表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

茶色のエプロン

作者: 原田朱里

香ばしい香りに包まれる。



「いらっしゃいませ」

開店の時間になり、お店を開けると続々とお客さんが入ってくる。

この時間帯は常連が多い。


この地区には同業者が多いものの、

うちの店は、朝早くから開けていることからこの時間は

お客さんが多い。



お客さんは好みのものをトングで慎重につかんでトレーに乗せていく。


常連客は大抵同じものを買っていくのだが…



レジに持ってきてからが、私の仕事だ。


お客さんより丁寧にトングで掴み、

袋にそれぞれ入れていく。


多い人で10個以上持ってくる人もいるが、

大抵は、3、4個だ。


袋詰めが終われば、お金をもらいお釣りを渡す。

これで一連の仕事が終わる。



昔はこれを2人でやっていたが、今や一人で任されるまでになった。


「ありがとうございました。」



手提げのビニール袋を持ってお客さんは店を出てて、

そのうち新しいお客さんが入ってくる。



開店から2時間も経てば最初に用意していた商品はだいたいが売り切れ追加された商品が棚に並んでいる。


あ、また、常連さんがやって来た。


昨日と同じだ…飽きないんだろうか…


この常連さんはとても丁寧にお礼を言ってくれる。

「ありがとうございます。」

「また、来てね」



勤務時間8時間のうちのほんの一瞬

実は、この瞬間を楽しみにしていたりしている。



香ばしい香りに包まれる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