第79話 襲撃
ゴトゴト馬車は、街道を北に進む。 【鏡祭月】の空気は冷たく、しんしんと冷え込む。 馬車の中には保温石があって、温かくはしてあるのだけど、どうしても隙間風が入り込んで来る。
行程、九日目……。 あと、一日半で、ノルデン大王国領の南の端の砦に着く。 此処までは凌いだ……。 此処まではね……。
手は毛皮のマフの中に入れて、決して凍えない様にしているの。 いま、私は、ミャーが普段着ている侍女の服装なのよ。 勿論、重装備状態ね。 鉛色の空から、何時、白いものが落ちて来るか判らない、そんな天候。 窓から見える道行きは、なんだか、自分の国から逃げていくみたいで、少し、憂鬱だったの。
ユキーラ姫を、無事に彼女の御国に届けるまでは、気が抜けない。 王都エルガムのノルデン大王国公館を出てから、気が休まる暇が無い。 常に張り続けている、【探索】【探知】の魔法の影響で、魔力の使用量がいつもより、大幅に多いのもある。 ……つまり、酷い倦怠感が張り付いているんだ。
ミャーは、私の代わり。 と云うより、ユキーラ姫の代わり。 身長は、ミャーの方が大きいけど、同じ半獣人で、年もそんなに違わない。 ユキーラ姫のドレスをちょっと手直しして、彼女に着てもらっている。 とっても危険な、役目なのよ。
その危険を、ミャーは承知してくれた。
「何時もの装備が無いと、なんだか、心もとないよ……。 爪だけが武器だなんて……、何時以来だろうね、ソフィア」
「きっと、あの孤児院以来かもね。 ミャーは自分の身を守る事だけに集中してね。 相手に誤解させるのに、必要な事だからね」
「わかってる……けど……」
「大丈夫。 私に任せて」
そう、ミャーに告げる。 微笑んだ顔は、ミャーの心に安心をあげるため。 崩れ落ちそうになる、緊張感は、ほんとにずっと続いているから。
ほら……、
また……、
ちらり、ちらりって、何かがこっちを伺っている気配がするんだ。 それも、明白な殺気を伴ってね……。
もう直ぐ、例のポイントに着くんだ。 そう、街道が森の中を通る場所。 伏撃に持って来いな襲撃ポイント。 前を行く二台の馬車を【探知】の魔法で捉えつつ、私は奴等の襲撃に備えるのよ……
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ダーストラ様、ナイデン大公様と護衛の計画を練り上げたのは、ノルデン大王国公館に連れ込まれて、四日後の事だったの。 ナイデン大公様が、彼方側の勢力図から、捻出できる戦力を割り出されて、私があちこちに出した手紙のお返事から、エルガンルース王国の内応勢力を割り出したの。
行程は、ダーストラ様が作成されたものが採用された。 でも、警護内容は大幅に変更されたのよ。 だって、ダーストラ様の計画では、多分襲撃に耐えられないから。 今回のノルデン大王国行きに、当初エルヴィン=ヨーゼフ=エルグランド子爵も同行される筈だったけど、内密の移動って事で、遠慮してもらった。
あっちは、あっちのタイミングで出て貰おうって事にしたんだ。 そしたら、あいつ、喜び勇んで、先行して行っちまいやがったんだ。 まぁ……いいか。 側付きも居るし、口を慎めって、サリュート殿下も口添えしてくれてたらしいしね。 法の番人に成るつもりらしいし……。
まぁ、いいっか。 余計なお荷物背負わなくて良くなったし、護衛の計画も立てやすくなったしね。
で、ユキーラ姫。 馬車で移動してたら、恰好の目標に成るから、ちょっと細工した。 運用される馬車は三台。 内一台がミャーと私が乗るの。 あと二台。 その内、一台にノルデン大公国公館の方々が用意されている、「影」が乗る。 ユキーラ姫と年恰好が似ている侍女の半獣人の女の人がその役目を仰せつかっていたの。
