第九話 『魔法を使ってみた』
今回は完全に魔法回です。
魔法の説明がそこそこ入ります。
そしてついに主人公が魔法を使えるようになります。
使えないとタイトル回収できないですしね(笑)
2017/02/07 行間修正・その他微修正
2017/06/06 ラナの名前間違えてたので修正。私はなんてミスを……すみません。
俺は朝食を食べた後、皆と一緒に街から出て近くの草原まで来ていた。
魔法を教わるだけならシルヴァリアさんラナさん、エルバルトさんの3人が居ればそれでよかったのだが、皆が見学したいというので全員で来ることになったのだ。皆暇なのだろうか。
「さて、それじゃあとりあえず1回魔法を使って見せるから、よく見ておくのよ?」
シルヴァリアさんの言葉に俺は無言でうなずく。絶対魔法を覚えてやるぜ。
「じゃあ、いくわよ」
シルヴァリアさんが手に持った1mほどの大きな木製の杖を掲げる。すると杖の上端を起点として魔法陣が展開される。
魔法陣は青色で、中に色々細かい字で書かれていた。あれが呪文なのだろうか。でも、なんだかブレて見難いような......いや、あれはブレているんじゃなくて2種類の魔法陣が重なっているのかな?
「水よ、数多の生命の母よ。我に集い、我を助けよ。我に応え、我を守護せよ。我に従い、我が敵を滅せよ――――――汝は祖にして至高なる者。我は子にして脆弱なる者。我は願う、汝の慈悲を。我は願う、汝の寵愛を。我は願う、冷徹なる裁きを――――――水よ、我が求めに従い我が眼前の尽くを喰らえ。アクアディザスター!」
シルヴァリアさんが詠唱を終えると、魔法陣から凄まじい量の水が堰を切ったようにあふれ出し、這いずり、うねり、文字通りすべてを喰らい尽くすかのように暴れ狂う。そして20秒ほどして水が消えた後に残ったのは、無残に蹂躙された地面だけだった。
呪文自体は魔法陣の中に書かれていた言葉とは違っていたのであの言葉と詠唱呪文は関係ないみたいだ。
「はぁ……はぁ……どうだったかしら?」
シルヴァリアさんが肩で息をしながら俺に感想を聞いてくる。様子からしておそらく今の魔法は彼女の切り札とかなのだろう。かなり消耗しているみたいだし。
「いや~魔法って初めて見ましたけど、凄いですね! 早く使ってみたいです!」
俺が興奮気味にそう言うとシルヴァリアさんは満足そうに微笑んだ。っていうかちょっとどや顔してる。彼女はなんだか接すれば接するほど、第一印象から来るクールで知的な感じとは違った一面が見えてきて楽しい。これからも仲良くしていきたいものだ。
「次! あたし! あたしも見せるから! 凄いヤツ!」
シルヴァリアさんの魔法にテンションを上げている俺を見て対抗心に火が付いたのか、ラナさんが激しく自己主張をしてくる。二人は性格も属性も真逆だし、良きライバルって感じの印象を受ける。シルヴァリアさんはわからないが、レネさんがシルヴァリアさんをライバル視しているのはほぼ確実だろう。
しかし魔法を使おうとするレネさんの頭をエルバルトさんが杖で小突き、魔法を中断させる。
「これこれ。新人に教える機会などそうないから張り切るのもわかるがの。二人してそんな上位魔法を使って見せたところで彼が魔法を使えるようになるわけではあるまい。二人がバテたら誰が彼に魔法を教えるんじゃ。一応儂もついてきておるが、あくまで頼まれたのは二人じゃろう? 良い経験にもなるじゃろうし、しっかりやりなさい。シルヴィアもじゃぞ? 二重詠唱なんてしおってまったく」
「うっ......ごめんなさい」
「......はーい」
エルバルトさんに叱られて二人とも反省したのか、バツが悪そうな顔をしている。このままじゃ進まないし、助け船を出すこととしよう。
「でも、さっきの魔法は本当にすごかったですよ。モチベーションの向上という意味ではかなり良かったです」
「ふふふ......ありがと」
俺の言葉にシルヴァリアさんが笑う。そしてそれと同時になんとなく雰囲気が弛緩したように感じた。これならもう大丈夫そうかな?
