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異世界転移の放浪者  作者: 妖狐銀狼
孤高の放浪者
7/8

神々からの接触

長らく更新出来ずに申し訳ありませんでした。見切り発車で始めたこの小説も見てくれる人が出来ました。

その人達や初めて読んだ人にも楽しんでもらうように頑張って行こうと思います。

それでは皆様、よい御年を。

……すぅ、……すぅ。


『お……い……。……』


う、うぅ〜ん、……すぅ、……すぅ。


『おき……な……さ……。……ら』


う、うぅ〜ん、うぅ〜ん。


『起きなさい。ソラ』


う、ぅうぅ〜ん、……すぅ、……すぅ。


『……起きなさい。ソラ』


う、うぅん。何だよ。さっきから声が聞こえるんだけど、頼むから寝かしてくれ。


『……いい加減に起きて下さい。ソラ』


うぅ〜ん、まだ、眠気が抜けないから寝てからでもいいよね? っという訳で寝ます。お休みぃ。


『……全裸にして朝の大通りに縛り付けが良いかも知れませんね』


……全裸? ……縛り付け? ……大通り? ……っ!


『そうして欲しくなければ、とっとと起きなさい。ソラ』


はい! 起きる! 起きるからマジでやめろ! そんな事されたら変態扱いされちまう!


「……ってどこ何だ。ここ?」


勢いよく体を起こして見れば、白い空間の中で俺だけ居る様な世界何だけど。


「……俺だけしかいないのか? でも声が聞こえ――」

『やっと起きましたか。寝ていた時の呼び掛けに若干起きていたでしょう……。まぁもういいです。これでやっと会話が出来ます』


っ! やっぱり俺だけしかいないのに女性の声だけ聞こえる。


『そりゃあ、姿を出さずに話してるからそうなるでしょ?』

『そうそう、だから透明人間と会話してるっと思った方が分かりやすいかもねぇ〜』

『ちょっ! 二人共、急に割り込まないで下さい!』


おいおい。次は、二人の女性の声の声が聞こえるんだけど。一体どうなってんだよ。今ここに三人の女の子が居るって事か。


『女の子だなんて煽てても何も出ないですよソラ。それに正確には、貴方も入れてここには四人居るっと言った方が正しいです』


うわぁお、確実に居るぞ。この場所に姿が見えない女の子の三人組が。……ん? ちょっと待て。俺は声に出して言ってないよな? もしかして心を読んでるんじゃないだろうな?


『もしかしなくても実際に心を読んで話してるのよ』

『だからぁ〜、考えてる事は常に筒抜けって事だよぉ〜』


おい、何でそんな芸当が出来るんだよ。まるで神様みたいじゃないか。


『神様みたいじゃなくてその神様で女神様です』

『まぁ、人の考えや心が読めるのは神の特権みたいな物よ』

『まぁ〜、それ以外もあるんだけどねぇ〜』


おう、本当に神様で女神様と来たか。……ん? ……神様で、……女神様? …………女神様!


「マジで女神様かよ! 何で女神様が居るんだよ! い、いや、それよりもこの状況って何だよ! おい、女神様なんだろ。説明ぐらいあるよな。早く教えて寝かせてくれ」

『まだ寝るつもりなんですか。ソラ……。それに説明は……今から……する……所……で……す』

「ん? なんか声が途切れて聞こえるんだけどこれって何だ?」

『やっぱり長く話す事が出来ない……のね』

『教会じゃなくて夢の中でもここまで話せた事が凄い事何だけどねぇ〜』


へぇ〜、この世界に協会があるのか。それと何の関係があるんだ? 自然に考えれば特定の場所でしか会話が出来ない事で今こうしてるって事は、特例って事か?


