サメの子メガの深海さんぽ ④
〜あつあつ!海の下の火山〜
メガは、海の底を泳いでいると
遠くにモクモク立ちのぼる黒いけむりを見つけた。
「えっ!?海の中で火事!?」
近づいてみると――
ゴォォォ……。
それは
海底火山。
海の下で、地面が割れて
あついマグマが出ている場所だ。
「海の中なのに、あついの!?」
すると近くで、白いけむりみたいな水が
ぶわっとふき出した。
これは「熱水噴出孔」。
とってもあついお湯が
海の中に出ている場所なんだ。
そのまわりには――
赤いもじゃもじゃ頭の生きものが!
それは
チューブワーム。
「うわぁ!変わったイソギンチャク?」
「ちがうよ。」
チューブワームは、
太陽の光が届かない深海でも
特別なバクテリアの力で生きているんだ。
メガは目をきらきらさせた。
「光がなくても、生きられるの!?」
深海は、
くらくて、つめたくて、
しずかな世界。
だけどここは――
ぐつぐつ、あつくて、
エネルギーいっぱいの世界。
メガはしっぽを大きく振った。
「深海って、つめたいだけじゃないんだ!」
そのとき、地面がゴゴゴ…とゆれた。
「うわっ!?」
でも、しばらくすると静かになった。
メガは少し考えて、つぶやいた。
「なんだか、地球が生きてるみたい。」
深海の火山は、
新しい大地をつくる場所でもある。
こわいけど、
命が生まれる場所でもあるんだ。
メガは空(海面のほう)を見上げた。
「ママに教えてあげなきゃ!」




