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小さな奇跡の童話箱  作者: ムーンキャット


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33/33

食卓3人組と仲間たち!⑦

大さわぎ!キッチンパーティー

その日は特別な日。

キッチンは朝から大忙しでした。

テーブルの上には、

サラダ、唐揚げ、焼きそば、サンドイッチ、シチュー、ジュース、ケーキ……

「今日は全部出番じゃないか!?」

スープんが大興奮。

フォークスがキリッと整えます。

「完璧にエスコートするよ」

ハッシーは静かにうなずきます。

「今日は連携が大事だね」

その瞬間――

「全軍、配置につけぇぇ!!」

サイバシ将軍の号令が響きます。

鉄板ゾーン

ヘラクレスとトングールが並び立つ。

「豪快にいくぞ!」

「……焦がすな」

ドンッ! パチン!

息ぴったり。

サラダゾーン

フォークスがトマトを優雅に刺し、

ハッシーがレタスを整える。

あったかゾーン

お玉さんがシチューをふわりとすくい、

スープんが慎重に運ぶ。

ドリンクコーナー

「本日の主役は私ですね」

スットロ王子がきらり。

ちゅー……と華麗に決めます。

そして、こっそり。

「仕上げは、わしじゃ」

つまよう爺さんがピックを支えます。

すべてが順調――

……と思った、そのとき。

ガタンッ!!

ケーキがぐらりと傾きました。

「まずい!」

フォークスが叫びます。

「任せろぉぉ!」

ヘラクレスが支えようとするも大きすぎる。

「繊細にいく!」

トングールがパチンとホイップを整える。

「底を安定させろ!」

サイバシ将軍が指示。

「ここはやさしく」

お玉さんがそっと支える。

「上から固定します!」

ハッシーが押さえ、

「こぼれたクリームは俺が!」

スープんがすくい、

「見栄えは大事です」

スットロ王子がスッと整える。

最後に――

「よい、よい」

つまよう爺さんがイチゴをピタリ。

……ぴたっ。

静寂。

ケーキは、まっすぐ立っていました。

全員、顔を見合わせます。

そして――

「やったぁぁぁ!!」

キッチンに歓声が響きました。

フォークスが静かに言います。

「今日は誰が一番、じゃなかったね」

ハッシーがうなずきます。

「みんなで一番だった」

ヘラクレスが豪快に笑います。

「これぞ最強軍団!」

トングールは小さく角度を変えました。

「……悪くない」

その夜。

テーブルの上は笑顔であふれ、

料理はきれいに空っぽになりました。

引き出しの中、

みんなは少し誇らしげ。

それぞれ違う。

でも一緒なら、もっとすごい。

キッチンは今日も、

小さな奇跡でいっぱいでした。

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