緊張してたなぁ……。 その近習が一人。 二人一組で動く事になるのよ。 で、最後の一台は、中に護衛騎士さんが乗り込むことになった。 真ん中の馬車で、前後どちらの馬車に襲撃があっても駆けつけらる様にね。
ユキーラ姫本人は、行程八日目までは、その真ん中の馬車に居て、八日目出立時に、姿を変える事にしたの。 先触れ伝達の伝令兵の恰好して貰ったの。 脚の強い馬を四頭用意して、ユキーラ姫、ダーストラ様、護衛騎士二名で、馬車に先駆けて騎馬で走ってもらう。
この計画、かなりの抵抗があった。 当然よね。 でも、あの危険地帯を一気に抜けるには、一番の方法だもの。 ナイデン大公様も、同意してくれて、説得に当たってくれた。 落ち合う場所は、ノルデン大王国最南端の砦の中って事でね。 そっからは、どんだけ軍を使っても、誰も、何処の国も、文句は言えないから、安全は保障される。
一番危ないのはその手前なのよね。
だから、私を含めて、馬車組の四人が、「 囮 」に成る事にしたんだ。
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計画はひっそりと、大胆に。 八日目までは、凌いだ。 隙を突いて、敢えてゆっくりと、そして、早駆けして。 そんな風にすると、奴等の目も、自然と馬車三台に集まって来るんだ。 【探知】に引っかかるのは、みんな、馬車を追いかけている様な動きを見せているからね。 九日目の朝、宿を出発する時に、先触れ伝令兵に扮した、ユキーラ姫を含めた四人が、騎馬を駆ってうっすらと雪の積もった街道を疾走して行った。
もちろん、そんな事をおくびにも出さず、私達 ” 本隊 ” は、何時もの通り、支度をして、ゆっくり、街道を走り始めたんだ。 前の晩に、ユキーラ姫が私達が泊っているお部屋に来られてね。
「無茶をいいました、ソフィア。 このように、本国が急ぐ理由が判りません。 貴女に負担ばかりを掛けます。 ミャーにもね」
「勿体なく。 ユキーラ姫には、不自由な思いをお掛け致しまして、申し訳なく思います。 また、明日からは……」
「 ” ユキーラ ” でしょ? ソフィア。 もう、わすれちゃったの? ……貴女の作った計画……本当に見事よ。 ここまで、襲撃も無く来れました。 上手くすり抜けていると思います。 そして、明日ですわよね……。 危険度が一番高いのは」
「はい……。 相手の注意をこちら側に向ける為の手は尽くしました。 どの様な情報網を以てしても此方の情報が洩れるとは、思えません……。 が、しかし、絶対と言う事はありませんので、十分お気を付けください。 ユ、ユキーラ」
「勿論よ。 騎乗で雪道。 ……でもね、手綱を自分で握れるのは、心強いの。 他人任せでなく、自分で行く道を決められる。 だから……感謝してるわ」
「勿体なく」
「明日は、早いの。 砦で逢いましょう、ソフィア」
「御意に御座います。 ……おやすみなさいませ、ユキーラ」
まぁ、決意を見たって感じだよね。 彼女、御命をガッツリ狙われてる人な上、その事をしっかりと把握してるんだもの。 それに、以前にも同じような状況があったしね……。 そんときは、失敗してるから……、 余計に覚悟を決めてらっしゃるのよ……。 もうちょっと、肩の力抜いてくれたら、気が楽になるんだけどねぇ。
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【探知】魔法に、急に輝点が多くなった。 やっぱり伏撃をかまして来やがった。 対魔法障壁と、対物理障壁を混合させて、馬車の周りに張り巡らせる。 輝点が集中して目指す馬車は……三台目……。
つまり、私達の乗ってる馬車ね。
引っ掛かった!!
