7 犬は空を飛べない。
お久しぶりでございます。
現在私は、空を飛んでいる。
・・・すいません、空に投げ出されたの間違いでした。
空を飛ぶ犬・・・実にシュールである。
なんでこんなことになったかって?
そんなの決まっているだろう。
・・・転がってたのを止められなかったんだよ!チクショー!
[転がる]を解除しても止まらなかったんだよ!
それで一か八か止まるかと思って、足を出してみたら、それが弾みになって空に投げ出されたのだ。
はっはっはー。自分のせいですねー。
なんて残念な自分なんだ!
・・・うわー。
パニックでテンション上がりっぱなしだー。
というか最近ピンチ多過ぎでしょ!
悪霊でも憑いてんのか私!
ということを思っているときにはすでにおすし。イヤ、おそしだった。
まあそれはどうでもいいとして、今現在進行形で落ちてるんだよね。
ん?落ちてる?
・・・やばいやばいやばいやばい!
落ちてるの忘れとった!う、うわぁー!
と、思ったのも束の間、なすすべもなく、
そのまま私の体は落ちていった・・・
・・・こんにちは、私です、そう、犬です。
なんか生き残っちゃいました。
しかもノーダメージです。
・・・誰だいま舌打ちしたやつ!
どうせ、「ハァ?ノーダメージかよ、しょうもな。」とか、
「死んだらよかったのに。」とか思ってるんだろ!
だかな、落ちた先が深い川だったんだよ!
残念だったな!私は生きるぞ!テメーらがどう思っていても、私はイキるぞ!
・・・生きるぞ、って書いたつもりなのにイキるぞ、になってる。
・・・はっ!これは神からの、イキれというお告げか!よーし、これからイキっちゃうぞ!
そのとき、モンスターが現れた。
・・・これからイキらないので勘弁してください。こっちは水の中なんです。
と、思っていたら、川の中だったということもあってか、襲ってこなかった。
・・・誰だいま舌打ちしたやつ!
主人公には悪霊が憑いています。