「さて、それじゃあ魔法を使うための講義に入りましょうか」
「はい。よろしくお願いします」
復活したシルヴァリアさんが俺に魔法の講義を始める。シルヴァリアさんだけから教えてもらうんだとレネさんがまた対抗心を燃やし始めるんじゃないかと思って彼女を探すと、いつの間にか俺の横に立って一緒にシルヴァリアさんの話を聞く態勢をとっていた。あんたも聞くんかい。まあ、シルヴァリアさんがレネさんは感覚派とか言っていたし、細かい理屈とかは覚えていないのかもな。
「それじゃあまずは、魔法についてどれくらい知識があるかを先に確認しておこうかしら」
「えっと、魔力を使って不思議現象を起こすくらいしか」
「同じく!」
横から元気の良いラナさんの声。なんであんたが俺と同レベルで理解してないんだよ。感覚派っつってもうちょいわかってることあるだろ普通。
シルヴァリアさんはジト目でラナさんを一瞥した後、俺の方を向いて講義を再開する。
「なら基礎的な所から始めるわね。まず魔法の発動原理だけど、これは実のところよくわかっていないのよ」
へ? どゆこと? ロストテクノロジー的な何かだったりするの?
「魔法に発動に必要なのは、行使しようとしている魔法の効果に適した構成の魔法陣とそれに対応した呪文よ。特に魔法陣の方が大事ね。呪文は似たような効果の魔法でも流派によって違ったりもするし」
魔法に流派とかあるのか。でもなんでそこまでわかってて原理がわかっていないんだ? 魔法を発動させるための呪文の役割とかが謎だったりするのかな?
「でもその魔法陣っていうのがね。神々からもたらされたもので、人間には理解できないのよ。魔法陣の呪文部分は神々の言葉で書かれていてね。偉い学者さんが長いこと研究しているらしいけれど、全くわかっていないらしいわ。だから魔法陣に直接魔力を流し込んだりして、それによって引き起こされる現象から魔法陣の効果を解析して、それを組み合わせることで魔術を作っているのよ」
ん? わからない? 俺読めたんだけど......あ! 神代言語スキルか。神からもたらされたっていうなら神代言語で書かれていてもおかしくはない。日本語で話すのがめんどいなんて理由だけで俺に神代言語スキル覚えさせるような女神もいるくらいだし。てかあの女神、ほんとに人間界どうにかする気あるのかね。俺に丸投げする前にできることもっとあったんじゃねえか? まあ、我々神の間でとか言っていたあたり神様は他にもいるっぽいし、案外魔法については別の神が担当してるのかもしれないけど。それはそれで嫌だけど。怠慢な神様ばっかいるみたいで。
まあ、とりあえず俺が魔法陣を読めるのは黙っておこう。流石にギルド内で収まる程度の騒ぎでは済まなそうだし。まだ右も左もわからないのにそんなのに巻き込まれるのはご免だ。良いように利用されかねない。
「ちなみに組み合わせてって言ったけど、基本的には魔法1つに対し魔法陣は1つよ。だから基礎魔法にはそこまでいろいろな種類は無いわ。でもそれじゃあみんな満足できなかったのね。それで魔法陣を組み合わせることでより強力な魔法を放つ技術が開発されたの。ちなみにさっき私が使った魔法も魔法陣を2つ組み合わせたものよ」
ふむ。だから魔法陣が2つ重なってたのか。
「この二つ以上の魔法陣を組み合わせた魔法のことを複合魔法と言うわ。で、この複合魔法は確かに強力なのだけれど欠点もあってね。まず、詠唱が長いわ。魔法陣を組み合わせても呪文自体は各魔法陣ごとに必要でね。更にそれらを重ね合わせるための呪文を最後に詠唱する必要があるから詠唱時間は単純計算でも基礎魔法の2倍以上になるわ。因みにこの複合魔法のための詠唱は~重詠唱って呼ばれているわ。2つ組み合わせているなら二重詠唱、3つなら三重詠唱って感じね。次に、消費魔力の桁が違うわ。複合魔法は制御が難しくてね、制御自体にも魔力を割くせいで魔力の消費量が跳ね上がるのよ。さて、魔法発動の原理はだいたいこんなところだけど、何か質問はあるかしら?」
ラナさんはイマイチよくわかっていないのか俺の横で首を捻っている。なんだかラナさんを見ているとアホの子に見えてくる。悪い意味ではないんだけど、なんていうんだろう……馬鹿可愛いみたいな?
