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記憶の彼方から ” あの人に逢うために ”  作者: 龍槍 椀
ビューネルト王立学院 二年生
58/171

第58話 デビュタントという名の、外交交渉

 


 華やかな大広間だったのよ。 高位貴族さん達が、これでもかって着飾っててね。 バッチリ化粧で、キンキラ御飾り。 その上、香水バンバン。 ありとあらゆる贅沢が、ココにあったのよ。 まぁね、王国最高の舞台だから、その気持ちはわかる。 皆さん勝負服だってこったよね。


 で、本日のメインは、私達、婚約者候補のお嬢様方。 


 全部で七人。 


 みんな白っぽいドレス着用。


 これ指定だったんだ……。 白いドレス着て来いって。 まぁ、他の皆さんは、王都のドレスハウスのオーダーメイド品だから、それは、それは、華やかで、キンキラしてる。


 私だって頑張っては居るけど……。 そこはね。 うん、御領地の皆の気持ちが入ってる分、私は自分のドレスに誇りを持ってるよ。 御飾りだって、今風じゃ無いけど、きちんとした由来のある品だしね。 あとは懐剣。 まぁ、男爵家の娘としては、精一杯のおしゃれだよ。


 国王陛下の御出座のファンファーレが奏でられ、王家一家が揃ってお出まし。


 来賓を含め、舞踏会会場に集まった人々が、最敬礼でお迎えした。 側近さん達も居るね。 ふーん、あいつ等、ちゃんと仕事してんのかね……? まぁいいや。 一段高い、玉座にアーバレスト国王陛下がお着きに成り、開会の辞を述べられた。


 私の位置からは遠いから、あんまりよく聞こえないんだよね。 ふんふん、判ったように頷いておくよ。 


 でね、コローナ伯爵夫妻に連れられて、玉座近くに行って、本日のお招きのお礼をしたの。 バッチリカテーシーでね。 そしたらさ、私は知らされて居なかったんだけど、他の六人の婚約者候補の御令嬢様達、みんな、王家の方々と一緒に並んでた……。


 あぁ……これ、……ね。 


 上位貴族と、下位貴族の明確な棲み分けだって事ね。 うん、了解した。 ニッコリ微笑んで置くよ。 別に気にしない。 あいつ等のやりそうなこったよ。 アンネテーナ妃殿下の顔が青くなってたけど、しらんね。 ほら、ご自身だって、無茶するから、よく連絡の不行き届きがあるじゃない。 今更だよ。





「ソフィア嬢は……、 このまま下がられるか?」


「ええ、伯爵様。 ご指示通りに。 国王陛下の差配で御座いましょう。 本日は、婚約者候補のお披露目の為の舞踏会。 婚約者候補が一番先に踊る事になります。 ダンスのパートナーは、親族か、それに準ずる者とご指示がありましたので、伯爵様に置かれましては、誠に申し訳なく思いますが、何卒、ダンスパートナーをお願い致したく」


「判っている。 娘のデビュダントで娘のパートナーを務めるのは、いささかも、問題は無い」


「誠に相済みません。 本来ならば、この位置は、ソーニア様の筈だったのですが……」


「あれは、マジェスタ大公家に入った。 それに、今宵のパートナーは、ダグラス殿下とお聞きしている」


「左様で御座いますか。 それは、誇らしい。 お慶び申し上げます、伯爵様」


「うん、いや、なんだ……。 ありがとう」


「卑賎なる身では御座いますが、宜しくお願い申し上げます」





 コローナ伯爵様の目が泳いどるよ…… 良いんじゃないか、実の娘の、ファーストダンスが、第二王子のダグラス殿下だ。 これ以上の誉れは無いよね。 良かったよね。 マジェスタ大公閣下、頑張ったねぇ。 きちんと押し込めたじゃん。 他の候補の方も居たのに、きちんと、最高の相手を射止めたんだ。 