昨晩、私達が乗る予定の馬車に【重力魔法】の魔方陣書いといたの。 起動魔方陣に予備の魔力を注ぎ込み、何時でも全開発動できるように準備した。
「ミャー、いい? 今回は、あなたは、お留守番よ? 馬車の中で、ジッとしていてね」
「……ミャーに出来る事は……それだけ?」
「一番重要な事なの。 相手の目を貴女に、集中させる。 いわば囮なの。 ゴメンね、大役を任せる事になっちゃって」
「ソフィアは?」
「出来るだけ、殲滅する。 禍根は絶っておかないと」
「ミャーの装備、使える?」
「勿論よ。 さぁ! 気を張って行くわ」
消耗はしている。 でも、気分は高揚を始めた。 紅い目が光を宿し、少し、短い銀髪が浮かび上がったような気がするんだ。 さぁ、始めようか。 野郎ども、来いよ、殲滅してやるから!
と、その時……、
ツンと饐えた匂いがした。 この匂い……なんだ? どっかで嗅いだ記憶がある。 記憶を探る間にも、その匂にがドンドン強くなるんだ……
「ソ・・ソフィア…… こ、これ……サルタンの樹皮のか…お……り………」
ミャーの瞳から、光が消えた。 お、おい! これ、ヤバい奴。 特に獣人族には即効性がある、麻薬!! そ、そうか!!! これか!!! 前回、ユキーラ姫一行がなすすべもなく蹂躙された理由が、これか!!! おかしいと思ったんだ、いくら、精強な《ガンクート帝国》の兵でも、強兵と噂の《ノルデン大公国》の精鋭たる護衛を、簡単に制圧できるはずなんか無いもん。
ノルデン大王国の人って、獣人国であるナイデン王国との交流がさかんでね、多数の半獣人族の方が暮らしていらっしゃるのよ。 ノルデン大王国の強兵たるゆえんは、国軍の中の多数の兵士が半獣人だからってものあるんだ。 人の知恵と、獣人の力を併せ持つ兵だもの、弱いはずが無いよ。
でも、唯一の弱点っていうか……、 鼻が効きすぎるんだ。 猫がマタタビに酔うように、獣人族の人は、このサルタンの樹皮に酔って意識を失うんだ……。 くそっ!! そうか! 空気に混ぜて、流したら、魔法障壁も、物理障壁もなんの役にも立たない。 そうだよ、酔って、昏倒してる人なんか、簡単に屠れるものね。
良く勉強してる!
来るぞ。 護衛の人、半分は使い物に成らない。 ……味方の人、馬車の周りに沢山いるから……【重力魔法】の発動もままならないよ……
畜生!! 想定が甘かった!!!
ダメだ、このままじゃぁ、いいようにやられる。 クソ! 出るしか無い!! 御者してくれて居る、衛兵さんに声を掛けたの。
「出ます。 ミャーを、…お願いします。 万が一抜かれても、馬車周辺には近寄れない様に魔法を掛けておきます。 後は、宜しくお願いします!!」
「お、おい!」
なにか、言いたげな、衛兵さんを後に、馬車から飛び出して、馬車の後ろの道具箱から、グレイブを取り出したの。 【探知】の魔法で、相手の位置は把握済み。 日頃の鍛錬の成果、何処まで出せるか…… 実戦よね。
そして、私は、返り血にまみれる事になったの。
雪上の死闘は、それから二刻以上続いた。 投射される攻撃魔法、容赦のない斬撃、繰り出される、技の数々。 相手は、どう考えても正規兵だと思うのよ。 戦い慣れているうえに、連携だってバッチリ。 こっちは、半分溶けた戦力しかないうえ、指揮命令系統に重大な問題を抱えているの。
と、云うのも、ノルデン大公国の騎士さん達って、精強な体を作る為に、いずれかの代で、獣人族の血をその血脈に受け入れているのよ。 こんな状況なんか、想定してなかったんだよ。 まさか、その精強さを保証する、獣人族の血が酩酊状態の原因になるなんてね。
酩酊状態の騎士さん達を、取り敢えず馬車の周りに集めて、それを護る衛兵さんを配して、私は残り少ない麻薬に冒されていない、騎士さん達と一緒になって、向かってくる敵をなぎ倒し、殴り倒し、伐り倒し、屠り、排除していったのよ……。
相手も、此処が本命だと思ってくれたらしく、相当の人数が襲撃してきたの。 一つ、おかしいなって思った事があったのよ。 そう、先行してた二台目の馬車の騎士さん達。 救援に駆けつけられるようにしてた筈なんだけど、こんだけ、どがちゃがやってても、来ないのよ……。
あっちも、やられてるの? もしかして、トドメの一撃に先に突っ込んじゃったの? そうすると、一台目の馬車がヤバイ。 とっても、ヤバい!!! あの、可愛らしい感じの、半獣人族の侍女さんが危ない!!
