第42話 【 処女宮 】での、出来事 その2
「では、此方への移動お願いいたします。 アンネテーナ妃殿下の御座所に向かいますので、ご用意ください」
ミネーネ侍従長さんが、私達にそう告げられた。 えぇ~、移動なの? 此処に来ないの? まぁ、行くけどさぁ……。 それでね、「 妃殿下の御座所 」 って事は、なんだ、後宮の最深部、最重要区画であり、国王陛下の以外の男性がまず入れない場所なんだよ。
つまりは大奥的な何かなのよ。 ついでに言うと、王子達も十八歳に成ったら、入室に国王陛下の許可が必要になるの。 国王陛下の為だけのプライベート空間ってことね。 そんでまぁ、本当に信頼の置ける人しか入室出来なくなってるのよ。
今回、「 王子殿下の婚約者候補 」って事で、特別に入室出来る筈なんだよね。 つまりは、「 妃殿下の御座所 」に入れるのは、お手紙を受け取った、六人だか、七人の御令嬢だけって事なんだけど……
なんで、お前ら、みんな席を立って、ミネーネ侍従長に付いてってんだ? あ”? おかしいだろ? 名目上、あんた達のほとんどは、侍女なんだよ……。 そんで、外部の侍女は、この場に残んなきゃならんのだよ? ミャーを見てみろ! 早速、【処女宮】の侍女さんにお話に行ったんだぞ? 侍女としての指示を受ける為にな!
お陰で、こっちは、背中がスースーするくらい、不安になってんだよ!
侍女さん達も、どう対処して良いか判らないご様子でね…… そりゃ、高位貴族さんばっかりだから、妃殿下がお招きしたんなら……ね。 でも、今回は、婚約者候補達の顔合わせって、そういう意味合いでの御呼出しでしょ? ホントに立場、判ってんのかしらね……
集団の一番後ろについて行ったのよ、私。 ピンと背筋を伸ばして、臨戦態勢でね。 こっからは、独力で如何にかしないとね。 ミャーはたぶん、【処女宮】自体の探査を始めてるね。 あの子ならやる。 絶対にやる。 私と同じくらいの魔法糸の使い手だもんね。 あっちこっち知られない様に、探ってる筈。
お家に帰ってからの報告楽しみにしてるよ。
あっちこっちに衛士さんが立ってるね。 警護の人数多いよ。 今日が特別なのか、普段からそうなのか、ちょっと判んないけど、ママの記憶には、そんな数の衛士さん居なかったから、多分、特別なんだろうなぁ。
外部の人、” 大勢 ” 引き入れちゃうからなぁ。
警備する側からしたら、迷惑な話だよねぇ。 衛士さん達の目も、結構厳しいモノがあるよ。 定詰の人達で、身元はしっかり調べられてる上に、守秘義務負わされてるんだもんね。 廊下で擦れ違う侍女さんの目も厳しいよね。 明らかにルール違反してる人達が大勢いるんだもの。 まぁ、咎めだてするような人は居ないのは、先頭を歩くミネーネ侍従長さんが何もおっしゃらないからだと思うのよ。
アレ、絶対、何らかの評価とか、採点してるよ。
相応しいかどうか……だろうね。 身分の上でなら、妃殿下の御前に伺候してもおかしくない方々だもんね。 どこまで、”役割” を、理解しているかとかさ、そんなところ見てるんだろうね。 流石にお喋りはして無いし、十分エレガント、且つ、高位貴族らしくお歩きになってらっしゃるわよ。 うん、まるで、自分達が、招待されているみたいにね。
どでかい扉の前まで来たよ。 かなり距離があったね。 ほんと、【処女宮】の中って広い。 広すぎるよ……。 豪華な調度品とか、フッカフカの絨毯とかさ……。 こんな贅沢が許されるのは、このエルガンルース王国の全てを背負う義務があるからなんだよね。 少しでも、その重責を和らげるために、せめて私生活の空間は心安らげる場所にしてあげようって事なんだよね。
