第164話 「百年祭」 その1
全ての終わりにして、始まりの ―――その日。
まだ暗いうちから、全ての準備を整えたの。
お化粧は、ミャー渾身の、傾国仕様。 鏡の中の私は、もはや別人。
まぁ、彼女の渾身だからね。 そうなるよ。 知ってた。
髪型は複雑な編み込みで、でも清楚な感じがしてるの。 銀髪がね、輝くように見えるの。 あんまり長く無かったけど、マーレさんの渾身の技が炸裂したわよ。 ほんと、見違えたわよ。 ミャーのお化粧ともあってるよ。 何やらずっと、打ち合わせしてたものね。
そして、きちんと手入れし、折り目正しい正「証人官」の正装。
全てを着用した後、あの人に貰った首飾りを付けるの。 もう、完璧。
あとは、【隠遁】と【認識阻害】をかけるだけ。 瞳に浮かぶ妖紋印への対策で、下縁の眼鏡を掛けるの。 それも、ミャーの化粧を阻害する要因にはならないから、ミャーの腕の凄さには、ほんとに脱帽するよね。
ミャーも、何時もの侍女服を着込んだ。 そう、重装備の奴。 もう、武器庫かと思う位、暗器が仕込まれている奴だよ。 ……そう、私が着て、重傷を負った奴だよ。 いい加減、新しいのにしたらって言ってるのに、頑なにそれを着てるのよ……。
「これは、ミャーの証なんだよ。 ソフィアを護り切るっていう、ミャーの誓約の証なんだ。 だから、いくら言われても、この服以外を着て、公式の場でソフィアの側に立つ事とは無いよ」
ミャーの真摯な瞳を真っ向から受けると、口を開けなくなったよ。 そうか……。 それは、ミャーの誓約の証なんだね。 判った…… なら、何も言わない。
「では、待ち合わせの場所に向いましょうか」
日が昇る前、闇が一番濃い時間に、タウンハウスをレーベンシュタインの馬車で出て行ったの。 玄関で、御父様にご挨拶したんだ。 絶対に勝ってきますってね。 無言でうなずいてらしたの。 なんか、漲ってるよ……。 御父様も。
ミャーと二人して、馬車に乗り込む。 御者さんは、なんと、御父様自ら手綱をお持ちに成った。
「では、行くぞ。 ―――皆、何が有っても、慌てずに。 何時もの通り。 ビーンズ、危険と判断したら、迷わず逃げろ。 本領で落ち合えばよい。 家の者達にも伝えろ、いいな」
「御意に。 無事お戻りに成られる事を願います」
「うむ、ありがとう」
手綱を持ち、鞭を振るい馬車を出す。 ゆっくりと走り始め、お家が遠くに成っていくんだ。 ビーンさん、マーレさん、ありがとう! ソフィアは、貴方達の献身を決して忘れません。
ゴトゴト闇に沈む街の中を走る馬車。 行く手を、御父様の手の者達が綺麗にしていくのよね。 間違いなく、確実に、私達を送り届けるように。
暫くして、テラノ男爵家の御家に着いた。
車寄せに馬車が止まる。 あちらの執事長さんが扉を開いてくれた。 朝早いのに、ほんと、ごめんなさいね。 ニコリと笑顔を作るの。 固い表情の執事長さんが、半歩後ろに下がったの。
なんで?