『まさにその通りです。それに……確かに時間も余りない様です』

「お、おい! ちょっと待てよ! いきなり何もない場所に呼び出しただけで終わりなの! 呼び出したんだから何かあるだろ!」

『そうよ。でも本当に時間が無いからどうしても言いたい事だけでも言っておくわよ』

『今は、こうやってまだ話してるけどぉ〜。少しでも私達が気を抜いたらぁ〜、話す事が言えずに終わりそうなのぉ〜。話してるこの時だって結構頑張ってるのよぉ〜」


……へぇ〜。そうなんだ。なんか最後に喋った女神様が合間の言葉を伸ばしたり語尾を伸ばすからそのような感じがしないんだけど……。


『彼女は元々このような喋り方なので仕方ないです。でも時間と余裕が無いのは本当です。ですからこれだけは、言わせてほしいのです』


な、何だよ。神様の頼み事って碌な事が無いに決まってる。絶対に無茶苦茶な事を言われる。正直聞きたくないんだけどなぁ。


『安心して下さい、無茶な話ではなく簡単な話です。だから聞いて欲しいんです』


……分かった。ちゃんと聞けばいいんだろ? 正直聞きたくはないんだけどな。


『ありがとう、ソラ……。それでは、聞いてください。……ソラ、私は、いえ……私達は……』

『これから起こる様々な人生があって立ち止まる時もあるでしょう……』

『嬉しくて楽しい事やぁ〜、辛くて逃げ出したくなる時もあるでしょおけどぉ〜』

「…………」


何だろう……。この罪悪感は……。必ず面倒事になる事を言われると思って身構えてたのに……。なんか、意外で申し訳なくなりそう。


『『この世界は、貴方の好きな様に……、自由に悔いの無い様に生きて欲しい』』

『ようはぁ〜、自分の生涯に悔いの無い様、一生懸命に生きて欲しいのぉ〜』

『『…………』』

「…………」


あぁ〜……、うん。分かる、二人のその気持ち分かるよ。そこまで言ったらその場の雰囲気で三人揃えて締めの言葉なのに……。っていうか薄々感付いてはいたけど、間延びで喋る女神様って凄くマイペースなんだな。


『本当、信じられません! そこは一斉に皆で揃えて話す所です!』

『貴女って本当にマイペース過ぎるのよ! タームバイア!』

『えぇ〜、意味は変わってないんだからいいでしょぉ〜』


何か女神様達の方で口論し始めたぞ。それにしても女神に名前があったのか。


「ちょっといいかな。もしかして二人の女神様にも名前があるのか? 俺の名前は何か知ってたらしいけどさ、俺は名前を聞いてないから分からないんだけど」

『た、確かに自己紹介がまだでしたね……。私はグラガビリアです』

『次は、私ね。私の名は、スペルディアよ。よろしくね。ソラ』

『タームバイアだよぉ〜。よろしくねぇ〜』


やっぱり二人にも名前があったのか。……ん? ちょっと待てよ。神様や女神様って普通は一人なんじゃないのか? 神がそう何人も居ていいのか? 今更なんだけど。


『その説明は、レイシアさんからでも聞いた方がいいです。今説明してもいいのですが、どうしても時間が無いのです。直接私達から聞きたいというのなら教会に行く事をお勧めします』

「なるほどな。やっぱり教会でお祈りとか捧げたら会話が出来るって所だろ」

『そうね。大体その通りよ。そうする事で――』


パキパキッ! ピキッ!


「な、何だ! 急に空間が割れたぞ!」

『あぁ、とうとう限界が来たんです。これは、ソラが現実世界で起き始めてる証拠です』

「いやいやいや、だからって空間が割れるっておかしいだろ! それにグラガビリア達が止めてる筈じゃないの!」

『それは、夢の中で話すための同調に気が抜けないだけで、私達の居る領域に来てもらった訳じゃないのよ。ここはソラの夢の中だから貴方が目覚めると同時に夢から覚めるから私達と話す場所が自然消滅すると思ってちょうだい』


……そうだった。普通に夢の中で意識して喋る事って出来ないからな。そして何故だろう? 夢だと自覚した後でこの現状、嫌な予感しかしないのは気のせいだと思いたい。


「あっ、ちょっと気になった事があるんだけどさ。この夢って起きた時に全部忘れてるって事は無いのか?」

『そんな事は無いです。まぁ、気持ちは分からなくはありませんが、もしそうなったらここで話し合った意味が無いです』


よかった。なんかいい話もあるから起きた時に「あれ? 何の夢見てたっけ?」っとかならずに済みそう。……けれどまだ嫌な予感が消えないんだよなぁ〜。


『ソラ、そろそろこの夢も終わりますが現実の世界に居る彼女、レイシアからこの世界、ガイアについて聞いた方がいいです。彼女ならこの世界の一般常識を教えてくれるはずです』

『何せ、命の恩人で女としても救われたのだから無茶な要求じゃない限り聞いてくれるんじゃないかしら? ガイアの事くらいなら喜んで教えてくれるんじゃない?』

『という訳だからぁ〜、ソラは、このガイアの世界を楽しんでねぇ〜。それと、気を付けてねぇ〜』


……は? 気をつけて? さらに不安を煽る様な意味深な事を言わないでほしい。一体何が起こるんだよ……。


「ん? ……なんか空間に割れた裂け目が広がってる様な……。いや、徐々に広がってる。何で急に――」


ん? うおぉぉぉ! 足元にもひび割れがぁぁぁ! こ、これは、白い空間の全体にひびが急激に出来上がって行くぞぉぉぉぉ!


「おい、待てよ。まさか……、気を付けてって言ったのは……」


あっ……。足元のひびが割れた。その割れた空間の先には、底が見えない暗い空間が……これは……、確実に……。


「ぐわぁぁぁ! こういう事かぁぁぁぁ!」


嫌な予感が当たったぁぁぁぁ! 落ちてるぅぅぅ! 死ぬぅぅぅぅ! いやぁぁぁ!


