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小さな奇跡の童話箱  作者: ムーンキャット


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サメの子メガの深海さんぽ ⑥

〜ただいま!ママ〜

「ママーーーっ!!」

メガは元気いっぱいに泳いできた。

「おかえり、メガ。どうだった?」

「すっごかったよ!」

メガは一気に話しはじめた。

「光る魚がいてね!

大きなイカもいて!

のそのそ歩くダンゴムシみたいなのもいて!

あつあつの海底火山もあったんだ!」

ママはにっこり笑う。

「ちゃんと見てきたのね。」

「うん!

それからね――」

メガは少しだけまじめな顔になる。

「クジラがね、

命はつながってるって教えてくれた。」

ママは静かにうなずいた。

「それが分かったなら、

あなたはもう立派な海の子ね。」

メガはえへへと笑った。

「ボク、もっと知りたい!

もっと海を見たい!」

ママはやさしく言った。

「海は広いわ。

でもね――」

「あなたが思っているより、

もっと深くて、もっと古いの。」

メガは首をかしげる。

「え?」

ママは少し遠くを見るように言った。

「昔むかし、この海には

今よりももっと大きなサメがいたのよ。」

メガは目をきらきらさせた。

「どれくらい大きいの!?」

ママは微笑む。

「クジラにも負けないくらい。」

メガは、しっぽをぴんっと立てた。

「すごい!!」

ママは、そっとメガの頭にひれを当てる。

「その名は――」

「メガロドン。」

しばらく静かな海。

メガはぽかんとする。

「……え?」

ママはくすっと笑った。

「あなたの名前の意味よ。」

「メガ。

伝説のサメの子。」

海のどこかで、

遠い昔の記憶がゆらめいた気がした。

メガはにっこり笑う。

「じゃあボク、伝説のはじまりってこと?」

ママは答えない。

ただ、やさしく見つめるだけ。

広い海の中で、

小さなサメは大きな夢を見ていた。

――おわり――

「サメの子メガの深海さんぽ」を

最後まで読んでくれて、ありがとう!

このお話は、

子どもたちが海や深海に興味をもってくれたらいいな

という気持ちでつくりました。

深海は、くらくてこわい場所…と思われがちですが、

そこにはふしぎで、きれいで、

一生けんめい生きている命がたくさんあります。

メガといっしょに、

・光る魚にびっくりしたり

・大きなイカにドキドキしたり

・海底火山にワクワクしたり

・クジラの命のつながりを感じたり

少しでも「知るって楽しい!」と思ってもらえたら、

それがいちばんうれしいです。

この物語はあくまで子ども向けのやさしい深海ぼうけんです。

でも、ほんとうの海の世界も、

それに負けないくらい神秘にあふれています。

もしかしたら――

メガはまた、どこかへさんぽに出かけるかもしれません。

そのときは、またいっしょに

海のふしぎをのぞいてみましょうね。

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