小説の原稿料
今から書くことは思い出話で、自慢みたいに誤解なさらないで下さい。
私は収入の大多数は教師として得ているけれど、新聞社、出版社、テレビ局などのちょっとした行事などには呼んでもらえる。それは若かった頃、小説や歌(31文字の和歌)でいささか賞を取ったりしたからである。
ある時、お名前は出せないが同人誌じゃなく、原稿料がもらえる雑誌に作品を四回載せてもらった。そして三回、その雑誌の中の大賞にノミネートされた。結局、無冠に終わったが、賞へのノミネートなしで一つ作品を載せてあげます、と言われ、一つ作品を載せてもらったのは編集者の方の残念賞みたいな感じだったのかな?と思う。
四回でもらった原稿料は三十万円ぐらいだった。十万円ぐらいのが二本と五万円ぐらいのが二本。内容は関係なく、あくまで原稿用紙の枚数だった。
こういう体験が出来たのはとてもよかった。その雑誌からは芥川賞のさらに前哨戦になる賞を取った人も二人出た。しかし、残念ながらお二人とも新人賞レースで活躍という状態ではない。
だから私は新人賞の厳しさ、取ってもゴールじゃないということはよく分かっているし、焦ってはいけないとよく思う。
今、思うとしまったな、と思うのだが、当時、マンガの原作を書いてみないか?というお話があったが、私はマンガに詳しくなかったし、当時は力量がなく、お断りした。
最近、自分なりにスタイルを工夫し、書きたいこともいろいろある。
マンガの原作のような作品を近いうちに書きたいな、書けたらいいな、と思っている。