まぁ、レーベンシュタイン家だったら、自室とかくらいだし、孤児院の頃だったら、小汚い割当てられた共同で使っているベットくらい……。 規模が違い過ぎるね。 理解の範疇超えてるよ……。 関係ないからどうでもいいけれどね。
せめて、その維持費を抑える努力が有れば、国民としては何も言う事はないしね。
ほら、しょぼい王様ってなんか嫌じゃん。 自国の王様には堂々としてて欲しいしね。 そんな、変な事を考えてたら、ミネーネ侍従長が衛士さんに言いつけて、扉を開けさせてた。 両開きの扉の向こう側は、王族の本当のプライベート空間なのさ。
「わたくしは、ここで。 近習の者がご案内いたします」
恭しく、頭を下げられた。 お嬢様方はそのまま入室。 わたしは……、左手でドレスのスカートをちょっと摘まんで、ご挨拶しておいた。 あぁ、これも、” 御足労をお掛け致しました。 ” のちょっとした、合図。 ミネーネ侍従長、私にだけ、少し、ほんの少しだけど、笑顔を向けて下さったよ。
うん、よかった。 通じた。
私が入室すると同時に、背後で扉が閉まる。 音は無いんだけど、気配でわかる。 これで、外と切り離された。 魔力の流れも感じるね。 やっぱ、防御魔方陣が展開されて発動してるよ。 【探査】使わなくても、膨大な魔力の流れで判る。
本当に厳重に護られてるね。 この規模の魔方陣だったら、重装魔法騎士の騎馬突撃でも抜けないだろうね。 いやはや、流石は、王宮最深部。
先行していた、お嬢様だけでなく、私の側にも、近習の方が付いて下さった。 行先は、それぞれ違うのかな? って思ってたけど、違った。 中回廊の内側の、中庭みたいな場所……。 天井が無くて、吹き抜けになってんのよ。 真っ白なテーブルクロスの掛ったガーデンテーブルがあってそこに誘導された。
あらかじめ、座席は指定されているのかしら? って思っていたら、これも違った。 お嬢様方は、それぞれの主筋の方と一緒に、なんかえらい人順に、着座して行ったよ。
私は…… まぁ、典範に則って行動するだけよ。 一番隅っこの小さな席が余ってたから、そっちに向かって、椅子の横に立ったの。 着座はしない。 だって、入室を許可されただけだもの。 だぁ~れも、座っていいって言ってないモノね。 あとは、アンネテーナ妃殿下がお出ましになるのを、お待ち申し上げるだけ。
テーブルの上に、御茶会みたいなテーブルセッテイングがなされていた。 よく見ると、かなり、異質。 つうか、普通のセッティングじゃないね。 ……なんか、意図があるってのは、判った。
テーブル中央に、王都エルガンの有名菓子、甘いケーキが鎮座してる。
その向こう側にも、少し小ぶりだけど、美味しそうな真っ白い、ケーキ。
右側には茶色くて、ボサボサしているけど、とても滋味豊かな高級菓子。
左側には、緑色をした棒状のサクサクとした歯触りが有名な高級菓子。
そんで、手前には、品よく盛られたクッキーと、砂糖漬けのお花が一つ。
あぁ、砂糖漬けのお花は、中央のケーキに近い所に置いてあるね。
「お嬢様、お茶は如何されますか? 妃殿下の御出座に合わせ、お出ししたいのですが。 お好みは有りますでしょうか?」
「いえ、お任せいたします。 出来ればですが、本日、アンネテーナ妃殿下様がご用意された、銘柄を御教え願えれば、有難いのですが?」
「はい、妃殿下に置かれましては、ノルドーブラン、エスタルネス、ウェージリング、そして、サダンプロンを用意するようにとの思し召しで御座いました」