「うわぁぁぁぁぁ! はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」


あ、あれ? ……こ、ここは何処だ。……えぇ〜と、今ベットの上に居て、被っていた布団は、荒々しく剥がされていて、周りは白い空間じゃなく普通の木製の部屋……これは……。


「女神様と話した夢を見てその後に定番の落ちる夢を見てその恐怖で布団を蹴りあげて起きた所か……。夢で和やかな話からの怖い落下、本当に嫌な予感って当たる……」


夢の中でも嫌な予感って当たって欲しくないんだけどな……。うぅ〜ん、けど窓から差し込む朝日は、弱々しくまだ日が昇りかけてる所を見ると早朝かな。早く起きちゃったけど今日は、如何しよう……。


「夢の件の事もあってまだ寝たりないし……。二度寝しよ」


流石に次の夢にも女神様達が即、再登場は無いだろ。外れたヘッドフォンを装着し直して布団を被る。それじゃあお休みぃ。




「……ソラ」


……すぅ、……すぅ。


「……て……ソラ」


うぅ〜ん、……すぅ、……すぅ。


「起きて下さい。ソラ、朝ですよ」


うぅ〜ん、今度は、何だよ。また女神様達か……?


「あっ、ソラ、お早うございます。朝ですよ。そろそろ起きて下さい」


眠くて重い瞼を薄く開けると、目の前にはレイシアが居る。……何だ、レイシアか……。


「後……、5時間」

「後、5分じゃなく5時間ですか……」


いいじゃないか、5時間ぐらい寝たって……。正直夢の所為でしっかりと寝れた感じがしないんだよ……。


「朝食が食べ損ねますよ。それでも良いんですか?」

「…………」


朝食、睡魔……ふっ、考えるまでも無いな。


「5時間後に起こして、お休みぃ……」

「寝る方を取るんですね……。分かりました。それじゃあ、私は朝食を食べに行きます。(一緒に朝食が出来ると思って来たのですが……残念です)」


……すぅ、……すぅ。


「……ソラ、いい加減に起きて下さい。もう5時間寝てもう正午ですよ」


う、うぅ〜ん、何だ? 一体誰が起こしに来たんだ……? 閉じていた瞼を薄く開けると目の前にレイシアが居る。……何だ。レイシアか……。


「って、何でレイシアがこの部屋に居るんだよ!」

「ソラ、何を今更な事を言ってるんですか? 朝にも起こしに来たじゃないですか」


えっ、そうだったのか……? 夢の所為で二度寝した後にまだ寝たりなくて意識が朦朧としていたのか?


「あぁ〜、ごめん。ちょっと寝ぼけてた……みたいで……」

「……? どうしたんですか、ソラ? 見ちゃいけない物を見えたような顔を……して……ます……よ」


どうやらまだ寝惚けている様だ。昨日のレイシアの頭部には、何もなかったと言うのに今日に限って空間が歪んで見えた靄みたいな物が発生してる。これは、寝ぼけてそう見えてる幻覚だ。そうだ、そうに決まってる。そうじゃなきゃ何か見ちゃいけない物を見えてる事になっちゃう!


「あぁ〜、いや、ごめん。何でもないよ。それより、レイシアもどうしたんだ? 俺の顔をじっと見て……。顔に何か付いてる?」

「えっ! あ、い、いえ、何でもありませんよ。さ、さぁ、ソラ! 寝すぎるのも体に毒です。外に出て散歩でもしませんか? 少し相談したい事があるんです」


ん? 俺に相談か? 別にいいんだけどこの世界に来たばかりの俺に一体何の相談事何だか……。


「まぁ、俺でいいのなら別にいいけど……」

「ありがとうございます、ソラ。外に散歩に出る前に一階のリビングで話しましょう」


レイシアが扉から出るためには、一度俺に背を向けるしかない。そしてその後ろ姿にもなかった物があった。……頭部の部分だけだろうと思ってたけど、まさか、腰の部分まで靄が発生していたのが見えた……。もう俺駄目かもしれん。


「俺、本当に大丈夫かよ……。あっ、ヘッドフォン……」


そういや、昨日の夜何もない空間から出て来て調べるのは明日にしようと決めてたっけ? うぅ〜ん、ん? 何もない空間から出て来たならその逆は出来るのかな? ……やってみるか。えぇ〜と、昨日出てきた何もない空間に隠す様に……。ヘッドフォン、収納。


「おぉ、ヘッドフォンが消えたぞ」


すげぇ! 消えた! 本当に消えた! 本当に消えたんだけど、……これってまた昨日と同じ様に出す事って出来るのか? ……やっべ、なんか急に不安になってきた。ヘッドフォン、取り出し!


