「アルゼンチンタンゴ」
一つ前の映画が暗いので、ちょっとお口直しに。
今、映画界はドキュメンタリーブームですが、アカデミー賞の常連、世界的巨匠ウォルター・サレスがアルゼンチンタンゴをテーマにドキュメンタリー映画を撮りました。
イヤー、素晴らしかった。アルゼンチンタンゴっていいものですね。
世界三大劇場と言われるコロン劇場でアルゼンチンタンゴのスターたちが結集し、グランドコンサートをやる。そのコンサートとそこに至るまでの一人一人のミュージシャンを追いながら、たっぷり音楽を聞かせます。
さすがウォルター・サレスだな、と舌を巻いたのがほとんど説明を入れないのに、本当に芸術に詳しい人間には分かるようにいろんなことを暗示しているところです。
だから観ていて、全然うるさくないのに時々ハッとさせられます。
例えば世界三大劇場と言いつつ、使っているピアノが日本製。
クラシック音楽に詳しい人間なら公的な劇場のピアノはスタインウェイというメーカーじゃないといけないのが常識。
それがYAMAHAなので、映画の背後の貧困がじわっと感じさせられます。
ここまでは真面目に論評して来ましたが、一つショックなことがありました。(-_-;)
アルゼンチンタンゴの欠かせない楽器がバンドネオンです。形はアコーディオンに似ているのですが。
カズマがギター、サックス、ウクレレをやっているので、私はバンドネオンやりたいと思っていたのですが、途中、バンドネオンを分解するシーンがあり、想像をはるかに越える複雑さだったので、やることはあきらめました。(-_-)