「アンネテーナ妃殿下が、本日特別にご用意された物は?」
「サダンプロンに御座います」
……そういう事か。 テーブルセッティングが、普通はやらない様な並びになってるのは。 ご用意された茶葉の銘柄を聞いて良かったよ。 このセッティング、エルガンルース王国の周辺地図に成ってるんだ……
中央のケーキは、我等がエルガンルース王国、王都エルガム。
上が北側に当たるから‥‥、
白いケーキが、勇猛果敢なエスタブレッド大王率いる、
北の大国 《 ノルデン大王国 》
右手が東側。
茶色い滋味豊かな高級菓子 ツナイデン王が率いる、
獣人族達の故郷 《 ナイデン王国 》
左手が西側。
森の賢者ことハイエローホ様を崇拝してる、
エルフ系の人達の大森林 《 エルステルダム 》
そして、手前が……、
そうね、国民のほとんどが人族で占められている、
南の帝国…… 《 カンダーク帝国 》
それを表しているんだ……。
その上、用意されているお茶の銘柄……。 これ、各国の名産品だよ……。 滅茶滅茶高い奴だよ……。 ミャーがお茶入れる練習するって、御領地でアーノルドさんに特訓してもらってた時に、一緒に居て聞いていた奴だ……。 ” ミャーがお願いしたんだから ”って、彼女、自腹切って茶葉購入してたんだけど、あとから、” 言わなきゃ良かった……。 ” って、涙目になるくらい、高価な茶葉の名前だよ……。
ノルドーブランは、北の大国《 ノルデン大王国 》の特殊な茶葉。
回復効果も見込めるモノだね。
エスタルネスは、《 ナイデン王国 》が誇る、最高級ブランド。
深い味わいと、色合いが素晴らしいの。
ウェージリングは、エルフ族の至宝って、《 エルステルダム 》でも呼ばれてるお茶。
滅多にお目に掛かれないの。 ミャーが泣いたのは、主にコレ。
そして、サダンプロン……。 南方領域で比較的容易に手に入るお茶なんだ……。 なんで、これだけが? 他の地域みたいに、国を代表するような リプロンって超高級茶葉有るのに、なんでわざわざ? なんかの意図が有るのかな? それに、王妃様がわざわざ指定して用意させたって言ってたし……。
特別に用意されたって事で、サダンプロンになったけどね。
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衣擦れの音がしたの。 視線を走らせると、アンネテーナ妃殿下がお出ましに成られた。 ……さ、先触れ無いのかよ…… ガッツリとカテーシー決めて、御言葉の有るまで頭を下げといた。 お嬢様方? 知らんよ。 なんか、めっちゃ慌てて立ち上がって淑女の礼を捧げていたけどさっ!
「皆、よく来てくれました。 後程、王子も見えられます。 程よく歓談して、お待ちしましょうか」
なんか、お気楽にお話されるね……。 まぁ、この場の雰囲気を和ませるために、敢えてそうされてるんでしょうね。 先触れなしにお出ましされたので、皆さま、滅茶苦茶慌ててらしたからね。
「着座して、お茶を楽しみましょう!」
アンネテーナ妃殿下は、御茶会の始まりの合図になった。 どっからともなく、音楽も聞こえて来たね…… ほう、南のカンダーク帝国の音楽かぁ…… 一応学園で習っていたから、知ってる………… けど…… なんだ? この符号……
上座のテーブルに着座された、アンネテーナ妃殿下は、周囲をにこやかな笑顔で見回されていた。 いやぁ……、 お美しい方だね……。 「瑠璃色の幸せ」の中じゃ、私がプレイしていたのが、あの方だったんだよね……。 現実に見て思ったよ。
恐れ多い事しちゃってたな~~~。