ミャーがぼそりと呟くの。
「笑顔は、破壊力が大きすぎます。 此処は、普段通り」
「え、ええ……。 良く判らないけど、そうするわ」
馬車から出て、執事さんに案内される。 御父様は? 御者台から御父様は降りて来られなかったの。 私とミャーをみて、静かに口にされた言葉、それは―――、
「ソフィア、街と人々は任せて置け。 成すべき事を成すんだ」
御父様が、御者台から、真剣な眼差しを向けれ来られて、そう云われたの。 私は……唯々、黙って頷く。 そんな私を見て、御父様も頷かれたの。 ご心配……有難うございます。 レーベンシュタインの娘として、恥じぬようにと心を決めております。 御父様も、どうぞ御無事で……。
手を組み、精霊神様に祈りを捧げるの。
そして……御父様は、まだ暗い朝の闇の中に消えて行かれた。 闇を仲間とする、レーベンシュタイン男爵の背中に、精霊様の御加護がそっと寄り添っているのを、私は見たんだ。
うん、見たんだよ。
^^^^^^^
執事長さんに連れられて、テラノ男爵家の応接室に通されたの。 そこにはもう、サリュート殿下をはじめ、野郎共がスタンバってた。 私が入室すると同時に、サリュート殿下が立ち上がられてね……。
絶句しやがりました。
なんでじゃ~~~~!!!
「ソフィア……か?」
「はい、御命令通り、伺候いたしました。 ソフィア=レーベンシュタインに御座います。 本日は、どうぞよろしくお願い申し上げます」
「……あぁ、そうだ、今日エルガンルース王国の命運も決まる。 そうだ、そうなんだ。 ソフィアがいくら美しく、魅力的であっても、私達には目的があるのだ」
あっ! しまった!! 【隠遁】と、【認識阻害】とを、慌てて展開して魔力を流し込んだ。 殿下が頷く。 そうだよ、目的の場所に行くまでは、目立てないんだ。 ミャーとマーレさんの全力は、めっちゃくちゃ、人の目を引くんだった!
「ソフィア、済まない。 そうやってもらうと、俺達も楽だ。 その……な、余りにも……な。 誓約が無ければ、「百年条約」の誓約が無ければ、君をオブリビオンに向かわせるような事には、成らなかった……。 まるで、君を生贄にするようなものだ……。 私が、大義の為に君を売ったようなものだ……。 男爵になんと詫びればよいのか……」
「殿下、それは違います。 あの誓約はわたくしも望んだ事 。 決して、殿下のせいでは御座いません。 表面的には、そう見えるかもしれませんが、あの約定は、わたくしにとって、福音に御座います。 どうぞ、お気になさらぬように」
殿下の眼が伏される。 と、其処に、華やかな空気が紛れ込んできた。 着飾った、美しい女性が入室してきた。 金髪に碧眼。 白磁の肌が開いたデコルテに眩しい。 ドロテアだったのよ。 何て言うか、「大人」に成ったね。 もう、いっぱしの淑女じゃないか! 彼女は最初、私を見ても、なんの反応も無かった。 よしよし、ちゃんと魔法は効いてるよねっ!
「ドロテア様!!!」
「そ、ソフィア様なの? ホントに? ソフィア様……なの?」
私を見詰めるドロテア。 認識阻害も、隠遁も、私から声を掛けたら、ある程度は破られる。 声を掛けた相手には、そこに居るのが判るんだよ。 パタパタと駆け寄って来るドロテア。 よく私を見ようとして、目を細めるの。
「ごめんなさい、ドロテア様。 今日は目立つ事は出来ないの。 だから、色々と……」
「判っているわ。 「百年祭」に乗り込むんでしょ? あの、お馬鹿さん達に、世界の理を見せつけるんでしょ? ……殿下から聴いたわ……。 ソフィア様は、……それでいいの?」
