現実的乙女たち
私は男子校にいる訳ではないので、女の子も生徒にいる。
しっかりした子は女の子の方が多いぐらいである。
ヨーコ、蘭、マユはクラスを仕切っていて気も強かった。
カズマ、あっちゃん、のんちゃんは圧倒されがちで、硬派なKくんは比較的人気があった。
しかし、女の子たちは今はそういうものなのかジャニーズのアイドルとか好きじゃなかった。
「auのCMとか見てても嵐とか青臭いよね」
「小栗旬もアタシは好きじゃない」
私(呆れて困った感じで)
「じゃあ、みんなは誰が好きなの?」
「ジョニー・デップとブラッド・ピット」
「アタシはオーランド・ブルーム」
「マユはインディ・ジョーンズ」
インディ・ジョーンズはちょっと反則だろうと思って、笑ってしまった。ちなみにマユちゃんの弟は3、4歳だが、「インディ・ジョーンズの次の舞台は日本なの」と話していた。「願望を話しているんですよ」とお母様がおっしゃっていた。
話がちょっとそれるけど、生徒に小さい弟や妹がいると必ず私になついてくる。
「どうして先生のこと好きなの?」と聞いたら、
「JR名古屋高島屋のおもちゃ屋さんの店長と先生はそっくりなの」
と言っていた。東海地方特有の顔らしい。(-_-;)
それはさておき、私は呆れながら、女の子に聞いた。
「日本人の男の子で好きな子いないの?」
「一人だけいるよ」
「誰?誰?」
「ダルビッシュ」
(-_-;)