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プロローグ

初投稿で、全く自信はないのですが、楽しんでいただければ幸いです。

内容は作者の好き勝手な妄想や理想を詰め込んだものとなっております。


2017/01/26 スキルリストに書き漏らしがあったので修正

2017/02/07 行間など微修正

2017/05/03 ミスでずれてしまった主人公のレベルを、後に合わせるために下方修正(2レベ)

2017/05/16 時間単位の修正と、それに伴う文の微修正,スキルの〇%~という詳細な数値を表す部分の消去。

2017/05/21 微修正

 「ようこそ、葛城玲仁(カツラギ レイジ)さん。この世界は、あなたを歓迎いたします」

 声のする方へ視線を向けると、美しい金髪の女性が寝転がったままの俺を見下ろし、微笑んでいた。

 





 俺の名前は葛城玲仁。30歳の独身だ。今俺は人生の最後を迎えようとしている。死の間際になって思い返してみると、俺の普通とは言い難い人生もそう悪いものでもなかったように思う。


 俺には生まれたときから父がおらず、母が一人で俺を育ててくれていた......らしい。

 らしいっていうのは俺があまり覚えていないからだ。母は俺が4歳の時に病死したらしく、俺は物心ついた頃には孤児院で暮らしていた。元の家族のことは院長先生が教えてくれた。


 その孤児院も俺の10歳の誕生日に火事になって、俺以外皆死んでしまった。サプライズパーティーのための皆のバレバレの嘘に乗ってあげて出かけていた俺だけは難を逃れ助かったが。


 一人生き残った俺は葛城信哉(カツラギ シンヤ)という男性に引き取られた。苗字が葛城になったのはこの時だ。本当は別の施設に行くはずだったのだが、直前になって彼が俺を引き取ると言ってきたのだ。彼は俺のいた孤児院の出身らしく、唯一残った俺を引き取りたいとの事だった。

俺はそれを了承し、彼に引き取られた。


これは後から聞いた話だが、俺が送られるはずだった施設には悪いうわさがあり、どうやらそれは概ね真実であったらしい。それを知った彼は俺を助けるために引き取ってくれたのだ。


 彼に引き取られ、新しい暮らしに期待半分不安半分でいた俺だが、彼と暮らし始めて三日で彼に引き取られたことを軽く後悔した。


 彼の家は自然に囲まれた、おおよそ人が住むような場所ではないようなところにあった。家族はおらず俺と二人きり。町への道もわからない。そんな中で彼は自己紹介が済むといきなり


 「お前を鍛えてやるから表に出ろ」


 と言い出した。最初はこの野性味あふれた場所で生活するための基礎知識や体力を鍛えるためかと思い素直に従ったが、それにしてはおかしなメニューとなっており、三日も経たずにガチな戦闘訓練の類だと気付かされた。


 しかし、彼無しでは生きていくことすらできない俺は、しぶしぶ彼の求めるまま訓練を続けていった。

 聞いてみると彼は元々国に仕えるエージェントであったらしく、様々な知識や技術を俺に教え込んだ。後から考えると、俺を鍛えることは彼にとっての不器用なコミュニケーション手段や愛情表現の類だったのかもしれない。でもその頃の俺にはそんなことはわからず、しぶしぶ訓練を受けながらずっと彼を敵視していた。


 そして12になったばかりの頃だったか。ちょっとした事件があって、それを機に彼の不器用なやさしさに気付かされた。

 それ以降は彼を信頼し、訓練も苦にならなくなった。彼を"信哉"ではなく"師匠"と呼ぶようになったのもこの時からだ。父さんと呼ぶのは、なんだか照れ臭かった。まあ、この時の詳細は機会があれば語ることにしよう。長くなる以前にちょっとした黒歴史なので、語るのが恥ずかしいこの話をする機会が来るのかはわからないが。



 師匠との生活が続き、俺は20歳になった。そして師匠からあらかた知識や技術、人脈を受け継ぎ、独り立ちも考え始めた頃、師匠が亡くなった。元々怪我を理由に引退した師匠は体がボロボロで、長生きはできそうもなかったらしい。