さて、俺の方は特にわからないところとかはなかったんだけど……気になったことはいくつかあるかな。せっかくだし聞いておこう。
「魔法は発動に失敗することはないのでしょうか? それから、魔法を行使する者の魔力が不足していた場合はどのような反応を示すのでしょうか?」
「いい質問ね。まず魔力不足についてだけど、魔術にはいくつか手順があってね。その手順ごとに魔力を消費しているの。だから魔力が足りているところまではできるけど、足りなくなった時点でその魔法は状態が維持できずに不発になるわ。で、それ以外の魔法の失敗原因だけど、一番多いのは集中を乱されることで魔力制御が甘くなることによる魔法の崩壊かしら。魔力の制御を誤ると魔法自体が形を維持できなくなって崩れちゃうのよ。だから対人戦だと直接ダメージにつながらなくても、これを狙った攻撃手段なんかを持っておければ魔法が使えなくても魔術師相手にかなり有利に立ち回れるわ。他の失敗原因は基本的に外的要因によるものかしらね。特殊な場所で魔力が不安定になるとか、相手の魔力でこっちの魔法を乱されるとか」
ふむ。そういう感じか。ま、彼らが理屈をちゃんと理解していない以上”人間にとっての”魔法についてしか聞くことはできないが、今はそれで十分だろう。どっちにしても知っておく必要はあるしな。魔法が使えるようになったら魔法陣の内容でも読んでみますかね。何かわかるかもしれないし。
「だいたいわかりました。俺は大丈夫です」
「そう。なら次は魔法を実際に使うにはどうしたらいいかだけど」
ん? ラナさんは置いていく感じなのか? 容赦ないな……でもまあ俺への講義だしな。仕方ないか。俺も早く魔法使ってみたいし。レネさん、南無。
「これは実際にやってみてもらった方がいいわね。感覚的なものだから。心配しなくてもちゃんと説明はするわ」
ま、そうなるわな。知ってた。ここからは俺の才能が問われるというわけだ。頑張ろう。
「わかりました。頑張ります」
「じゃあそうね。とりあえず魔力操作のスキルは持っているかしら?」
魔力操作か。俺のは既に魔素操作になってしまっているから魔力操作は無いのだが、まあ上位スキルのはずだし同じことくらいできるだろう。
「はい。大丈夫です。スキルレベルも問題ないと思います」
俺がそう言うと、シルヴァリアさんは腰袋から短い木の棒を取り出して俺に渡す。見た目からして初心者用の魔法の杖ってところか?