ってね。 流石に長い事王妃殿下されて居るから、醸し出す雰囲気に、” 威厳 ” が、感じられるよ。 ほんと、堂々としたものね…… すげぇ~~。 まぁ、王妃殿下の手近な所から、歓談が始まったよ。 皆さん、なんも考えんと、お菓子に手を伸ばしたり、お茶飲んだりしてるよ……
お話が、風に載って聞こえて来るんだけど、内容がね……、 なんか、” ありきたり ” と言うか、” 世間話 ” と言うか、まぁ、王族相手にする話じゃねぇな。 まるで、仲の良い叔母さんのお家に来て、お茶してるって感じなんだよねぇ……。
話題にしても、大体が王子の事ばっかりだしねぇ。
そりゃ、婚約者候補として来てて、御自慢のアピールタイムなんだろうけどさぁ…。 もういいや、聴くだけ阿保らしくなるから、このテーブルセッティングの事をちょっと考えて見ようかな。
口にした、サダンプロンに、全く違和感が無かったんだよ。
美味しく頂いていたんだ……。 お菓子には手を出さずに、配置とか、カトラリーの位置とか、ナプキンの透かしとか見ながらね……。
何となく、……何となくだけど、意図はつかめた様な気がする。
お菓子が乗っているナプキンに有る透かし……これ、公爵家の紋章に成ってるんだ。 各国と結びつきが深いお家の紋章が透かしに成ってるよ。 複数の透かしが入っているのは、中央だけね……。
でも、なんかバランスがおかしいの…… マジェスタ公爵家の紋章がやたら多くて、他の公爵家の紋章が少ないのよ。 極端に少ないのが、アルファード公爵家の紋章……。 まぁ、宮廷魔術師の家系だからねぇ……。 でもね、それにしても、この透かしの配置って……影響力を表してるんだろうかね?
という事は、王都は六割がた。そして、南方全域がマジェスタ公爵家の勢力圏内に有るって事?
凄いね! あは、叔父さん やりおる!
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突然、思い至った。 飲んでたお茶の事が切っ掛けだったんだ……。 馴染みのある味なのよ、この茶葉! ……問題が有る。 余りに馴染み過ぎてて、思い至らなかった! だって、よく男爵家の厨房内で飲むんだもの……。 コレ……、 二級品だ……! 私に、” あてこすった ” 訳じゃ無いよね……?
違う意図を考えよう……か。 今飲んでるサダンプロンの二級品、それなりに有名な逸話があるの。 主客転倒、軒を借りて母屋を乗っとるみたいな逸話なんだけどね。
その昔はサザンプロンも高級茶葉だったのよ。 でも、売れないからって、矢継ぎ早に色んな茶葉に手を出してブレンドして、値段を安くしたの。 で、庶民階層から高位貴族までに売れる様に成ったんだけど、お陰で高級茶葉ってイメージが台無しになって、今じゃ王室御用達から外されちゃった……みたいな。
お店の存続の為に、色んなモノを取り込んで、本来の味が無くなったってさ……
他のお茶はその国を代表する様な銘茶ばっかりなのに? どうして? なんで? ふと、砂糖漬けのお花が眼に入ったのよ、その時にね……。 お花は、《バルッコロ》って言う青紫色のお花。 別名「聖女」なんて呼ばれてるの。 可憐で、しかも、きちんと煎じると癒しの効果が抜群な上、安価。 でもさ、砂糖とは相性悪い筈なんだよね?
それをわざわざ砂糖漬けにする? 普通…… これじゃぁ、スポイルされちゃうよ……
暗喩なの? スポイルされた、「聖女」って事? ん? なんか、引っかかるよ……。 それに、なんで、このお菓子だけ、中央に寄って配置されてんの?
おや? そう言えば、手前のクッキーの形……。なんだか、見た様な……?