 師匠の死後、師匠が遺してくれた遺産を受け取った俺は、師匠が目指し、そして果たせなかった夢を追ってみることにした。


 師匠はエージェントのくせして、酒が入ると世界平和が夢だとかそのためにはどうすれば良いかもだの、ロマンチックなことをよく語っていた。それがどれだけ本気であったのかはわからないが、少なくとも俺はその話がとても好きだった。だからできもしない夢だとわかっていながら、それに挑んでみることにしたのだ。

 まあ、そんなことを言って世界中飛び回っていれば、当然色々な事件もあった。なんやかんや色々な所へ行き、多くの人を救い、多くの者を葬ってきたがそれは割愛する。



 とまあそんなわけで冒頭に戻るわけだ。ずいぶん長く語ったため忘れてしまった者もいるかもしれないが、俺は今人生の最後を迎えようとしている。ある組織を潰すためその本拠地に乗り込み、そこに捕らえられている人たちを救ったまでは良かったのだが、俺一人敵の足止めをしていたら見事に囲まれてしまった。逃げ場はない。あるのはこの拠点を吹き飛ばすために事前に仕掛けまくった爆弾の起爆スイッチと残弾10発くらいだ。そして俺がいるのはその拠点の地下1階。


 まあ、そういうことだ。このままでは組織のトップにも逃げられてしまうだろうし、他に選択肢はないだろう。結局世界平和なんて馬鹿げた夢はかなわなかったが、それでも多くの者を救うことができた。後悔はない。少し死に急ぎすぎたかなとは思うがな。師匠が生きていたら叱られてしまいそうだ。

 さて、そろそろ限界だ。助け出した人達もさすがにもう巻き込まれないくらいには逃げられただろう。


 「南無三!」


 その言葉を最後に、俺はやや短めの人生の幕を下ろした......はずだった。




 目を覚ますとそこは知らない場所だった。体の上半分だけを起こして辺りを見渡してみると、寝ていた場所は真っ白な床、周りには見渡す限り真っ黒な空間が広がり、正面には見知らぬ美人が1人俺を見下ろしている。

 俺が訳の分からん現状に混乱していると、目の前に立つ美人さんがいきなり俺を見つめてこう言ってきた。


 「ようこそ、葛城 玲仁さん。この世界は、あなたを歓迎いたします」


 ......は? この世界? どういうことだ?

 俺の記憶が正しければ、俺は死んだはずなのだが。訳が分からん。とりあえずわからんことは考えても無駄なので、わかってそうな人に聞いてみることにした。


 「俺は死んだはずなのだが、ここはどこだ?」


 「ここは死した魂が、新たな生を与えられるための場所です。最も、あなたには普通とは少し違った形で転生していただくつもりではありますが」


 ふむ。俺が死んだことは確認できたが、結局ここがどこだかはよくわからん。魂とか転生とか言ってるあたりから不思議現象に巻き込まれていることはなんとなくわかるが、それ以上はさっぱりわからん。そもそもこの女性は何者なのだろうか。状況的に女神とかか? とりあえずこのまま座っているのもアレだし、立ち上がりつつもう少し質問を続けてみることにしよう。


 「俺に少し違った形で転生してもらうとか言っていたが、そもそも俺は普通の転生がどういったものなのかもよくわからん。それ以前にこの状況もよくわからん。面倒かもしれんが一から全部説明してもらえるとありがたい」


 「そうですね。目を覚ましたらいきなりこのような状況では混乱もするでしょう。申し訳ございません。では、ご要望通り一から説明させていただきます。まず、この世界についてですが――――」


 女神の話は一からというだけあって随分長いものであった。それこそ普通なら途中で放り投げてしまうほどに。しかし師匠から情報の大切さというものをうんざりするほど教わってきた俺は、ここで聞き逃して後悔するのは避けたかったので頑張った。本当に頑張った。3時間くらいだろうか。世界の成り立ちから好きな食べ物まで、脱線しまくりな女神の話を聞き終えた俺はようやく現状を把握することができた。

 要約すると、俺の元居た世界の神様がこの目の前にいる女神様のお願いを聞き入れた結果、俺はこの女神様の世界に転生することになったらしい。


 なんでもこの世界の神々の間でトラブルがあったらしく、世界そのものが危機を迎えているとのことだ。だが神様は神様側のことで手一杯なので、どうにかできる人間が欲しかったとのことだ。


