絶対神ゼアスの創世日記 ②
〜特別な星、えらびます〜
宇宙が生まれてから、しばらくたちました。
きらきら光る星のもとが、
あちこちでくるくる回っています。
ゼアスは腕を組みながら、満足そうにうなずきました。
「うん。にぎやかでよろしい。」
「神さま、星の数が予定より多いようですが。」
「多いほうが楽しいでしょう?」
シエルは静かに記録帳に書きこみます。
“星、やや多め。”
ゼアスは、飛びまわる小さな光の粒を
ひとつ、またひとつと指先で集めはじめました。
「さて……そろそろ舞台をつくりましょう。」
きらきら。
さらさら。
小さな星のかけらが、集まっていきます。
ぐるぐる、ぎゅっ。
丸い形ができました。
「神さま、それは……」
「うん。ちょっと特別な星にします。」
ゼアスは指で表面をなでました。
すると――
ごごごごご……
中から熱いマグマがぐつぐつとわき出します。
「少々熱すぎではございませんか?」
「最初は勢いが大事です。」
シエルは羽で顔をあおぎました。
「生きものは住めません。」
「だから“最初は”です。」
ゼアスは空を見上げます。
「水も必要ですね。」
ぱしゃん。
どこからともなく、水がふりそそぎました。
じゅうううう……!
蒸気がもうもうと立ちのぼります。
「神さま、視界が真っ白でございます。」
「雲というやつです。あとで晴れます。」
やがて、熱が少しおさまり、
青く光る丸い星ができあがりました。
ゼアスは満足そうに言います。
「名前をつけましょう。」
シエルは姿勢を正しました。
「なんとお呼びになりますか?」
ゼアスはにやりと笑います。
「――地球。」
こうして、
宇宙の中にひとつ、
特別な星が生まれたのでした。