「よし! 良かった。取り出せない事は無さそう」


またさっきの様にヘッドフォンを収納っと。それにしてもどういう原理で出たり消えたりして、……あっ、下でレイシアが待ってるんだよな。早く行かないと……。だけど、この不思議現象も調べたい……。


「あっ、ソラこっちです。さぁどうぞ椅子に座ってください。……それでですね、ソラ。部屋で話した相談の事なんですが……」


一階のリビングで待ってるレイシアの所まで行くと借りてる部屋に居た時に空間が歪んで見えた靄が無くなってる。先にリビングで待ってるレイシアが遅すぎると心配して戻って来るかもしれない。そう思って来てみたけれどあの時見えたのは、幻覚で寝ぼけていた事が証明されたな。


「……? どうしたんですか、ソラ?」

「……いや、何でもないよ。それで……、相談って言われたけど一体何の相談なんだ?」

「はい……。っと言うより相談よりも提案なのです。では、単刀直入に言います」


ふむ、相談よりも提案、か。となると一体何をするつもりだ? 真剣なレイシアを見ると相当変な頼みはしてこないとは思うんだけど……。


「ソラ……。私を仲間に入れてくれませんか?」

「……仲間?」


一体何の仲間……、って分かりきってるな。つまりギルドでパーティーを組まないか? って事だろ。


「俺は別に構わないよ。けどこれだけは聞きたいんだけど、何で俺なの? 正直レイシアには、そんな話が引く手数多にあった筈だろ?」

「はい。確かに何人かは、仲間になってくれないかと誘われはしました。けれど、純粋に仲間に入って欲しいと思っていたのは、僅かの人達です。大半の人達は、私の銘や地位を利用しようとする人達ばかりで、私の方も事情があってそうする事が出来なかったんです」


まぁ、気持ちは分かるよ。それに昨日は、自分の信念に従って動いたのにあんな目にあったからな。そうなる不安もあって今まで作らなかったんだろうけど、それが今になって何で仲間になって欲しいんだ?


「大体の経緯は分かったけど、俺の質問の答えになってないよレイシア。何で俺には、仲間になっても良いと思ったんだ?」

「そ、それは……、ソラなら人を利用する様な人には見えませんでした。襲われた所を見て見ぬ振りだって出来ました。でも貴方はそうはしなかった。それに恩返しもしてないのがあります。ですからソラ。私を仲間に入れて貰えないでしょうか……」


なるほど……。話を聞いて仲間になりたい理由は分かった。レイシアの事情ってのは、まだ分からないが後に聞けばいいだろ。それに長引かせるのも悪いからな……。レイシアが心配で見てる顔になって俺の返事を今か、今かと待ってる。まるで捨てられた子犬の様に見てくる。まぁ、断る理由もないしこの世界についても聞きたい事が聞けるのは嬉しい。