 そんなわけで、もとの世界で人助けをしまくっていて、そこそこ若くして死んだ俺に白羽の矢が立ったらしい。死んだタイミングも丁度よかったんだとか。ついでに魂が新しいとか称号がどうとか言っていたがその辺はこちらの世界のシステムに関係あることらしく、俺にはよくわからなかった。必要なら後で改めて聞こうと思う。


 で、少し違った形での転生というのは、記憶を保ったまま、スキルを魂の容量とやらが許す限り好きなだけ習得してから転生して良いとのことだ。記憶やスキルについては人間の行う勇者召喚とほぼ同じ条件だとか言っていたが、それについてはよくわからんのでスルーした。


 ついでに言えば俺に生き方の強制はできないので好きに生きていいとも言っていた。世界は危機的状況だが別に100年200年でどうこうなる話ではないらしく、俺がだめならまた違う方法を試してみるとのことだ。なんとも悠長だとは思ったが、好きに生きていいというならまあ別に困ることもないので良しとしよう。


 さて、聞いてみればなかなかいい条件で第二の人生が歩めるっぽかったが、こういう良い話にはだいたい落とし穴があるものだ。生前何度痛い目を見たことか。ここは慎重に行こう。幸い俺は死んでいる。ここで多少時間をかけたところで大してマイナスもないだろう。というわけで俺の転生や、まだよくわからん魂の容量や称号とやらについて、より詳しく話を聞いてみることにした。最も、また脱線しまくりの話を聞くのは勘弁なので質問形式にしてもらったが。

 確認した情報はだいたいこんなところだ。



・魂とは器であり、それを満たすために人間は生きて、輪廻を繰り返す。

・魂そのものの力をレベル。そこに満たされていく経験がスキルである。

・レベルが上がれば器も大きくなり、魂の容量が増える。また、魂が肉体に及ぼす影響も大きくなり、ステータスに補正が掛かる。

・スキルにはレベルがあり、すべての魂は全てのスキルをレベル0で保有している(通常のステータス確認では表示されない)。

・スキルは、スキルレベルが1となった時点で習得し、魂の容量を消費する。スキルレベルが上がると消費容量も増えるが、スキルレベルアップにより増えた消費容量はスキルを得るための経験によって魂が成長し、相殺される。

・スキルには習得条件のあるものが存在する。

・種族特性として生まれつき持つスキルは容量を消費しないが、肉体に依存したものが多く、その役割を果たす器官などの損傷などにより消失することがある。

・輪廻転生をする際、前世での経験は圧縮され、魂に保管される。この時、魂の容量をある程度消費する。この消費量は基本的にレベルアップで拡張された魂の容量よりも多いため、生まれたときの魂のレベルは1となっている。しかし、保管された経験は魂に影響を及ぼす。その影響は、前世で習得したスキルの習得が早かったり、頭の回転が速かったりなど様々である。

・魂の容量が満たされると魂の成長が止まり、死後、別の場所へ旅立つ。

・称号とは、世界に認められるだけの偉業を成し遂げた者に与えられるもので、ステータスに表示はされるが本人の意思で非表示にすることができる(罪により刻まれたものは不可)。



 システム面はこんなところだ。

 他には、転生したら人間じゃない可能性があるとか言っていた。大事なことなので詳しく聞くと、俺がそもそも異世界の魂であるのに加え、イレギュラーな転生をするため、どういった形でどういった生物として生まれるのか予想しづらいらしい。魂に適性のない生物にはならないらしいのでそんなに変な生物にはならないだろう......たぶん。


 召喚勇者の場合、転生ではなく転移であり、肉体はそのままなのでこんな変なことにはならないらしい。不安がなくてうらやましいですな。

 まあ、死ぬよりいいかとそれは受け入れることにした。何に生まれても、それなりになんとかなるだろう。

 あ、ここでは"生まれる"と言っているが、厳密にいえば違うらしい。女神様は魂の処理が輪廻転生とは異なるため、肉体は新しいが魂は歳を重ねているからなんちゃらとか言っていた。俺としては正直どうでもいい。


 最後に称号だが、俺の持っている称号は『救済者』と『異世界からの客人』の二つだ。『救済者』は自分を犠牲に多くの罪なき者の命を救った者に与えられる称号で、『異世界からの客人』は、今居る世界の都合で違う世界から転移・転生させられた者に与えられるらしい。とりあえずどっちも非表示にしておいた。生まれたばかりで称号あったら変だしな。


