あなたと読む恋の歌101首
私は時々、読売新聞さんと中日新聞さんに歌を載せてもらう。それを生徒に見せた。目的は自慢である。(-_-;)
しかし、カズマは「ギャハハー、どれもこれもひどい歌ばっかりや、モテてないのに恋の歌作ってモテとると見せかけとる!」「メガネをかけたデブが恋愛に憧れの気持ちを持つのが邪悪」など笑い転げていた。(`ε´)
優等生のあっちゃん(♂・成績優秀・水泳部のキャプテン・かに座O型)は笑いをかみ殺していた。
のんちゃんの感想はちょっと変わっていた。
「忽那汐里とか川島海荷とか仲里依紗とかがこういう歌作ってたらいいですね!」
「いや、ダメだって」
「でもカズマくん、化学の時間、ずっと夢ちゃんの歌の本、ラインマーカーで線引きながら見てたじゃないっすか!」
カズマの顔色が蒼くなった。
あっちゃんがカズマを羽交い締めにし、のんちゃんがカズマのスケッチブックを取り出す。
そこにメモされていた歌はとてつもないものばかりだった。
「二十歳とはロングヘアーをなびかせて畏れを知らぬ春のヴィーナス」(俵万智)
「硝子粒光る路面に二人立つ苺畑の見張りのように」(穂村弘)
「幾億の命の果てに生まれたる二つの心そと並びけり」(柳原白蓮)
「月面に脚が降りたつその時も我らは愛し愛されたきを」(村木道彦)
「カーテンの向こうは多分雨だけどヒバリがさえずるようなフェラチオ」(林あまり)
とてつもない結果だった。全員が硬直していた。