「……分かったよ。それじゃあこれからよろしく、レイシア」

「は、はい! ありがとうございます!」


俺が差し出した手を喜んで握手してくれた。仲間になってくれた事が相当嬉しいのか満面の笑みを浮かべて握手を何度も振り回された。


「それでは早速ギルドに行ってパーティー申請と依頼を受けに行きましょう!」

「そうだな」


さて、今日は何の依頼のクエストを受けようかな? それにギルドに行くまでの道のりも楽しいな。前は確か、気を失ってゆっくり見回れなかったからな。


「あぁ、ソラ。ギルドに行く前に聞きたい事があるんですけど、いいでしょうか?」

「うん? 俺に? 別にいいんだけど答えられる範囲内なら……」


何だろう? 相談事や提案も全部終わったからそれ以外となると……、思いつかない。


「そうですか。なら聞きたいんですけど……、ソラの眼の色って変える事が出来るんですか?」

「…………ほぇ?」


いきなり変な事をレイシアが聞いてくるから変な声が出ちゃったじゃないか。俺の眼の色を変えられるのかと言われたって出来る訳ないじゃないか。


「何言ってるんだよ、レイシア。そんな事が出来る訳ないじゃないか。俺の眼の色が黒から変えられる訳が無いだろ?」

「確かに私もそう思ってました。でも眼の色が初めて会った時の色から変わっているのでどうしたのかと思いまして……」

「俺の眼の色が変わってるだって? そんな事が出来る訳が無いに決まってるだろ。眼の色が変えられると言ってもどうやって変えてるんだよ?」

「えぇ〜と、それじゃあソラの眼は、今はどうやって眼の色を変える事が出来たんですか?」

「いや、だから眼の色を変える事が出来る訳が無いって言ってるだろ」


元の眼の色が別の色に変わるだなんて……。そんな厨二病みたいな事が起こる訳が無いだろ。


「いえ、ですから本当に眼の色が変わってるんですよ」

「……冗談だろ?」

「いえ、本当です」

「………………マジで?」

「マジです」


真剣なレイシアの顔が俺の眼に映っている。これは、冗談とかじゃなくて、本当かも知れん。


「いやいやいや、ちょっと待て。仮にレイシアが言った事が本当だったとして俺が自分の顔を見ていないから信じられないんだけど」

「なら、左側を見て下さい。丁度いいのがあります」


左? 左の方に何があるんだよ。……ん? この店は、家具店かな? おっ! 店内に入る前にも品が入り口付近にも置いてある。その中に姿見まで置いてある。


「あそこに置いてある姿見で見れば確認が出来ます」

「確かにそうだろうけど、勝手に店の売り物をだな……」

「見るだけなら無料です」 


確かにそうですね。見るだけなら無料ですよね。ははは……、買う人の邪魔にならないように早く確認しよう。さて一体どうなってるんだ。


「…………マジだ。…………マジで眼の色が変わってる。これって……、オッドアイか?」


姿見に映し出した俺の姿は、何も変わってない。ただ眼の色だけが変わってる。右目が青い瞳、左目が赤い瞳になってる。……ん? なんか瞳に文字みたいなのが……。


「どうですか、ソラ? 私が言った事は、本当だったでしょう」

「……うん、確かに変わってるな。でも……何で?」

「えぇ〜と、それは私に聞かれても分かりません。身に覚えは無いんですか?」


まぁ、何故こうなったかは、大体の原因は察してるんだけどね。おそらくだけど俺が夢の中で女神様達に出会った事で俺の体が少し変わった所だろうけど、前もって一言ぐらい言ってほしかった……。


「まぁいいか、別に眼の色が変わっただけで俺が変わってしまう訳でもないし気楽に行こうか」

「気楽にって……、本当に何ともないんですか? もし、何かしらの病気だったら……」

「大丈夫だよ。ほら、早くギルドに行ってパーティ申請するんだろ? 早く行くよ」

「えっ! ま、待って下さい。ソラ!」


心配するレイシアを余所に先にギルドに行くために強歩で歩き始めたけど、走って来るからすぐ追いついてくるだろ。それにもう目の前にギルドがあるからな。


「酷いですよ、ソラ。置いて行こうとするなんて……。私は心配して言ってるんですよ」

「そんな事を言われたって体は至って健康、別に生活するのに障害にはならないからいいじゃないか」


こうやって自分じゃないのに自分の様に心配してくれるのは嬉しいんだけど、ちょっと心配し過ぎの様な気がする。


「ほら、レイシア。俺達は、パーティー申請と依頼のクエストを受けるするために来たんだから早く受付の方に行くよ」

「本当に大丈夫ですよね? 後で急に具合が悪くなって倒れる前に言って下さいね」


本当に大丈夫なんだけどな……。冗談で思ってたけど、本当に心配性なんだろうか? 早くナターシャさんにパーティー申請を頼んでさっさと依頼を受けよう。


「ナターシャさん。レイシアとパーティーを組む事になったのでその申請をしに来ました。お願いできますか?」

「あら、そうなんですか? よかったですね、レイシア。パーティーを組める相手が見つかって」


ナターシャさんは、俺を見てからレイシアの方に向いて笑みを浮かべた。そしてまた俺の方を見ようとするとレイシアがその目線は合わせまいと俺の前に出てきた。いや、ちょっと待て。俺の前に立つとパーティー申請をする事が出来ないんですが……。


「……レイシアさん。貴女が退いてくれないとソラさんが申請する事が出来ないのですが?」

「あら? ごめんなさいね。無意識で体が勝手に動いてしまったの。他意は無いのよ」


な、何だ? レイシアとナターシャさんが笑ってるけど眼が笑ってない。まるで、引くに引けない戦いがあるかのような雰囲気だ。二人の空気だけが重く感じてしまう……。は、早く要件を済まして終わらせよう。


「ナターシャさん、パーティー申請をするには如何すればいいんですか?」

「あ、はい。では、ソラさんは、レイシアさんと一緒にパーティーを組むという事で宜しいですね?」

「はい。その通りなんですが、パーティー申請の登録の仕方が分からないんですよ」

「やり方は簡単なので大丈夫ですよ。まずソラさんのギルドカードと仲間になるレイシアさんのギルドカードを出して下さい」


ナターシャさんの言われた通りに俺のギルドカードを出した。レイシアは、やり方は分かっていたんだろうな。俺が出し終わった時には既にレイシアのギルドカードが出されてた。するとナターシャさんが一枚の紙を取り出しカードと同じ大きさの枠線が何個か、書かれていてその枠内にカードを一枚ずつ置いていく。


「ソラさん。パーティーを作る時にそのパーティー名とかありますか?」


パーティー名? 仲間を作る時に必要になるのか。でもその事をレイシアから聞いてないんだけど。あっ、確認をする為にレイシアの顔を見ると急に逸らしてる。これは、忘れていたな。うぅ〜ん、すぐに思い付きそうもないな。


「すいません。すぐに思い付きそうもないのでパーティー名は保留でお願いできますか?」

「分かりました。それでは、仮のパーティー名を入れますね。でもそうなると……、ソラさん。仮のパーティー名は、貴方の名前でいいですか?」

「止めて下さい。ナターシャさんもすぐに思い付かないなら、無難に匿名希望にしといて下さい」

「分かりました。それでは、仮のパーティー名、匿名希望、っとこれでパーティーが成立しました。これで終了です。ソラさん、この後は如何するんですか? パーティーが出来たのですぐに依頼でも受けに行くのですか?」

