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小さな奇跡の童話箱  作者: ムーンキャット


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14/33

絶対神ゼアスの創世日記 ④

〜しずかな見守り役〜

太陽が生まれ、

地球はぽかぽかとあたためられました。

海がきらきらと光り、

雲がふわりと流れます。

ゼアスは腕を組んでうなずきました。

「うん。悪くない。」

シエルは地球をじっと見つめます。

「ですが神さま……まだ“いのち”の気配がありません。」

ゼアスは少し考えました。

「太陽もある。水もある。

……何かが足りませんね。」

そのとき、海がざぶん、と揺れました。

波が大きくなったり、小さくなったり。

ゼアスは目を細めます。

「地球は、少しさみしそうですね。」

「さみしい、でございますか?」

「ひとりでは、安定しません。」

ゼアスは地球のそばに手を伸ばしました。

宇宙のちいさな岩のかけらを集め、

くるくると丸めます。

ころころ、ぎゅっ。

「神さま、それは――」

「地球のパートナーです。」

ぽん、と地球のまわりに置くと、

その丸い星はくるりと回りはじめました。

海が、ざざーん……と

やさしく動きます。

地球の傾きも、すっと落ち着きました。

夜になると、その星は

しずかに白く光ります。

ゼアスはうなずきました。

「名は――月。」

シエルはほっとしたように羽を整えます。

「なるほど。これで地球はひとりではありません。」

ゼアスはにやりと笑いました。

「さて……これでようやく、いのちの準備が整いました。」

地球と太陽と月。

三つのバランスが、

ぴたりとかみ合いました。

宇宙は、しずかに息をのみます。

いよいよ――

いのちのはじまりです。

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