「その杖には水属性初級基礎魔法のウォーターボールの魔法陣が組み込まれているわ。試しに杖に魔力を流してごらんなさい」
杖に魔力を流す、か。 魔力、ね。正直俺、無意識化でしか魔素とか扱ったことないからできるか不安なのよね。てかそもそも魔素と魔力の違いって何なの? 正直かなり不安だけど......やるしかないか。
不安になりながらも体の中心にある魔核に意識を集中させてみる。ん? なんで魔核かって? 理由は簡単だ。俺の体はこの魔核以外は仮の肉体みたいなもんだからな。転生した時の状況から考えると魂の器も魔核以外考えられないし、魔力とか魔素を操作するなら魔核以外ないだろうと思っただけだ。要は勘だな。
俺が魔核の辺りに意識を向けると、固定化のスキルを使うときに感じるモノと似たようなモノを感じた。そのモノは魔核を中心として俺の体内を対流しているように感じられた。なんだか血液みたいだ。だが、おそらくこれが魔素なのだろう。残る問題は魔素が魔力と同じように使えるかだが、これはもう試してみるしかないかな。
覚悟を決めて俺が杖に魔素を流し込むと、杖の先端が淡く水色に発光し始める。そして数秒遅れて小さな魔法陣が展開された。
......焦った。発光だけして魔法陣が出なかった時はどうなるかと思った。
「そこまでは問題ないみたいね。そのままだと魔法陣の維持と制御に魔力を使い続けることになるから一旦やめていいわよ」
そう言われた俺は素直に魔法陣の展開をやめ......なかった。正確に言えば少ししてからやめたのだが、その前に消費魔力の確認のためにステータスを見てみることにしたのだ。
その結果、消費魔力は――――――わからなかった。ざっくりと秒間1桁程度であることはわかったのだが、消費したそばから回復してしまうため正確な数値が読み取れなかったのだ。まあ、消費量が問題ないとわかっただけで良しとしよう。
「さて、魔法陣が展開できたら後は呪文詠唱と魔力変換だけど、正直この魔力変換の感覚を掴むのが一番大変だと言われているわ。実際、私も何ヶ月もかかったしね。ま、できなくても焦らず練習し続ければいつかは使えるようになるわ。適性はあるんだから」
むう。どうやら魔法は教えてもらえばぱっと使えるものではないらしい。残念だ。ところで魔法とは全く関係ないのだが、この世界の暦ってどうなっているんだろう。彼女の言う1ヶ月が俺の知っている1ヶ月でない可能性もある。これは近いうちに確認しておかなければな。時間の単位とか長さの単位とか、他の常識についても同様だな。図書館とかあればいいんだけど......まあ、それは今はいいや。それより今は属性変換だ。固定化で魔晶龍化するときは属性を指定しているけど、あの時の魔素の感じをイメージすれば良いのだろうか。
再び魔法陣を展開した俺は、水の魔晶龍の姿をとった時に体の構成していた魔素の感じを思い出しながら変換した魔素を杖に流し込んでいく。するとさっきまで無色だった魔法陣が青色になり、魔法陣からちょろちょろと水が出始めた。
「うそ!? 一発で!? 信じられない......」
俺が魔力変換に成功した途端近くで上げられた大きな声に驚いた俺は、魔法陣に魔素を流し込むのをやめ、声の方へ視線を向ける。するとそこにはかなり驚いたような表情を浮かべたシルヴァリアさんが立っていた。よく見ると奥にいるエルバルトさんやラナさんまで驚愕の表情を浮かべている......これは、やらかしたかな? ま、このメンバー相手なら今更だしいいか。
そんな風に楽観的に考えているとシルヴァリアさんが半分呆れたような表情になり、俺に話しかけてきた。
「もう流石としか言えないわね。まあでも成功したならあとは呪文を詠唱するだけよ。これに関しては別に難しいことはないわ。今みたいに魔法陣に魔力を流し込みながら詠唱をするだけよ。あと、魔法陣に流す魔力は今より少なくていいわ。詠唱が終わって魔法の発動段階になれば感覚が変わるから、魔力を全力で流すのはそれからね。ま、この辺のさじ加減は使いながら覚えていけばいいわ。使う魔法によっても量は変わってくるし、最悪流しすぎちゃっても魔法は発動するから」