 さて、あとは習得させてもらっていくスキルだな。なんでも俺の魂は、珍しく一度も輪廻転生しておらず、また元の世界ではスキルというシステムがなかったが故に、習得済みのスキルが非常に少なく、自由にできる容量が多いとのこと。さっきの話だと輪廻転生を繰り返すたびに容量は減少していくっぽいし、これはラッキーだったかもしれないな。


 というわけで早速女神さまにスキル一覧やら容量やらを見せてもらったが、多すぎて訳わからん。これは全部を見てから取捨選択するのは骨が折れそうだ。今ではほぼ使われていないスキルなんかもあるらしいしな。文化も変われば生活も変わり、必要なスキルも変わってくるだろうからこれは仕方ないことなんだろうな。縄文時代に運転免許持ってても役に立たないようなもんだろ......少し違うか。

 まあいい。とにかくアプローチの仕方を変えよう。さっきのレベルのシステムを思い返すと、確か容量がいっぱいになるとレベルが上がらないんだったな。できればそれは避けたいところだ。となると初めに必要なのはスキルの習得そのものに干渉できるスキルだな。あればだけど。あとは言語だ。言葉が通じんのでは意味がない。召喚勇者なら召喚した側が何とかしてくれるのかもしれんが、俺は転生だからな。もっとも、しゃべれない生物に生まれ変わった場合あまり意味はなくなるが。

 それで残った容量で使えそうなスキルを色々おぼえていけばいいか。

 とりあえず俺の数少ない習得済みスキルを確認してみるか。



Lv8

容量:27/1013

・自己再生(Lv2)

・格闘術(Lv7)

・短剣術(Lv6)

・気配察知(Lv4)

・隠形(Lv5)

・生物解体(Lv3)

・神代言語(Lv2)

・日本語(Lv2)

・英語(Lv2)

・料理(Lv7)

・裁縫(Lv4)

・歩行術(Lv8)

・算術(Lv6)



 ふむ......思ったより多かったな。でもまあ容量的には確かに少ないか。

 女神さまに確認してみると、俺の魂の容量は他の新しい魂と比べてもかなり多く、平均は700ちょいくらいらしい。


 さて......で、この自己再生と神代言語ってなんだよ。自己再生は効果次第では怪我の多かった俺の自然治癒がこれだっていうなら納得もできるが、神代言語に関しては全く心当たりがない。そもそも神代言語ってなんだよ。これは要確認だな。


 「自己再生と神代言語に関してはイマイチ心当たりがないんだが、なんで俺はこんなの習得してるんだ?」


 「はい。まず自己再生ですが、こちらの世界に来ていただく準備をしている間にあなたの魂に輪廻の輪の中に旅立っていただいては困ってしまいますので、あなたの肉体を一時的に死の理から外していたところ、死の理に抗おうと肉体がバラバラの状態にもかかわらず再生しようとしていましたので、それが原因かと。次に神代言語ですが、これは我々の世界の神が使用する言語です。あなたとの話は召喚勇者を相手にするより長くなりそうだったので、付与させていただきました。日本語は不慣れで疲れますから」


 あーそういう理由か。二つ目はともかく一つ目はわかった。そういう事なら仕方あるまい。転生のための措置なのだし、何より自己再生なんていうくらいだ。使えないってことはないだろう。二つ目も、まあたしかに話は長かったし、説明を求めたのはこちらなのだから彼女の判断は正しかったということになる。容量も大して消費してないようだし、良しとしよう。


 さて、ではスキルを習得していきましょうかね......

 で、女神様に質問しまくりながら習得した俺のスキル構成はこんな感じだ。



魂容量:958/1013

・スキル経験値操作(Lv1/3)

・魂魄成長促進(Lv1/10)

・生命力極限強化(Lv1/10)

・魂魄成長最適化(Lv4/5)

・スキル習得効率最適化(Lv4/5)

・自己再生(Lv2/10)

・魂魄活性(Lv2/10)

・自己能力鑑定(Lv9/10)

・格闘術(Lv7/10)

・短剣術(Lv6/10)

・気配察知(Lv4/10)

・隠形(Lv5/10)

・魔力操作(Lv9/10)

・生物解体(Lv9/10)

・シェルメナール大陸共用語(Lv2/3)

・神代言語(Lv2/3)

・日本語(Lv2/3)

・英語(Lv2/3)

・料理(Lv7/10)

