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20××年 国内の旅  作者: 桜桃露雨
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第1話:発端

20××年世界中に広まった複数の疫病のため労働人口が大幅に低下

それを補う途上国からの移民も、母国が人手不足で移民禁止を打ち出したため望めない状況になった


日本で次世代半導体が発明されたことを契機に自動化機械化が大きく進むことに。

安価で高性能な通称セラミックチップ。

より高性能なクリスタルチップ。

高価であるがこれ一つで一国のすべての情報を処理できるジュエルチップ。


3種類の結晶質半導体の発明と、日本人気質が融合した結果。

日本の人口も8割が人造生命体になる事態が起きた。


当初の開発経緯が介護・看護用で女性が男性型を忌避したためすべてが女性型で作られる流れが出来た

※ひな形を男性型に変えるには莫大なコストがかかるが購入するという声はごく少数で開発を企業が拒否したため。


女性の性の商品化という声は・・・女性陣が圧殺し日本国内では聞こえなくなったのも企業に有利に作用した


欧米では無機質な甲冑型が主流であり、ここでも主に形状から日本製が爆発的人気に

チップ自体が軍事転用可能品とみなされ

欧米の親日国向けへの輸出しか認められず新たに機能制限したセラミックチップの

簡易型を開発する動きが企業に起きた状況で。


あえて高性能をうたった新型「サポートロイド」の開発を選んだ企業も多い。

一部地方では通称「ロボ娘さん」と呼ぶ風習が出来すでに十数年が経過した現在・・・


日本のある地方都市でのお話。


何をしているのか誰も知らないが生活に困っていないらしい一人のおっさん。

二人の可愛いサポートロイドを侍らせ今日もご満悦。


ニイガタ重工サド工場製「NS-06R:堆朱」シリアル0004

個体名称「朱鷺」

ヨシノ木工工作製「YSR-212:薫風」シリアルSS01

個体名称「さくら」


共に高級機種で個人で所有するには少々値が張りすぎる機体なのに2体も所有…

とくに薫風シリーズは国産吉野杉を削り出し加工したボディーでマニアに人気が高い。

後継機種が数種類発売後も継続生産されている人気機種なのに。

そもそも一けた台のシリアルの個体なんて関係者にしか入手できないはずが

異なる企業の製品を入手した手段も不明だ。


朱鷺「ますた~ご飯食べろ!」

この子はどうやら会話機能に一部損傷があるようで言葉遣いが非常に乱暴なのが欠点。

さくら「ダ~リンはご飯よりわたくしが御所望のようよ♡」

※介護用なのでそういった機能はありません!!

と・・とにかく、欠陥があるから入手できたようですね。


中南海時振と東海神災の影響で時空にゆがみが出た日本列島では異種族も普通に生活している。

飛田匠「異世界転移って本によると人間が行くんじゃないの?なんで向こうが来るんだ!!」

日本の人口:6億

サポートロイド:4億8千万

人類:8千万

異種族:4千万


異種族人口のほとんどは日本にとどまることを選択したため世界中から学者の来日が増え

現在学術目的での来日は制限されている。


匠「今日のご飯は何だ?」

朱鷺「ジャガイモの刺身と茹でたイワシ」

スライスしただけのジャガイモと、茹でて栄養がなくなったぐずぐずのイワシだったらしき物体が並ぶちゃぶ台を・・・匠はひっくり返さないように頑張った!

サポートロイドは物が食べられないので根本的に料理が出来ない。

スライスしたジャガイモは素揚げしてチップスに、

元イワシは味付けし団子にしてつみれ汁もどきに。

匠「いつになったらまともに食べられるようになるんだろうな・・・」

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