ふむ。そういえばさっき見たときは魔法の発動前に水が流れるなんてことは起きてなかったな。魔力を無駄なく使うなら流し込む魔素の量は覚えた方がいいのだろうが、そもそも使ったそばから回復してしまう俺にその技術が必要なのかは怪しいところだ。もっと上位の魔法を使う際には必要になってくることもあるかもしれないが、少なくともこんな初級魔法では必要ないだろう。ま、おぼえて損は無いからおぼえるけどね。積極的に練習したりしないだけで。
「ウォーターボールの呪文は簡単よ。水よ、我が杖に集え――――――ウォーターボール!」
シルヴァリアさんが自分の杖で魔法陣を展開し、詠唱をする。すると、直径20cmほどの水球が魔法陣の前に現れた。
「ね? 簡単でしょ。ウォーターボールは魔術の発動時に指向性を持たせることで攻撃に使うこともできるわ。威力は低いけどね」
確かに簡単だ。たったこれだけでこの量の水を出せるのは凄いな。旅路での有用性はかなりのものだろう。パーティーを組むなら魔法使いは必須だろうな......俺には関係ないけど。
魔法の使い方がわかった俺は、さっそく実践してみることにした。
「水よ、我が杖に集え――――――ウォーターボール!」
詠唱を終えると、魔法陣へ魔素を流す感覚が少し変わったのがわかった。これが発動準備が完了した感覚なのだろう。あとは魔素を流し込むだけだが発動しないのも嫌なので、それなりの量をを流し込んでみる。すると俺が魔法陣に魔素を流し込むと同時に魔法陣から強い蒼光が放たれた。驚いた俺は慌てて魔素を流し込むのをやめるが、魔法の発動は既に済んでいたのか杖の先端、魔法陣の浮かんでいた場所に直径1mほどの大きな水球が現れたと思ったら、前方に凄まじいスピードで飛んで行った......Wow
俺の魔法の予想外の効果に、俺を含め皆の動きが一瞬止まった。が、流石に慣れてきたのか俺より早く復活したシルヴァリアさんがすかさず俺にツッコミを入れてきた。
「何よ今の魔法は! あんな大きさのウォーターボール初めて見たわよ全く......これが才能の差なのかしら。適正SSってこんなにすごいのね」
いえ、たぶんこれは適性のせいだけではないと思います。言えるわけないけど。
それからレネさんも交え、しばらく魔法の練習をした俺たちは夕方頃にギルドへと帰ってきた。
今日練習したのは下位四属性の基礎魔法だけだが、実に有意義な時間だった。教官役の三人は俺が魔法を発動させるたびにひきつった笑みを浮かべていたけど。
そういえば、聞いてみたところ初級魔法用の杖はかなり安価に入手できるらしく、俺の今の所持金でも十分手が出せるレベルとのことだ。ぜひとも欲しいので明日にでも買いに行ってみることにしよう。
杖が欲しい理由はいくつかあるが、一番の理由は風呂だ。なんだかんだこっちに来てからまだ1度も風呂に入っていない。心は日本人である俺としては流石にそろそろ風呂に入りたい。魔法が使えればお湯を沸かすくらいはできるだろう。因みに風呂には入っていないが、寝る前に一度魔素化してから固定化しなおしているため体は汚れていないし、服もきちんと洗っている。だから別に不潔ではないのだが......まあ、気分の問題だな。
そうして魔法を覚えた俺は、まだ見ぬ風呂へと思いを馳せるのだった――――――
風呂ですよ! 風呂!
やっぱり毎日風呂に入らないと落ち着かないですよね。
主人公も早く風呂に入らせてあげたいです。
さて、次回の異世界スキル活用術ですが
正直、展開迷ってます。
順当に行けば風呂回なんですけどね。
まあ、風呂回と言ってもそれ自体は割と短くまとまると思うので他にも色々挟むかも?
余計な要素を加えなければ次かその次の話でメインヒロインが登場します。
そもそも当初の予定では黒狼の群れや赤付きなんて出てこなかったし、魔法の練習もヒロイン登場後だったんですよ。それが私が余計なことするから......いやはや、申し訳ない。
まあ、そんな訳でかなり行き当たりばったりで進んでいる作品ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。それではまた。