・裁縫(Lv4/10)

・歩行術(Lv8/10)

・算術(Lv6/10)



 思ったより少ないと思っただろうし、俺も思ったが、上三つの使用容量がそれぞれ250と馬鹿にならなかったのだ。どうやらスキルには階級のようなものが存在し、それによって消費容量が違うらしい。神様はその辺をあまり気にしないらしく聞いても詳しくはわからなかったが、人間が階級付けをしているらしいので転生したら確認してみよう。


 ちなみに最大レベルが判っているのは自己能力鑑定の効果だったりする。最大レベル一個手前までしかレベルを上げていないのは、そういう規則だからだ。こういった裏技的な方法でスキルを習得したりレベルアップさせる場合、最大レベル-1までしか上げられないらしい。


 それからシェルメナール大陸共用語スキルについてだが、シェルメナール大陸っていうはこの世界の約7割の地上生物がそこで生活していると言われている巨大な大陸であり、そこの共用語は前の世界の英語以上に便利らしく、基本的にそれが話せれば大丈夫とのことなのでおぼえておいた。

 最後に、一応ぱっと見でわかりにくいスキルだけ解説しておくと、



・スキル経験値操作

 自分の得る、スキルの経験値の獲得を任意のタイミングで行うことができる。(停止/獲得の切り替えのみ)

・魂魄成長促進

 レベルアップ時の効果を増加する。

・生命力極限強化

 HPが0になっても、2せつ(1分)の間死亡しない。

・魂魄成長最適化

 獲得経験値量が増加する。

・スキル習得効率最適化

 スキルの獲得経験値量が増加する。

・自己再生

 毎秒HPが最大HPの1/900回復する。

 HP回復と共に軽度の肉体の損傷も回復する。

・魂魄活性

 魂魄の力を活性化させることで、瞬時にMPを全回復し、20刹(10分)の間、HP,MP以外の全ステータスを1.5倍にする。

 一度使用すると96(コク)(8日)再使用不可。



 とまあこんな感じだ。

 生命力極限強化と自己再生のおかげで、凄まじい肉体の損傷を受ける死に方や、致命傷を1分間受け続けるとかがない限り不死身になった。これでどこに生まれてもそれなりに安心できる。自己再生の欠損修復能力には限界があるらしいので油断はできないが。

 あ、刻とか刹っていうのはこっちの時間の単位で、2時間=1刻、1分=2刹らしい。ちょうど半分と倍でわかりやすいね。

 あとは生まれた種族にあわせて色々鍛えてみればいいだろう。習得しやすいようなスキルも習得しておいたしな。


 さてと、これで転生の準備はだいたい済んだかな?

 不安も色々あるが、とりあえずはセカンドライフを異世界で楽しむこととしよう。ステータスなんかは転生した肉体によっても違うらしいからまだわからないが、習得したスキルが無駄になるような種族に転生しなきゃいいなぁ。


 「あの、準備ができたのでそろそろ......」


 「......本当に準備はもうよろしいのですね?」


 そういわれると急に不安になるが、ここでできることは限られているし、スキルも一度習得してしまうと取り消しはできないのでどうしようもない。うん、大丈夫だ。


 「はい、大丈夫です」


 「わかりまちt......こほん! わかりました。それでは、第二の人生をお楽しみください」


 か、噛んだ。女神様が。笑ってはいけないと思いつつもついにやけてしまう。女神と言っても完璧超人ってわけじゃないんだな。女神様顔真っ赤だ......ちょっとかわいいかも。


 そんなことを考えているうちに俺の体を包み込むように光が地面からあふれ出してきた......ってうお! まぶし! 目を閉じていてもまぶしい! これは辛い。早く終わってくれ~

 そんな俺の願いを聞き届けたのかのように、俺は意識を失った。

どうでもいいですけど、転生ものってなんで女神様が多いんですかね。

男神でもいい気がしますけど。

女神を採用してる自分が言えたことではないのですが(笑)

やっぱり見た目なんですかね。

綺麗な女神様のほうが嬉しいですもんね。

私も転生するなら女神様がいいです。



次回は、転生して色々確認します。

もうしばらく説明くさい内容が続いてしまうかもしれませんがご容赦ください。

説明を話に上手く盛り込める方がうらやましいです。

私も上手く書けるようになるため、頑張って書いていきたいと思います。

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