 ほんと、そんな事やらせたら、上手いよねぇ~。





「今宵は、此処に集う者達、我が息子、ダグラスの婚約者候補達のデビュタントだ、音楽を! さぁ、踊ろうではないか!」





 アーバレスト国王陛下は、そう云うと、アンネテーナ妃殿下の手を取り、ホールに降り立った。 第一ダンスは、まず最高位の方が踊りだしてからだものね。 煌びやかな照明と、流れるようなワルツ。 渋くなった、アーバレスト陛下は、何時までもお美しいアンネテーナ妃殿下と踊り始めた。


 曲の中盤から、ダグラス第二王子がソーニア様の御手を取られて、ホールに出たんだ。 長身のお二人の優雅に踊る姿は、絵になるよねぇ……。 他の候補者さん達も、高位貴族の御長男とか、キラキラ輝いてらっしゃる方々を相手に踊り始めた。





「ソフィア嬢、行きますかな?」


「はい、宜しくお願い申し上げます」





 コローナ伯爵様にリードされて、オトナシク踊り始めたの。 コローナ伯爵……、 あんまり、ダンスはお得意じゃないみたいね。 時々、ステップ間違ってる。 対応できるけどさぁ……。 まぁ、武門のお家なんだから、しかたないっちゃぁ、仕方ないんだけどね。 どっか、故障してんのかな? ……左足の膝がぎこちない……。 


 あんまり、ご負担に成らない様に、立ち位置考えて、ゆったりと踊るの。 微笑みの仮面は、被りっぱなし。 楽しんでいる様に見えればいいんだけどね。





「すまんな…… 昔、戦で負傷した左足が未だに疼くのだ」


「わかります。 エルガンルース王国の為のお怪我です。 よくぞ御無事で、戻られました。 精霊様の加護に感謝を」


「ありがとう……。 そうだね、精霊様の御加護に感謝申し上げる。 済まないが、一曲だけしか持たぬ」


「ええ、もう直ぐ終わりますわ。 もう直ぐ」





 曲は最終楽章に入っていたんだもの、あとちょっとだよ。 こんな、何処の馬の骨か判んない娘より、奥様の側に付いていたいよね。 実の娘さんのお近くにいたいよね。 判るよ。 今も視線を奥様に送ってるし。 ほら、もう少し。 ね、終わった。 スカートのを左手で持ち上げ、右手を胸の前に。 頭を下げて、膝を少し折る。 


 お疲れさまでした。 これで、コローナ伯爵様の義務は終わったようですね。 さぁ、奥様の元に行ってください。 私は壁際に移動しますから。 閉会の辞があるまで、そこに居ますから、帰る時は連れて帰って下さいな。


 そんな意味の視線を投げて、壁際に下がる。 私の御役目も、一応は終わり。 後は、歓談に成るんだけど……。 誰も、来ないよね。 当然だけど。 


 コローナ伯爵夫妻の元に、小姓がつかつか寄って行って、耳元に何かを囁いてた。 パァァって、コローナ伯爵夫人の顔が明るくなって、足取り軽く玉座近くに向かっていった。 伯爵は、チラッと私をみて、僅かに頭を下げてから、夫人の後を追ってったの。


 あれは、きっと、久方ぶりの親子対面だね。 マジェスタ大公閣下のお気遣いって事。 つまりは、私をボッチにするってこった。 そんな事しなくたって、壁際に居るよ。 ほんと、そういった、いやらしい事はいくらでも思いつくんだよね……あの人は。


 ちょっとばかし、溜息が出たよ。


 大広間を、見回す余裕が出来た。 壁際のこの位置って、色んなモノが見えるんだよね。 ボッチの特権だよ。 給仕さんが飲み物を乗った銀盆を持っていたので、なにか貰おうと思ったのよ。





「あの、すみません。 なにか、わたくしでも飲めるモノは、ありますか?」


「……あいにく、酒精の強いモノばかりで」


「左様に御座いますか。 それは、頂けませんね」


「あちらには、有ると思うのですが……」





 指し示されてたのは、高位貴族の婚約者候補さん達、王家の方々、ご係累の高位貴族様達がたむろする、玉座近くのテーブル。 行けるかよ、そんな所。





「お教え頂き、有難うございます」


「勿体なく……。 申し訳ございません……」





 ほら、給仕さんにすら、悪意が透けて見えてる。 貴方は悪く無いんだよ。 こんな舞踏会にお酒の飲めない未成年が来る方がどうかしてるんだから。 だから、殆どの人のデビュダントは、お酒の飲める、17歳からに成るんだよ……。 前倒しした結果だよ……。