「そうですね……。レイシアが問題なければ今後の方針や連携も含めてすぐに依頼を受けたいんですけど……」

「問題ありません。私は大丈夫です。それじゃあナターシャ。これから依頼を選ぶに行くからまた後で」


レイシアが俺の腕を掴んで依頼の紙が貼られてある掲示板の所まで連れてかれる。レイシアさん。自分で歩けますのでそんなに引っ張らないでほしいです。


「れ、レイシア。自分で歩くから引っ張らないで」

「えっ、……あ、ご、ごめんさない。大丈夫ですか、ソラ」


うん、まぁ大丈夫って言ったら大丈夫だよ。それにこけそうになる程までじゃなかったらね。


「まぁ、今思えば、パーティー名確実に忘れてたな。今は保留だしまずは、依頼を受けてゆっくり考えるか」

「ごめんなさい、ソラ。私もすっかり忘れてました。仲間になってくれる事が嬉しくて……つい……」

「……まぁ、レイシアが仲間になってくれたのは、俺も嬉しいけど―――」

「おい! そこのお前!」

「ん?」


何だ? 依頼が貼られてる掲示板の前まで来たのに急に割り込んで来て……。一体何の用だよ……。


「昨日銀聖と一緒に帰って来た奴は、お前だな」

「確かにそうだけど、誰なのお前?」


一人体格がいい男が割り込んできて、二人の男もいるんだけど、仲間なのか。いかにも腰巾着な気配しか感じないんだけど。


「ソラ、この男は、宿で話しましたね。前に私の勧誘をしに来た内の人達です。……いえ、あれは、勧誘でもありません。無理矢理にでもパーティーに組ませようとされた事があります」


うわぁ、レイシアから小声で教えて貰ったから相手には聞こえなかったけれどかなり強引な方達のようでレイシアもかなり苦労してるなぁ〜。まぁ、多分自分以外の仲間になった事が気に入らない所だろうなぁ。話を聞いた限りじゃあその様な感じしかしないぞ。


「おい! 何俺のレイシアに寄ってるんだ! お前に聞いてるんだよ! クソガキ!」

「なっ! 急に変な事を言ってるんじゃないわよ! それに大体ねっ!」

「どうどう、レイシア。落ち着いてくれよ。それにね、女の子は優しく接するもんなんだよ。君の様に強引なやり方は、あまり宜しくないと思うよ」


前に飛び出しそうなレイシアの肩に手を置いて宥める。それに俺が今言った事が癪に触ったのか、目の前に割り込んできた男……面倒臭いな。もうチンピラ三人衆でいいや。そのチンピラ三人衆のリーダーが切れかかってるね。


「お前ぇ……、俺が知らないとでも思っているのか? 昨日冒険者になったばかりのガキが調子に乗るんじゃねぇよ……。上には上が居るって事を教えてやるぜ」

「別に教えてもらうのは構わないけど、それじゃあ俺が君より強いから俺が教える事になっちゃうけど、それでも良い?」


「ガキの分際で!」っと叫びながら殴り掛かってきた。右手を引く所を見ると右ストレートかな? それなら左足を半歩前に出して予想通りに右ストレートで殴り掛かってきた拳を左手で威力を受け流しながら手首を掴み、殴って来た時に体重を乗せて支えてる左足を蹴り飛ばし脚一本で体勢を支えてる時にすぐさま空いてる右手で相手の首に手を掛けて一気に振り落す。ってうわぁ〜、やった張本人が言う事じゃないけど、顔面から行ったぞ。あれは、……痛いな。ちゃんと受け身取れたのか、こいつ? けどまだ意識があるみたいだし反撃されてもまた面倒だし念の為、手刀で気絶させとこう。


「さて、残りは、君達二人だけどやるかい?」


一人は、物怖じして襲ってくる気配はしないけど、もう一人の方は、リーダーがやられた事で怒ってるようで、腰に携えていたショートタガーを抜いた。おいおい、ギルド内で武器を抜いたぞ。これって何かしらの処罰は免れないんじゃあ……。ギルド役員で近くに居たナターシャさんの顔を見たけど、驚いた顔をしてる。これは、洒落にならない状況って訳だな。


「てめぇ、切り刻んでやる!」


ショートタガーを抜いて襲ってくる無謀は買ってやるけど、時と場所を弁えて欲しいな。それにただ振り回してるだけにしか見えない。その程度の実力じゃあ、俺には勝てないよ。左から右への水平切りをしゃがんで避けてから相手の手首をひねって武器を奪ってからチンピラを投げる。


「こういう公共の場で簡単に武器を抜かない方が身の為だよ。あっ、それと……、ねぇ、そこの君、この武器返すよ」


襲ってこなかった一人の足元に当たるか当たらないかの距離にショートタガーを片手で振り下ろし投擲した。これで少しぐらいは、脅しになるだろ。


「た、た……、たす」

「あっそうだ。まだ君に言う事があるんだけど……」

「ひぁ! ど、どうか命だけは!」

「いや、取らないから……、今倒れてるこいつら正直邪魔だから連れ帰ってくれる?」

「は、はいぃぃぃ!」


よしよし、これでこいつらをどかす事ができ、うわぁ、あいつ二人の足を掴んでそのまま走って行きやがった。天然でエグイぞ。引きずられて行くあいつら大丈夫か? 殺しては無いし無事だと思いたいけど……。まぁ、向こうから売って来た喧嘩だし終わった後でどうなろうと俺の知らぬ所だし仕方ないよね。でも心の中で合掌だけはしておこう。部分ハゲになってませんように……。


