。と、ドアが開いた。あどけない美少年が顔をのぞかせる。

ヒデキ、タカくん、キョンキョン。名古屋に咲いた絢爛たる美少年の花である。陰のあるハンサムで武術に励んでいるヒデキに対し、タカくんは優等生的な美少年だった。



「お兄ちゃん、お茶持ってきたんだけど」

「おう」

「あの・・・悪いけど、お兄ちゃんのペットのサンショウウオちゃんのエサの虫、部屋にいない?僕、虫苦手なんだけど」

「神経質な奴だな!」

「僕はお兄ちゃんがサンショウウオちゃんに虫を食べさせていることも我慢しているの!」


ままま、とみんなでタカくんをなだめる。夢ちゃんは独立独歩でサンショウウオちゃんの写真を撮っていた。


タカくんがロシア紅茶やロシアケーキを持ってきた。


「ところで」ヒデキは言った。「バカンスに行ったんですけど、従姉の子が一緒で」


夢ちゃん「あら素敵じゃない」


ヒデキ「でも全然可愛くないんですよ。ばぁちゃんは可愛いって言うんですけど、それはばぁちゃんに似ているからなんですよ。何かいき遅れそうだから俺に期待しているみたいで」

ヒデキは救いを求めるようにカズマを見た。夢ちゃんとキョンキョンは無心にロシアケーキをかじっていた。女子たちはタカくんに見とれていた。それぞれの想いを抱きながら、青春の時間が流れていた。

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