 給仕のお兄さんには、極上の微笑みと一緒に、頭を下げといた。 罪悪感無くなればいいけどねぇ。 さて、手持無沙汰だ。 飲み物すらない。 デカい花器に入れらた、アレンジメントの横っちょに陣取って、立っていたよ。 御父様の、お母様の持ち物だった言う、香木で作られた扇を開いて、口元を隠しといた。 


 ふぁぁぁ、朝早くから、支度してたら、眠くなって来たよ。


 どうやって……時間を潰そうかなぁ……。






 ――――――――――――――――――――





 ボンヤリと、ホール咲く花を愛でながら、高尚な音楽と、周囲のお話に耳を傾け、半分眠った状態で、佇んでいた。 壁と同化してる気がする。 今なら、ミャーにだって、見つけられないと思うの。 だって、自分の存在すら、希薄になってるんだものね。 下手すりゃ、この場に居る人たちの記憶にも残らんのじゃないか?


 そんな事を、やっぱり、ボンヤリと考えた。 ボンヤリし過ぎていたのか、隣に誰か立っているのに気が付いたのは、その人が咳ばらいをしたから。





「ウオホン!」


「……お風邪ですか? 温かくして、お休みに成った方が……」


「お嬢さん、それは無いでしょう」


「冗談です。 どちら様でしょうか?」


「我は、ムリュ=イーデス=ナイデンと申す。 お見知りおきを」


「ブロイ=ホップ=レーベンシュタイン男爵が娘、ソフィア=レーベンシュタインにございます。 どうぞよしなに」





 ムリュさん、濃緑色の軍服着て、ケモミミのはえた、偉丈夫。 ほう、ナイデン王国の人かぁ…… ムリュって、聞いた事有るよなぁ…… 




    ムリュ=イーデス…… 



      ナイデン? 



       えっ? 

             えっ? 

 


     ナイデン大公様? 


   えっ? 



 なんで、東の大国の外務長官様がこんな端っこに居るの!! めっちゃ高名で、近寄りがたい、深謀遠慮の人。 この人に掛かったら、たとえ、《ガンクート帝国》の外務であろうと、丸裸に成るんだぞ? それに、御自分では絶対に仰らないけど、通り名は……、 



 そう、 ナイデン大公様…… 《ナイデン王国の》 ナイデン国王陛下の甥にあたり、大公位を叙爵されておられるのよ!!!!



 そんな、滅茶苦茶偉い人が、なんで、こんな壁際に居るのよ!!!!








「あ、あの、ナイデン大公様……? なぜ、このような壁際に……。 お、王家の方々は、彼方にいらっしゃいます」


「判ったか。 何故……と問うのか? 理由はな……、ナイデンのエルガンルース大使が書状でな、” エルガンルース王国に来る事が有れば、是非とも、ソフィア=レーベンシュタイン嬢とお逢いなされよ ” と、そう書き送って来たからか……な」


「し、しかし……ど、どうやって……この人が大勢いる中で、面識も無いわたくしを……」


「ソフィア嬢。 おぬし、エルガンルース大使に、とても良い、”贈り物”を遣ったであろう?」


「えっ? ……ええ、まぁ」





 カッコいい、精悍な表情のおじさまな、ナイデン大公様の横に立ちながら、受け答え。 相手は雲上人。 緊張するよ! えっと、なんだって、ナイデン王国の大使さんへの”贈り物”だよね……。 


 ……あげたね、確かに。 外交の勉強ってんで、一生懸命相手国の事調べて、大使の出身地も調べて、そんで、とあるハーブがとてもお気に入りって……。 そんで、ミャーにお願いして、探してもらった事有ったっけ。


