貴族の学問
先日のバレンタインデー、靡けこの山先生と教室のあるビルの地下街で珈琲を飲んでいた。するとチョコレートを一粒もらえたのはご愛嬌。
その時の靡けこの山先生のお話がすごく面白かったので、記録することにした。
靡けこの山先生は一番のご専門は数学である。エッセーストとしても活躍なさった京大の森毅先生のお弟子である。
そんな靡けこの山先生が「数学は貴族の学問」とおっしゃった。
数学は美しい真実だけで構成されており、実力がなければ理解することも出来ないし、中身をごまかすことも出来ない。政治力や徒党を組むことでデモンストレーションを行ったり出来ない。金儲けや一山当てるなども出来ない。そういう厳しく美しい世界だから、数学は貴族の学問だとおっしゃるのである。
確かにその通りで私もかっこよさにしびれてしまった。
翻って文学はどうかというと、ごまかしや政治力が横行する汚い世界である。
例えば芥川賞や直木賞の選考委員をやっている人で、ほとんど政治力だけで生き残っている人がいる。またベストセラー作家には政治家、商売人としか言いようがない人がいる。
数学の真実は多数決で変えられない。「1+1=3」に多数決で変えましょうとは出来ない。
ところが文学は多数決や売れ行きで良し悪しが歪められたりする。
汚れた世界だが、私はバカなので、美しい数学の世界には行けず、文学の世界で切ったはったの大騒動を続けていくのである。
先輩にも電話でその話をした。
「そうですよ!数学は心がきれいじゃないと出来ないんです。邪悪な雑念があると出来ないんです!」
夢「え~、じゃあ私、出来な~い(^O^)」
「そうですよ!私が『そんなことないですよ~(^O^)』とか言うと思いましたか!?(`o´)」
夢「(-_-#)」