「ドロテア様、御聞きに成っているとは思いますが、わたくしはもう「人族」では御座いませんの。 わたくしを見知って頂いている方々には、わたくしが変わらぬ存在で有ると、分かって頂けますが……残念なことに、大多数の方々には、それは無理と言うモノ。 「半妖」のわたくしが、御国に居場所を求める事は、大変に難しい。 あちらの方に、望まれるのであれば、そして、それが「百年条約」による、人族と、魔族の強固な結び付きに寄与するのであれば――― わたくしは、望んであちらにまいりますわ」
「ソフィア様―――」
ドロテアが息を吐き出すように、私の名前を呼ぶ。 みるみる目に涙を浮かべるの。 こんな顔のドロテア知らない。 大きくて清んだ瞳を涙で濡らしながら、絞る様な声で私に云うのよ……。
「エルガンルース王国は、至宝を失うのね。 貴女さえその気ならば、どんな方の御側にでも立てたでしょうに……。 でも、行ってしまわれるのね。 私達の安寧の為に……。 ねぇ、ソフィア様…………貴女はそれで―――、 幸せなの?」
まさか、権謀術策の中で揉まれて来たドロテアの口から、そんな言葉が出るとは思わなかったよ。 その答えの代わりに、認識阻害をそっと解除してから、思いっきりいい笑顔で、笑ったんだ。
「ええ、望んだ事ですもの。 わたくしは幸せですのよ?」
大粒の涙が、ドロテアの瞳から零れ落ちて、抱き着いて来たんだ。 柔らかな感触が一杯に広がるの。
「ソフィア、ソフィア! 貴女は何時も凛として、気高く、誰にも負けない……。 貴女がそう言うのなら、そうなんでしょう……。 でも、忘れないで。 私達、みんな、貴女の事がとても心配で…………! 大好きなのよ!!」
「ええ、良く判っておりますわ。 自分を卑下する事も有りません。 「半妖」に成ってしまった わたくしも、今でもビューネルト王立学院で学んだ「ソフィア」のままですもの。 皆様は―――、ドロテア様は、わたくしの、「お友達」 そして、わたくしは、レーベンシュタイン男爵の娘ですもの。 判っております。 わたくしも、―――大好きですわ」
ひとしきり胸の中で泣いたドロテアは、身体を離しサリュート殿下の前に立ったの。 深々と頭を下げ、非礼を詫びる。
「殿下に御断りもなく、不躾で御座いました。 何卒お許しを……」
「よい、―――判っている。 テラノ男爵令嬢には、何かと動いて貰っていた。 感謝しかない。 しかし、時間も無いので、この後の事を話したい。 良いか?」
「御意に。 どうぞ、ご着席くださいませ」
応接室の豪華なセットに腰を下ろすんだ。 そう、打ち合わせなんだよ。 宮殿群のある王宮に今から向かわないといけないし、そうなると色々と仕掛けてある事を確認しなきゃならないんだ。
席に着き、御茶が出される。 一息入れるって感じなのよ。
その席に居るのは、サリュート殿下、エルヴィン、マクレガー、マーリン、ドロテア、ミャー、そして 私の七人なの。 席に着き、人払いが終わってから、おもむろに殿下が口を開かれたの。
「これは外す。 王宮に詰めている貴族共は誰も、私の素顔を知らないからな」
そう言って、銀箔の仮面を取られる。 ドロテアが小さく息を飲む。 そっか、初めて見るんだよね。 どお? 凄い美丈夫でしょ? イケメンでしょ? びっくりした? 妖紋印が引き延ばされたような痣が顔に有るけど、それすらも、なんかの装飾みたいでしょ?
カッコいいんだからねっ!
ホントに、こいつ等、顔はマジのイケメン揃いなんだから。 それが、経験を積んで、渋さまで乗って……。 もう只事でない位の、華麗なオーラ振りまいてやがるんだよ。 はぁ……コレだからなぁ~。
「今日は、テラノ男爵家の嫡男と偽装して、王宮に向う。 ドロテア嬢には、普段、表に出ない兄の為にと言う事で、一緒に来てもらう。 これは知っているな」
「「「 はい 」」」
マクレガーが口を開くんだ。 真剣な面持ちで、宮殿の警備状態について、話し始めるんだよ。 きっと、レクサス公爵家の力を存分に使い倒いしたんだろうな。 隠れながらやり通すのには苦労したんだけれどもさっ!