 あのハーブ自体は、そんなに珍しくはないハーブなんだけどさ。 ミャーに聞いたらね、




「猫系の獣人族にとっては、合法麻薬みたいなものです。 常習性はありませんし、毒にもなりませんが、摂取中は本当に気持ちよくて……。 猫系の獣人族の方にとっては、この上も無い贈り物です」




 ってね。 お小遣いの範疇で買えたらから、ミャーにも買ってあげた。 そしたら、休日一日中、彼女、お部屋から出てこなかったよ……。 で、綺麗にラッピングして、お勉強の御茶会に持参して、お渡ししたの。 ラッピングの上からでも、中身が分かった様で、細い目が真ん丸になったの覚えてるよ……。


 あったねぇ……そんな事。





「あ奴、あの贈り物を包んでいた袋を送り付けて来た。 匂いを覚えろって事だろうと、じっくり見分させてもらった。 この舞踏会の会場で、あの袋の残り香と一致したのは、君だけだ」 


「わたくしの……匂いですか……」


「よく効く鼻を持っているものでな。 それに一度覚えた匂いは忘れん」


「左様に御座いますか……。 気恥ずかしいですわ。 ……ナイデン王国の、外務官様にご興味を持っていただけるなど、光栄に存じます」





 左手に扇を持ち替えて、右手をパタパタ。 さぁ、何が出るかな?  この動作はね、用件を言ってくださいね、って合図なのよ。 外務官なんだから、知ってるよね?





「時に、ソフィア嬢は、サダンプロンの紅茶はお好きかな? 最近、我が国にも良く出回っておったでな」


「好みでは御座いませんわ。 特に作り手のお考えに共感出来ませんもの」


「なるほど、エルガンルース王国にも?」


「宮廷の御用達に成るとか……。 一部の公爵様が好まれて居られます故」


「なるほど……。  そうそう、我が国に《バルッコロ》の砂糖漬けを持ち込もうとした者がおってな。 丁重に密輸業者として、それを持って、お帰り頂いた。 アレはいかんな。 鼻が曲がりそうだ」


「そちらにも……。 大変でしたでしょうに」


「あの匂いに、惑わされるようなものは居らぬよ。 まぁ、好んで喰う奴等も居るがな……。 まとめて叩き出した」


「左様でしたか。 なるほど。 ……我が国に、持ち込まれるのは、一級品らしいですわ」


「ほう……。 受け入れらるのか?」


「さぁ? わたくしには判りかねますが……。 一部、大変好まれる方が居られましてよ」


「あの狂歌に心奪われたモノか?」





 ちょっと、声のトーンが変わったの。 そうよね、「人族は至高の存在である」なんて、馬鹿な事言い出してんだもの。 それに共感してる者が、国の中枢に居るってだけで、大警戒しなきゃならないもんね。 私だって、この流れは止めたい。 だけど、そんな力は無いから、ちょっと外圧に成ってもらおう。





「狂歌を戯言にはせず、聖句にしたい者がおりまして……。 お恥ずかしい限りですわ。 けれど、眉を顰める者も、まだ大勢居ります。 ただ、その方々、声が大きくて……」


「左様か……。 それは、また、大変だな。 大声でわめかれては、近隣にも迷惑であろう?」


「少々、ご注意差し上げて頂けませんか? 何分、わたくしの声は、余りに小さいので、聴いて下さいませんの」


「ふむ……。 そうだな、余りに煩ければ、考えるとしよう」


「有り難き御言葉。 感謝いたします」





 よし、これで、お言葉は貰った。 あんまり期待はしないけどね。 





「ときに、害虫駆除も始められたとか? お探し物も有ると」





 ギ、ギギギギ、ギギギギギ って、音を鳴らしながら、首がナイデン大公様の方を向いた。 どこで、そのネタ、仕入れた! 百歩譲って、あの筋肉(マクレガー子爵)のスザーク砦への出征を後押ししたことはいい、でも、《エスカフローネ様》を探して始めたのは、ついこないだからだぞ! どうして知っている!!