「エラルゴン様!! 一台目!!」
「判っている!! 時間的には、村落周辺に到達している頃だ!! こっちは、後少しで、殲滅出来る!! 騎乗できますか!!」
「すみません! 無理です!! 軍馬の経験はありません!!」
「ならば、私が連れて行く! 用意!!」
流石に決断が速いね。 こっちに向かって来た、本体の大体、八割方を沈めた。 残りは散開……つうか、逃げたね、コレ。 【探知】で、輝点が遠ざかりつつあるのを確認して、馬車の中に隠れてた御者役の衛兵さんに後から着いて来るように、周辺に居る酩酊しちゃっている人の介護を頼むと、騎士エラルゴン様に抱えられる様にして、先行する馬車に向かって突撃していったの。
火の手の上がっている、村の広場に、酩酊している騎士さんが数人がもがいてるのが見えた……。
こっちでも、サルタンの樹皮の微粉末が、使われてたんだ。 あっちこっちに、騎士さんの亡骸まであるんだ。 そんで、二台の馬車が同じ場所に止められてるの。 本格的にヤバイ!!
騎士エラルゴン様がそのまま突撃してくれた。 【探索】【探知】の結果、周囲に展開している敵、総数十二! こっち側で戦闘力を有しているものは…… 残念ながら六! 一人頭、二人を相手にせにゃならんて事だ!
放り投げられるように着地して、ヤバそうな所に突き進み、グレイブを振り回す。 相手も、相当の使い手なんだよ。 命の遣り取りが、ここでも頻発するんだ。 学園の武術大会がお遊戯に思えるよね。 やっとこ、一台目の馬車の側に寄って、扉の中に声を掛けたのよ。
怯えているのが、扉の外からでも判る、侍女さん達。
「大丈夫、今、助けるから!!」
そう言って、意識を周りに振り向けようとした時、遠距離からの弓矢による狙撃が降って来たの。 まさか、まだ、伏兵がいたなんてね。 それも、弓兵なんてね。 咄嗟に、対物理障壁を張ったんだけど、間に合わなかった。 左肩にぷっすりと当たったの。
こなくそ!!