「営門と警備の者達に、我らが手の者を配しました。 殿下がテラノ男爵家の御嫡男として振る舞われるなら、なんら問題は御座いません。 営門の内側に配してある、衛士達にしても同様に御座います。 いざとなれば、我らが手勢となり得ます。 また、人選には時間を掛けました故、皆一騎当千の古強者ないしは、気鋭の者達に御座います」
ほう、セントリオ=ゴーメス=レクサス公爵閣下の白紙命令書を使ったな……。 バレて無きゃいいんだけどね。 まぁ、レクサス公爵閣下なら、目を瞑るか……。 そんだけの人達を集めて、あっち側にバレないんかな? コイツも、腹芸する様に成ったって事だろうけどさぁ……。 きっと、無理して集めたんじゃないかな。 今日を限りと、力の限りね……。
「王宮の魔術に関しては、調べるだけ調べました。 まぁ、防御系の魔法ばかりですから、此方から攻撃しない限り、素通りになります。 今、王宮内は異分子というか、異国の方々が大量に居られますから、厳重な魔方陣は掛けようが御座いませんね。 唯一、【処女宮】のみが、攻勢防御魔方陣が展開されております。 アンネテーナ妃陛下を御守する為でしょう」
マーリンがしっかりとした口調で話すの。 いいね、ほんと、凄くいい。 双眸にね、なんか自信とか、矜持の光が宿っているのよ。 強くなったなぁ……。 ホントに。 内包魔力の僅少さにオロオロしてた時が懐かしい位だよ。 大魔法クラスの魔法も使える、並立魔法だって御手のモノ。 制御だって、微細な魔力流れまでし尽す。 偉大な魔術師に成ったもんだ。 賢者の称号は伊達ではないってことだよね。
「王国南部諸領域は、《ガングート帝国》…… と言うより、帝国至高教会の手に落ちました。 マジェスタ公爵閣下の手引きです。 もう、エルガンルース王国の国権は及びません。 強要されても、改宗を拒んだ者達は、東部、西部諸領域に移動済みです。 間に合いました。 各ギルドの者達の尽力のお陰です」
エルヴィンが差配してたのか、アレ…… おかしいと思ったんだよ。 私が身を窶していた、冒険者が言ったくらいで、各種ギルドの人達が重い腰上げる事なんか、無いと思ってたんだよ。 だれか、途轍もない高位の人物の働きかけが無い限り、無理だもんね。 そっか…… おかげで、善良な人達が大勢助かったよ。 依頼主は、多分殿下と言う訳だ。 内々にね。 サリュート殿下、南部諸領域を切り離すおつもりなんだろうね。 と言う事はさっ、新たな国境線をお引きになるつもりかな?
「南部諸領域の件については、今後の課題となる。 本日の「百年祭」が終わった時点での話だな。 マジェスタ大公に利を求めた貴族、門閥達、邪な想いをもった奴等は、エルガンルース王国に弓引くモノになるやもしれないからな。 王都エルガムも斑模様に成っている。 あちらは彼方で、この「百年祭」で全てを塗りつぶすつもりだ。 ……ひっくり返す。 手筈は整えた。 ―――ソフィア、君に預けた「条約文」は?」
サリュート殿下の深く思慮深い瞳。 クーデターでも起こすつもりか? まぁ、そうなんだろうね。 彼等には、―――彼等の住まう場所は、このエルガンルース王国の中にしかないものね。
「此処に」
無限収納から、「百年条約」の条約文の入った箱を取り出す。 それを、殿下に手渡そうとした時に、殿下から止められた。
「そのまま持っていてくれ。 私が合図するまではね。 そして、君に大切な「仕事」を頼みたい」
「何なりと」
「王位、王権の移譲が行われる。 精霊様達に言祝いでほしい。 精霊神様達に認められた、正式なモノであると、証してほしい」