「負ける心配はしてませんでしたけど、助けて貰った時に思った事はあったんですが……。ソラはどこで格闘術を習ったんですか?」

「あぁ、俺は、お爺ちゃんから鍛えられたんだよ。後は、奥義、切り札、奥の手とか教わってさ。それ以外でも色んな事を教わったんだ」

「そうですか、祖父から教わったんですね。ソラは、道場の正統後継者なんですか?」

「ははは、違うよ。道場の正統後継者じゃなくて神社の正統後継者なんだよ」

「神社? 何故神社なんです? 神社でも武術を習うのが当たり前なんですか?」

「多分家の神社だけじゃないかな? 俺が武術を習い始めたのは、両親が殺されてその時に運よく生き残った俺を祖父母に育ててくれたんだ。もともと家族全員神社で住んでたんだけど、教えてもらうまで知らなかったから隠してたんじゃないかな? まぁ、その後に血を吐く思いで武術を習得したんだよ。それに剣術も教わってね。と言っても有名な流派じゃないけどね」

「有名じゃない? つまりソラの家系だけしか知らない武術ですか?」

「そうだよ。一子相伝って言葉知ってる? まさに読んで字の如しって奴だよ」

「それで、戦闘慣れしてるんですね。どおりで機敏に動けてるなと思いました。それでは、祖父の方も相当強かったのでは?」

「そうだな……。本当に強かったよ。絶対に一度くらいは、当ててやると思っていても全く当たらないし、軽くあしらわれて全く歯が立たなかったよ」

「すごい方なのですね。私も一度お会いしたいです」

「それはちょっと無理な話だよ。お爺ちゃんは会いたくても合えない程に遠くに行っちゃったから……」

「それって……、もしかして……」


レイシアがその後に続く言葉が見つからないようだ。それもそうだろうな。一度会いたいと思っていた相手がもう会えない所に居るんだ。……あぁ〜、なんか急に空気が気まずくなったな。こういうのは好きじゃないんだよ。


「ほら、早く依頼を達成して今後について考えるよ。レイシア」

「……はい。そうですね。依頼を達成しましょう」


うんうん、まだちょっと引っ掛かってる様だけど、その内に立ち直ってくれるだろ。


「う〜ん、今日はどの依頼があるんだろうな? 仲間の連携と協力を考えるなら討伐以来かな? どう思うレイシア?」

「……確かにそうですね。初めて仲間との共闘ですから連携を確認するべきです、それにお互いの実力が分かるのもいいです」


よし、となったら受ける方針が決まったな。一つ丁度良い依頼があるからこれにするか。


「ナターシャさん、この依頼を受けます」

「はい、……ゴブリン討伐ですね。受託致しました。それでは、ソラさん、道中お気を付けて下さい。レイシアもね」

「あぁ、ありが「えぇ、気を使ってくれてありがとうナターシャ。それじゃあ私達は、すぐに行くから話ならまた後でね」お、おいレイシア!」


お、おいレイシア。何で急に割り込んで、また何で腕を掴まれながら先に急ぐんだよ。折角ナターシャさんから身を案じてくれたのにお礼が言えてない。


「あらあら、ソラさーん! 気を付けて下さいねー!(うぅ〜ん、ソラに目を付けるとレイシアが黙ってないわね。やっぱり狙う時は、ソラが一人になった時かしら……)」


フフフフフっと黒い笑みを浮かべるナターシャ。次の依頼を受けに尋ねようとする冒険者達は、近付き難い妙な空気に威圧されていた。


「…………」

「如何したんですか、ソラ? 顔色が悪いですよ?」

「い、いや……、何か急に悪寒が」


何だろう? 何故か俺の身が危険に陥る手前で獲物を見るような目で見られてる誰かの図を思い浮かべたのは……。


「……まぁ、気のせいだろう。さぁ、とっととゴブリン討伐、という名の連携訓練始めようか」

「はい。……と言ってもまだゴブリン一匹すら見当たらないですが……」

「大丈夫だよ、レイシア。今そう言ったら……」


草むらからゴブリン達が湧き出てきた。どうやらゴブリン達も偶然出くわしたようだな。見かけたら見境なく襲ってくるのに身構えて俺達の様子を窺ってる。


「さて、討伐しますか。主な目的は、連携訓練だけどね」

「では、ソラの戦闘は私が先に見ているのでまず私が先に闘います」


俺の戦いっていつレイシアに……あっ、そうか、レイシアが襲われた時に確かに見ていたな。それじゃあお言葉に甘えて傍観に徹しよう。おぉ! そういえばレイシアの武器を見ていなかったけど、片手で持てる盾と片手剣か……。確か前に銀聖とか呼ばれていたけど、なるほど、騎士に連想されてそう呼ばれていたのか。うん、片手剣で攻撃して反撃されたら盾を使って受けてる。三匹いた一匹を倒したら後の二匹には、魔法で倒そうとしてるな。


「轟く雷鳴よ。天下に響き我が敵を穿て!【サンダーショット!】」


……えっ? 魔法を使うのに呪文の詠唱が必要になるのか? 敵に向けた手の左右にテニスボールくらいの二つの雷の球体が出て来て残りのゴブリンも倒した。見事に敵は殲滅したけど、魔法使うのに詠唱するのかよ。で、でも俺は、無詠唱で出来たぞ? 