「 あっ! 」
思わず、声出ちゃった。 近くに立っていた、私に付いていてくれてた《近習のお姉さん》に、不審げに見られれたけど、思い当たった事の方が強烈だった。 思わず、お菓子の配列とか、セッティングをもう一回、凝視しちゃったよ……。
クッキーの抜型……帝国至高教会の紋章だよ、コレ……。 そんで、下に敷かれているナプキンには、ガッツリと、マジェスタ公爵家の紋章の透かしが幾つも、幾つも、あるのよ……。
……なんか繋がった。
スポイルされた「聖女」が、帝国至高教会の命により、マジェスタ公爵の手引きにより、王都にやって来るって事だ! ば、場所! 王都南側! ビューネルト王立学園が有る場所だよ!!
それに対して、他の有力公爵家は……、 砂糖漬けの花の周りには、マジェスタ公爵家の紋章以外、無い!! つまり、関わってないって事!? もしくは、マジェスタ公爵家のゴリ押し??
た、たしか……カンダーク帝国って、帝国至高教会に相当浸食されてて、先だって、「人族は至高の存在である」 なんて、ボケた事を宣言しちゃったんでしょ? そんで、あの国に居た、人族じゃ無い市民権を持つ人達が一斉に故郷の国に向かったって……。
う、うわ!
マジですか!
こ、これは……! 問わねば!!
「あ、あの……。 宜しければ、なのですが……」
「はい、お茶の入れ直しで御座いましょうか?」
「い、いえ、その、……不躾では有りますが、お教え頂きたい事が有るのです」
「はい、何で御座いましょうか?」
「この、テーブルセッティングと、茶葉の選定なのですが、アンネテーナ妃殿下お一人でお考えに成られたのですか?」
近習のお姉さんの「瞳」が光ったような気がした。 気が付いたかって目だと思うの。 ちょっと、声のトーンを落として、応えて下さったの。
「もし、今、お嬢様のされた御質問と同様の事を問われた場合は、お応え差し上げてと、ご依頼を受けておりました。 お考えに成ったのは、サリュート殿下と、アンネテーナ王妃殿下で、お二人で、お考えに成ったと」
息を飲んだよ。 ホントに、ヒィって言いそうになった。 辛うじて、ホントに辛うじて、声は抑えたけど、頭がグルグルと回りそうになったよ……。
「あの、この事は…… サリュート殿下と、アンネテーナ妃殿下の御意思と思ってよいのでしょうか?」
「はい。 まさしく。 危惧されて居られます。 ” エルガンルース王国の成り立ちを鑑みれば、当たり前の危惧だ ” と……、そう仰っておいでで御座いました」
「あぁ……。 大精霊神様……、お許し下さい……」
思わず、口から漏れた。 ヤバいって! マジでヤバいって!!! 大協約違反になって、大精霊神様の御加護が飛んじゃうよ!!! ルース王国がエルガンズによって、滅ぼされちゃったの忘れちゃったの? あの時だって、人族至上主義を抱えたとたん、ルース王国がボロボロになったじゃん!!
叔父さん!!!!
マジ、
何やらかしてんの!!!!
私の驚愕は、それだけにとどまらなかったの。 近習の人を口をあんぐり開けたままマジマジと見詰めて固まってたんだけど、ちょうどその時、私の耳に衣擦れの音が響いたの。 と、同時に、鈴を転がすようで、それでいて、威厳に満ちたしっかりした声が私の耳と、脳ミソをぶっ叩いたのよ。
「ソフィア=レーベンシュタイン、やっと逢えました。 ”楽しくして” いたのかしら? ご存知? わたくしが、この日をどれ程待ち望んでいたかを?」
顔合わせ、本番ですが、ソフィアはお嬢様方の中には入りません。
と、言うよりも、逃げ腰です。
それでも、礼節を守り、きちんと対応しようとしておりましたが、王妃殿下と、サリュート王子の考えが透けて見える、お菓子の配置と用意された茶葉に、愕然として顔色を失くしてしまいました。
さてはて、王妃殿下のお考えとは?
サリュート殿下の意図する所とは?
次話、【 処女宮 】での、出来事 その3
お楽しみに!!
それでは、また明晩、お逢いしましょう!!