「それゆえの、正「証人官」―――。 了解いたしました。 全ての力を以て、証させて頂きますが……。 一つ、御聞きしたい事が」
「何だろうか?」
「継承される御方は、王家に繋がる方でしょうか? その……エルガン王家に」
暫しの沈黙が訪れる。 殿下の顔に満面の笑みが零れる。 そして、大きく頷かれたんだ。
「まさしくな。 保証しよう。 【金牛宮】で、落ち合う事に成っている。 本来の正当な後継者様だからな」
ん? なんか含みを持たせた言い方だなぁ…… 殿下じゃ無いの? 誰だろう? まぁ、この殿下が、これだけ自信満々なんだから、大丈夫だよね。 でも、気になる~~~。
ん? そう言えば一人該当する方が居たね。 レテの大河の畔の喫茶店で、お話した時に出てきた御名前……。
冒険者カーザスさん
―――いえ、エルガンルース王国、先の第一王子にして、王太子であった、
ガルフ=エルガン様。
今は、確か王宮に一般職員として潜伏されていると、そう殿下は仰っておいでだったような気がするよ。 説得されたのか? 国王陛下となる事を……?それは、流石に……。でも、じゃぁ、殿下はどうなるの? あの人に、国王となり国を導けって云われてたじゃんか!
「殿下は……」
「私は君と同じ「半妖」だ。 とても現在の国王にとって代わる事は出来ない。 まして、この年だ。 正当な後継者が居るのならば……。 伯父上に至高の階を上がってもらう事に越したことはないからな。 とても、嫌がっておいででは有ったが、ご納得いただいたよ。 今は、アンネテーナ妃陛下の従卒として、【処女宮】に詰めて貰っている」
「殿下……」
私の顔……、情けない事に成ってるかも。 エルヴィンがそんな私を見て、口を開いたよ。
「レーベンシュタイン、殿下の策は、エルガンルース王国の安寧の為。 そして何よりも、人々を護る為だ。 殿下個人の事は、すべて後に回されるのだ。 殿下は権能を追い求めてはおられぬ。 しかし、魔人王様のお言葉で、ある種の「覚悟」を決められたのだ。 表には出ないと最初から御心にはあった。 しかし、王国は護らねばならない。 決められたのだ……」
「殿下は……国王様の補佐に? つまりは、宰相位におつきに成られると?」
「我等がその殿下を支える。 今のエルガンルースの膿を出し、人事を刷新し、新たな百年を迎える為にな。 レーベンシュタイン……。 その為にお前を、渡さねばならんのだ……。 正直に言うとな、忸怩たる思いがある。 君に全ての重荷を背負わせる様な仕儀と成った事をな……。 すまぬ」
エルヴィンの顔が歪む。 まだ言ってんのか? だから、私が望んだことだって言ってんだろ! 仕方ねぇなぁ……。 私を売って手に入れた「百年」の安寧と認識しちゃってんだもんなぁ……。 なんか、簡単にはその想いを変えられそうにないよなぁ……。 時間が必要かなぁ……。 幸せに暮らしている事を、見せ付けてやらないと、この想いは……なぁ……。
他の奴等も、同じような顔してやがる。 私が望んだんだよ! あの人の、ユッ君のお嫁さんになるんだってね!! 絶対に、幸せに暮らしてみせるよ。 こいつらの為にもなっ!!!
^^^^^^^
詳細を詰めて、私達は、テラノ男爵家の紋章付きの馬車で、王宮に向ったんだ。
陽は昇り、すっかり明るくなった周囲。
時は満ちたり!
【授雲月】 初日。
王宮に向う面々の表情は、硬く、緊張しているの。
祭りの準備をしている、街の人達の表情は、今一つさえない。
張り切っているのは、帝国至高教会の導師たちと、ガンクート帝国の兵共。
叩き潰してやるよ、
お前たちの野望は。
今日で、
【世界の意志】の強制力も終わる。
本当の《世界の理》を、見せつけるよ。
ええ、見せ付けてあげる。