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小さな奇跡の童話箱  作者: ムーンキャット


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20/33

サメの子メガの深海さんぽ ②

〜巨大な影〜

ちょうちんの光を見せてもらって、

メガはますます元気になった。

「深海ってすごい!まだまだ見たい!」

そのとき――

どおん……

水が、ゆっくりと揺れた。

「ん?」

暗い海の向こうに、

ながーい、ながーい影。

ぬるり。

一本の大きな腕が、

すうっと横を通りすぎた。

「えっ……なにあれ?」

次の瞬間。

ぐわっ、と広がる巨大な体。

それは――

ダイオウイカ。

長い腕には、ずらりと並んだ吸盤。

大きな目が、暗闇の中でじっと光っている。

メガはごくり。

「おっきい……!」

ダイオウイカは、ゆっくりとメガを見た。

「小さなサメよ。こんな深いところまで来るとは、めずらしいな。」

声は低く、でもどこか落ち着いている。

「ボク、メガ!伝説のサメの子なんだ!」

「ほう……。」

ダイオウイカは腕をふわりと動かした。

「ここは静かな世界だ。

大きな声や、あわてた動きは禁物だぞ。」

メガははっとして、しっぽをぴたりと止めた。

たしかに――

深海は、とても静かだった。

光は少なく、

音もほとんどない。

でもその静けさの中で、

たくさんの命が、ゆっくりと生きている。

メガは、少しだけ背筋をのばした。

「……深海って、強いだけじゃダメなんだね。」

ダイオウイカはゆっくりうなずく。

「そうだ。ここでは“しずかさ”が力になる。」

メガの冒険は、

少しずつ“学び”に変わっていった。

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