その矢を放って来た場所に当たりを付けて、【初級火玉】、投げ込んでやったの。 テルミット爆裂の創造込めててね! 敵の弓兵が居たあたりに、いい感じの爆発光が輝いたのよ。
矢の当たった処から、ジンワリとヤバい感じが広がるの。 毒を塗ってやがる… 応急処置用のポーション振りかけてる間に、そいつらの方に【探知】かけたのよ。
なんか、滅茶苦茶慌てた感じでね……、 逃げてったのが、何人かいた。 魔力の残滓を感じたの。 なんかの広域魔法を使おうとしてたんだね。 すんでの所で、間に合ったみたいね。 相手側の魔術師は屠れなかったけど……、 騎士エラルゴン様も頑張って、戦闘力を残してた人達も、私達が来てから勢い付いて、なんとか、敵を追い払えた。
かなりの損害を出しちゃったよ……。 面目ないよね。 本当なら、全員無事に砦に付ける筈だったんだ……。 それが、蓋を開けてみれば、六十余人いたはずの護衛の人達が、三十人以下に成ってたんだ……。 損耗率5割超えたよ……。
小さな村落だったけど、そこの住人は幸いな事に、なんか危険を感じて、とっとと逃げていてくれていた……。 十数人だけど、人的被害は皆無……なんだ。 暫くして、三台目の馬車も到着したよ……。
ほっと、一息入れられた。
残った人の中で、一番偉い人は、やっぱり、騎士エラルゴン様だったの。 まだ、息のある人に、治癒魔法を掛ける事とか、大休止を実施して、体勢を整える事とか、緊急かつ重要度の高い事柄を決めて下さったの。 私が重傷者に治癒魔法を掛けてたら、騎士エラルゴン様がびっくりしたような感じで声を掛けて下さったのよ。
「侍女殿は、治療魔法もつかえるのか!」
「はい、王宮にて学びました。 傷を負った方は、なんとかなりますが……、 酩酊されている方の快癒は出来かねます……。申し訳ございません」
「いや、礼を言う。 命を繋げられる者を優先的にお願いしたい。 事切れている者、あの粉にやられた者は、後でいい…… 亡骸は本国に持って帰る。 故郷の土に返してやりたいんでな」
「はい……お気持ち、わかります」
使っていた馬車は割と大きいから、詰め込んだら、皆さんを連れて帰る事が出来るよね。 うん、大事な事だもんね。 今は、生きている人が重要。 だから、残り僅かになった魔力で、必死に治癒魔法を掛けて、傷ついた人を助けたんだ。
「あ・・の・・・・・・」
重傷を負ってた衛兵さんの治癒を続けて、なんとか峠を越えたあたりで、後ろから声を掛けられた。 ちらりと、そちらに視線を送ると、ユキーラ姫のドレスを纏った侍女さんが立っていた。
「申し訳ありませんが……。 もう少し、時間をください。 あと少しでこの方の治療が‥‥ ゴフッ!」
熱い物が背中から体の中に突き通った。 侍女さんが倒れ込むように私に倒れ掛かってる。
「何をしている!!!!」
騎士エラルゴンさんの大声が聞こえた。
「・や・らな・・けれ・・・ば・ な・・ら・・・ない・・・・の」
振り返ると、瞳の一切の光を失くした侍女さんの顔。 奴等……禁忌の魔法使いやがったんだ!!! 【傀儡使い】…… この侍女さん、半獣人族なんだよ……。 酩酊してる筈の人が、私の所まで、歩いて来るなんて、出来ない筈なんだよ。
あのミャーですら、人事不肖状態のままなのに……、 迂闊……迂闊だった……。
背中から、どくどく血が流れてる。 ちょっと、肺まで達してるね、コレ……。 だから、血、吐いてるんだ…… 慌てない様に、冷静に…… って!!!
突き立てられたナイフを、こじらせ無い様に引き抜いて、手を当てて、応急的に治癒魔法を掛ける……。
手が緑色に発光して……直ぐに霧散したの……。 ここに来て、魔力切れかぁ……。 ギリギリ傷口は塞がったかな‥‥。 肺まで達した傷は……大事な所は……なんとか……。 ダメだ、もう、立ってられない……。
「侍女殿!! 侍女殿!! クソ!! おい、こいつを拘束しろ!! 早く!!!」
騎士エラルゴン様の声が、とても遠くに聞こえてね。 鈍色の空から、舞い落ちる白い雪が、とっても鮮やかに見えたの。
ははははっ
魔力切れかぁ……。
盛大に魔法使ったもんなぁ……。
ちょっと、
休ませてもらうよ……。