「雷の魔法が使えたんだね、レイシア」

「はい、私は雷属性との相性がよくてライレルト様の加護があるかもしれませんね」

「ライレルト……? 何で雷の魔法が使えるからライレルトの名前が出て来るんだ?」

「ライレルト様ですっ! 私が使えるこの雷魔法は、雷を司る女神様がライレルト様なんです。それにさっきも言いましたが、雷魔法との相性も含まれます」

「へぇ〜、そうなのかぁ〜。(雷の神様がライレルトって言うのか……。となると俺に教えてくれたあの三人の女神様も何かの属性の神様って事になるのか?)」

「ソラ……? どうしたんですか、難しそうな顔してますよ?」


おっと、思考に耽って戦闘が終わったレイシアの事まで頭が回らなかったな。だけどいい機会だしレイシアに聞いてみよう。女神様達にも聞くのもいいって言ってくれたしな。


「いや、ちょっとレイシアから聞いてさ、俺が知ってる女神様以外にも居たのかと思ってさ。それに俺の知ってる女神様も属性の魔法があるのかなぁ〜って思ったんだけど、分かるなら教えてくれるレイシア」

「それは構いませんが……。私が知ってる限り教えますよ。なんて言う名前なんですか?」

「グラガビリア、スペルディア、タームバイア。この三人の名前に聞き覚えがあるかい?」

「……すみません、名前を聞いて覚えてる女神様は言えますが、そのような名前を持った女神様は聞いた事が無いです。けれどそれ以外なら教えられます」

「そうか……、ならわかる所まででいいから教えてくれ」

「分かりました。それなら属性魔法を司る神々達について話します」


そしてレイシアの話だと、魔法の属性に一人の女神様が祀られてる話だった。火魔法なら火を司る女神様が、水魔法なら水を司る女神様が居るように。それぞれの女神様が存在している。まぁ、夢の中でも同じ女神様が三人居たからそうかなぁ。っと思ってたし別に驚きはないね。


「そして私が使える雷魔法は、ライレルト様が関与されてるんです。他の女神様達も同じです」

「つまり、魔法の属性一つ一つに女神様が関わってる事でいいんだよな?」

「はい、その通りです」


それじゃあ、俺の夢の中で出てきたあの女神様達は、一体どんな属性魔法を司ってるんだろうな?


「っと、ソラ。ゴブリンがまた出てきました」


おっと、次の討伐対象が来たか。だが前の奴等とは違って草むらの陰から襲って来たな。


「次は、俺も参戦する。連携をするにも良い機会だしね!」

「分かりました。なら簡単に倒すのは無しですね」


自分達の脅威に気にもかけない様子を見て、さらには、実践の被害を受ける事に怖じ気ついてるね。まぁ……、倒すけどね。


◇◆◇◆◇◆◇◆


「うぅ〜ん、まぁこんな感じかな?」

「初めてにしては、なかなかの連携だったと思います」


そうだな、初めてにしちゃ確かに上出来だ。俺は近接戦闘寄りだし、レイシアが下がって魔法の援護に回ってくれるのも頼もしいな。そうなった時は、俺が前に出て後ろに抜かれ無い様に足止めをしつつ撃退の流れが出来た。……まぁ、このような戦闘が出来る俺達が連携訓練で最初に出て着たゴブリンじゃ話にならなかったからその後もゴブリン相手にじっけ、げふん! げふん! あぁ、訓練したからね。


「それに、私のレベルが上がったのは、嬉しい誤算です」

「あれ? レイシアも上がったのか? 実は、俺もなんだ」


まぁ、俺のはいつものステータスだろうけどな。……っと言っても確認しない選択肢はないんだけどね。っという訳で、ステータス!


ソラ・クウサキ

種族:人族(*) LV:10

HP:100000 【種族最高値に達しました】

MP:100000 【種族最高値に達しました】


ATK:10000 【種族最高値に達しました】

DEF:10000 【種族最高値に達しました】

AGI:10000 【種族最高値に達しました】

HIT:10000 【種族最高値に達しました】

INT:10000 【種族最高値に達しました】

MND:10000 【種族最高値に達しました】


属性魔法

時重力空間魔法


スキル

完全対応


称号

巻き込まれた者、異世界人、??????


…………はい?


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