 初めて、ナイデン大公様と目が合った。 薄汚れた仕事を生業としている割に、すんだ金色の瞳をしているなぁって思っちゃったよ。 まぁ、私の瞳には、飢えた野獣か魔獣みたいな光が灯ってたけどね。





「お嬢さん、一曲、踊ろうか。 不肖ムリュ=イーデス=ナイデンが、お相手 申し上げたい」


「うっ……よ、喜んで……」





 差出された手を取り、ホールに出る。 ダンスの曲に合わせて、軽やかにステップを踏む。 うわぁ! この人、上手! 踊りやすい!! 面白そうな光を、その眼に宿した、ナイデン大公様は、時折、顔が近くなるたびに、囁かれるの。





「いや、面白きご令嬢だ! 流石は我が国の大使。 最初は鼻薬かと思ったが、これは、嬉しい誤算だ! ハハハハ!」


「い、いやですわ……。 買被りでございますわよ……。 一介の男爵家の娘ですわ」


「一介の男爵家の娘御が、王妃候補になるのか、この国では。 ……よいよい、その様な、怖い目で睨まずとも。 今はまだ力弱く、立つのもやっとかもしれんが、おぬしはきっと大きな羽根を持っている。 いずれ舞い上がろうぞ。 その時は啄まれぬようにせねばな! ハハハハ、愉快、愉快!!」





 結局、情報の漏れだし口は、教えてくれなかったよ。 喰えない狼だ! でも、ひとつ判った事が有る。 ナイデン王国は、エルガンルース王国の動向を気に掛けてる。 いや、疑ってかかってる。 なにか切っ掛けが有ったら、攻めるね。 きっとやる。 情報の収集は、怠りない。 そんで、私の知らない事をしっかり把握してる。




 つまりは……諜報戦負けてんじゃん!!!



 うわぁぁぁ! どうしよう!!! どうしよう!!! てんぱって来た!!!




 ナイデン大公様と踊った後、なんか、人が一杯集まって来た。 他国の外務官様とか、大使の人達とか……。 エルガンルースの高位貴族様達がそれを遠巻きにしてみてんだよ……。 如何にかしろよ!! お、お前らも……、 相手しろよ!!!



   でもさ、一つ面白い事に気が付たんだ。



 おっさん率めっちゃ高いんだ。 一杯集まって、宮廷隠語でばっか 喋ってたんだけど、その群れの中に、《ガンクート帝国》系の人……一人も居なかった。 《ガンクート帝国》系の外務官様とか、国司様とか、大使様って、大概、女性なんだよね。 その方々は、みんな王家の方々とか、高位貴族の方々にへばりついてる。 





       判りやすいね。


    あいつ等の目標は、この国だ。





        では……何が目的だ?


     この国は、奴等の国より、遅れてるぞ?


    経済力だって、《ガンクート帝国》より小さい。


 食料か? いや、まだまだ、あいつ等の領土だけで喰えるはずだ。


      魔道具だって、大々的に使ってねぇしな……。






          まさか……魔石か?










     今の《ガンクート帝国》の主導権を取っているのは、


       魔力を有しない帝国至高教会の枢機卿達……。








         奴等の教会が絢爛豪華なのは…………、







             そういう事か……。






色々と出てきました。 ソフィアだけが、何故か諸外国の人達に大人気。

南の《ガンクート帝国》の意図も薄っすら判り始めました。 


お披露目の舞踏会は、国内的には、ソフィアの一人負けでしたが、外交的にはソフィアの一人勝ちに成ったようです。


ナイデン大公様とのお話は、ちょっと分かりづらいと思いますが、第42話辺りを参照してもらうと、何となくわかると思います。 どうぞ、よしなに。



それでは、また明晩、お逢いしましょう!!!

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― 新着の感想 ―
デビュタントの年齢ですが、55話では普通は15歳となっていますが、58話では殆どの人のデビュタントは17才で飲酒可能になってからとなってます。 王国のデビュタントする年齢はどっちだ!ってちょっと混乱し…
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